1000体モンスターズ計画3
[1]アイアンタートル
どのドラクエで初登場かは知らない。異常に守備力が高い、クッパのようなトゲトゲの甲羅をもつ亀のモンスター。この名前を見た瞬間、「あんタルト」(小豆のあんこを使ったタルト)を連想して、ほぼそれ系の名前をつけている。ドラゴン系のFランクで、鉄鋼砦の魔界初級エリアから出現するが、そこに到達する前の序盤から簡単に配合で作ることができ、また、このアイアンタートルから特殊配合でガメゴンを作ることができ、ガメゴンからはだいおうガマを作ることができて、どんどん上のランクのモンスターができる上、強力な『呼吸術』を得るために使いまくったので、ものすごくたくさん配合した覚えがある。つぶあんタルト、こしあんタルト、栗あんタルト、黒ごまあんタルト、抹茶あんタルト、うぐいす餡タルトなど、名前もいいかげんネタ切れになるくらいたくさん作った。でかくてフィールド上でやたら目立つ上、季節限定で急に大量に湧くが、守備力が高くてHPを削るのが大変だから、スカウトより配合で作ってしまったほうが早い。多分だけど通常捕獲では確定スキルが『ぼうぎょ』でホイミ、ベホイミ、やいばくだき、まぶしいひかり、スクルト等を覚える。サブスキルは当たりが電撃ガード。かしこさやMPがよく上がり、全振りで消費MP半減を取れる。いずれも有用なスキルで、配合に使う機会も多く、これらを継承していくといいだろう。実戦ではアイアンタートルのままでは、かしこさが高く呪文を得意とするタイプだが、亀なのですばやさがとても低く、戦闘では敵に先手を取られやすくていまいち使いづらい。やはり配合してより上位のモンスターを作るのが得策だろう。
[2]アニマルゾンビ
ドラクエ3から多数登場した、犬ゾンビのモンスター。三種類のうち、一番最初に出てくる青いやつが、このアニマルゾンビだ。カザーブ周辺あたりから大群で出現しやすく、ボミオスを唱えてパーティーのすばやさをほとんど0にしてしまう厄介な敵。アンデッドなので炎系の呪文は効きやすいのだが、魔法使いを連れていないとほぼ意味がなく、またギラを覚えるレベルになっていなければメラしかないのでやはりほとんど意味がない。HPが高めでタフな上に大群、しかもすばやさを下げられるので戦いにくい。序盤の難敵であることは疑いようがないだろう。しかもボミオスなど呪文の中では危険度が低いので、こいつを最優先で倒すというわけにもいかず、同じ地域にキラービーという一番やばいやつが出るので、こんな奴に手こずっている場合じゃない。今作ではアンデッド系最下位のGランクモンスターで、主人公が人間界の次に訪れる最初の魔界、覇王城の魔界初級エリアから出現する。この覇王城初級エリアが冬になると、水が凍ったり毒沼が干上がったりして、そこにアニマルゾンビがわらわらと湧き始める。同エリアで初登場のザコモンスター10番目にして、通算27番目のザコモンスター。サイクロプスを含めると28番目の野生モンスターだ。こいつは確定スキルが『ダウナー』で、デバフ呪文ばかりの補助系。サブスキルも『ねむりガード』だったりする。いまひとつアニマルゾンビ自体は役に立たないのだが、特殊配合で役割が用意されている。まず、おおにわとりと適当な魔獣系モンスターを配合するとFランクの『あばれうしどり』ができる。このあばれうしどりとアニマルゾンビを配合すると今度はEランクのデッドペッカーができる。こうやってモンスターのランクを簡単に上げることができるので、非常に有用な素材だ。結果的に役に立つので、ぜひたくさん捕まえておきたい。ここ以外では、次の次に行くことになる甘味楼の魔界初級エリアにも特定の天気のときだけ湧いたりする。まあ、よりわかりやすいのは覇王城の魔界初級エリアのほうなので、こちらで捕まえておくのが良いだろう。また、見た目ですぐわかるほど大きな個体が湧くこともある。
[3]あばれこまいぬ
ドラクエ4で初登場したモンスター。確か、最初は2章でボスのカメレオンマンの左右に配置されているお供ザコモンスターだったか。こちらのパーティーが、殴り役がほぼアリーナだけなのに対し、三匹も強敵が出てくるので厄介だった記憶がある。火力はあるが紙装甲のジジイと、回復に追われるヒーラーでは、ほとんど戦力にならないもんな。今作では物質系のFランクモンスターで、煉獄峠の魔界初級エリアが冬のときだけ出現する。貴重な物質系で、しかもFランクで、そこそこ大きい。ランタンこぞうより捕まえにくいが、そのぶんランタンこぞうよりほぼすべてにおいて有能。物質系はこの煉獄峠に入るまで野生出現しないが、ちょっとやり過ぎだったんじゃないか。Gランクを前の魔界に配置しておいて、こっちで初めてFランクが出るようにすればよかったのに、Gランクの物質系が初めて出るところで、一緒にFランクまで出してしまった。これではせっかくのランタンこぞうの価値が下がる。メラを使う似たようなモンスターのメラゴーストがいるんだから、ランタンこぞうは覇王城のほうでもよかったはずだ。あばれこまいぬ自体は脳筋タイプのモンスターで、スキルもあまり有用ではないが、当たりのサブスキルに光ガードがつくことがあり、継承するならこれが一番いい。あくまで物質系が必要な配合、Fランクが欲しいときなど配合で輝くモンスターだ。サブナックを簡単に作れるという意味でも、あばれこまいぬは貴重な存在。これにより簡単にモンスターのランクを上げられる。ぜひたくさん捕まえておきたい。洞窟でアルーガを倒した後は、Lサイズも湧くので、あまり小さいサイズを集めすぎず、いざLサイズに遭遇したら高確率でスカウトできるようにしておくといい。
[4]アントベア
初登場はドラクエ3。おおありくい→おばけありくいの上位互換で、同種族の最強モンスター。であるが、こちらのレベルが高いとすぐ逃げる臆病なモンスターだ。おおありくい等は逃げないので、アントベアだけが臆病な性質をもっている。しかしドロップアイテムが『てつのやり』なので、極力逃がさずに仕留めたほうが一攫千金のチャンスを得られる。とはいえファミコン版では確実にこいつを最後に仕留めないと槍が出ない(戦闘では最後に倒したモンスターのアイテムを確率で入手することになっている)から少し難しいし、逆に盗賊の『ぬすむ』によって倒す順番に関係なく入手できるSFC版からは、そもそも『あなほり』で出現地域の地面を掘りまくるだけでそのうち取れるから、そこまで執拗に狙う意味はなくなった。
今作では魔獣系最下位のGランクモンスターで、人間界のフィールドが冬になると滝付近にたくさん湧く。次に訪れる最初の魔界、覇王城の初級エリアにも冬になると湧く。魔獣系ならいっかくうさぎ、いたずらもぐらなど季節に関係なく湧いて簡単に捕まえられるGランクは多いが、アントベア自体を使う特殊配合もあるため、冬になったらとりあえずたくさん捕まえておくと良いだろう。戦力としては物理型の脳筋モンスターで、いまいち頼りにならない。やはり基本的には配合の素材と考えていい。
[5]いたずらもぐら
ドラクエ4で初登場のモンスター。モグラとはいうが、丸っこい雪だるまのようなフォルム(ドラえもんっぽいとも)で、あまりモグラっぽくない姿をしている。スコップを持っているのが特徴で、これで地面に穴を掘るらしい。4特有の、上位互換のキラースコップが章によって先に出てしまい、どちらが上だかわかりにくい部分もある。今作では魔獣系最下位のGランクモンスターで、人間界のフィールドでは危険モンスターのLサイズサイクロプスがうろつくエリア(狭い峡谷のような抜け道)から出現する。いたずらもぐらが出始めたら、サイクロプスが近くにいるので警戒したほうが良いだろう。いたずらもぐらは地面に潜っていて、近づくと飛び出す個体や、何かの物陰などで眠っている個体がいる。滝のある高架エリアにもたくさんいるほか、次の次に訪れることになる煉獄峠の魔界初級エリアにも多数配置されている。人間界で探すより、煉獄峠のほうが簡単に接触でき、大きさの数値が高いものが多い。もちろんレベルも最初から配合できるくらいに上がっているはず。なので魔獣系を序盤にすぐ配合に使いたい場合は、いっかくうさぎよりいたずらもぐらのほうが簡単なこともある。守備力アップがサブスキルにつくことが多く、物理型にしてはそこそこ序盤の戦力にもなるほうだが、やはり全体技や呪文がない上、回復呪文などもないので、あまり期待できる戦力ではない。基本的には配合で手軽に使える魔獣系の素材と考えるべきだろう。なおグラフィックの仕様上、やたら大きく見える個体が多いが、実際の大きさはそうでもなかったりする。意外とLサイズを見つけるのが難しいモンスターだ。
[6]いっかくうさぎ
ドラクエ3で初登場。基本的には物理攻撃しか能がないモンスターで、ドラクエ本編ではスライムより少し強い程度の序盤のザコとして配置されることが多い。スライム同様、こちらがある程度強くなるとすぐ逃げる。今作でも魔獣系最下位のGランクモンスターで、序盤の人間界フィールドでゲーム開始直後からほぼ常にどこにでも出現する。ももんじゃを選ばなくても、こいつがいるので魔獣系の入手には困らない。スキルに高確率でマヒガードを持っている(ハズレ個体はHPアップ)。甘味楼でキリン(名前忘れた)を倒した後は大きめのサイズも出現するようになり、とりあえず魔獣系が必要ならこいつか、同様に大きめサイズの入手が簡単ないたずらもぐらを捕まえるといい。いっかくうさぎ自体は、守備力があまり高くなく、さらに今作では『けもの斬り』があるため、大ダメージを受けやすい。こちらのスキルもいまいちだし、そのままで戦力として期待するには心もとないザコモンスター。やはり基本的には配合で役立つ素材と見るべきだろう。
[7]いばらドラゴン
人間界のフィールドでサイクロプスが闊歩するエリア付近、ルーラを覚えた後はルーラで行けるようになる『大草原』の区画に、はなまきドラゴが多数うろついているなら、近くにやたら大きい緑色のツタみたいなモンスターが浮いているはずだ。そいつがいばらドラゴン。はなまきドラゴに続き登場するドラゴン系最下位のGランクモンスター。どのドラクエで初登場かは知らない。はなまきドラゴより大きさの数値が高いことが多く、配合で小さくなりにくいのが利点。一方はなまきドラゴには当たりのサブスキルでMPアップがつくことがあり、どちらを使うか迷うところだ。戦力としてはバギを使えるので序盤は役に立つ。基本パラメータもはなまきドラゴよりは高く、頼りになるはず。とはいえ、簡単に捕まえられるし、ドラゴン系を使う配合は多いから、素材として使うほうが有用だろう。ドラゴンといっても特にブレスを吐いたりするわけではないので、序盤の戦力にしたいならドラゴンキッズでも作ったほうがいい。
[8]おおがらす
ドラクエ3で初登場した、スライムに毛が生えた程度の能力しかないザコモンスター。最弱モンスターはだいたいいつもスライムだが、スライムに次ぐ、スライムと一緒に出現することが多い大差ないくらいのザコモンスターのポジションは、ころころ入れ替わる。前作では『おおナメクジ』が居たところに、代わりに居座ったのが、このおおがらすだ。最大の特徴は、なんといっても決して逃げないその性質にある。スライムや、一つ上のいっかくうさぎは、こちらが強くなってくるとすぐ逃げる。しかし、おおがらすは決して逃げない。なので、余裕があるレベルになってきたら、おおがらすは後回しにして、いっかくうさぎやスライムを先に倒したほうが儲かる。もともと人間の頭蓋骨らしき物に座っている(いや、脚が短いからそう見えるだけで立っているのか?)という不気味なデザインだが、なんと今作では頭蓋骨を持って飛んでいるという演出になった。自然系最下位のGランクモンスターだが、なぜか人間界には登場せず、二つ後のフィールドである煉獄峠の魔界初級エリアでやっと登場する。しかも、こいつは天候が吹雪のときしか現れない。なにその謎の優遇。いや冷遇か?元のモンスターの強さを考えたら、おおにわとりよりずっと下のザコなのに、今作ではなぜかおおにわとりよりおおがらすのほうが後で登場し、しかも条件が難しくて捕まえにくい若干レアなやつになってしまった。なんでだ。カラスなんていつでもどこにでもいるだろ。冬限定で吹雪のときしか現れないとか意味がわからない。別にそういう性質のモンスターじゃなかったはずだろ。ともかく、Gランクのくせにやたら捕まえるのが難しく、そのくせいろんな配合に必要になるという難儀な存在。で、じゃあ捕まえて使えば強いのかというと、さっぱり弱くて使いづらい。所詮おおがらすはおおがらすだ。スライムに毛が生えた程度の能力しかないのだ。確定スキルは『つむじ風』で、バギ、かまいたち、しんくうはといった風系の攻撃を覚えていくほか、すなけむり、ピオリム、フバーハ、ぎゃくふう等も覚える。スキル自体はそこそこいいのだが、MPがあまり高くなく、すぐガス欠を起こす。サブスキルはかしこさアップ1か、幻惑ガード。どちらが当たりとも言い難いが、どちらもMPを伸ばせるので、有用なサブスキルだ。戦力としては、さすがに煉獄峠まで来ておおがらすではちょっとつらい。やはり基本的には配合の素材と考えていいだろう。
[9]おおにわとり
ドラクエ4で初登場した、その名のとおり大きなニワトリの姿をしたモンスター。普通、ニワトリといえば早朝に鳴いてどちらかといえば寝ている人を起こす側だが、このおおにわとりはなぜか物理攻撃と同時に対象を眠らせる『ねむりこうげき』を持っており、ドラクエ2のしびれくらげ以来の特殊な攻撃でプレイヤーを苦しめた(最初に戦うのが1章のライアンなので、ライアンが眠ってしまうとアタッカーがいなくなり、ほぼ攻撃ができなくなってしまう)。今作でも序盤から登場し、人間界のフィールドの中盤くらいから出現する自然系最下位のGランクモンスター。ナスやピーマンなどの他の自然系とは違い、物理攻撃に全振りしたようなモンスターだ。いっかくうさぎ、いたずらもぐら、アントベアなどと似たタイプだが、おおにわとりは自然系というのがそれらとの最大の違いだ。MPアップを持つナスビナーラ、ヒーラーのくしざしツインズなどを配合に使わず残したいという場合に、このおおにわとりが役に立ってくれる。戦力としては、これといった特技がなく、やや使いづらい。序盤は全体攻撃を持ったモンスター、またはドラキーやモーモンのように強力なドルマを持っていたりするほうが頼りになるだろう。
[10]おばけキノコ
ドラクエ3から初登場した、軸の部分に顔があるキノコのモンスター。派手なオレンジ色のカサという、いかにも毒キノコっぽい外見をしているが、毒はなく、かわりに人間を眠らせる厄介な能力を持っている。とはいえ、おばけきのこ自体は(ちなみに当初は『おばけきのこ』とひらがな表記だったと思う。5から『おばけキノコ』という表記になった。なお余談だがロマサガ2の敵モンスターにいるのは『お化けキノコ』だ)群れで出現することがほぼ無く、他の魔物と混成の群れに一匹だけ居るくらいのケースが多いので、ほとんど脅威になることはなく、簡単に倒せる。本当に厄介なのは上位互換のマタンゴだけだ。ちなみに5のおばけキノコは実際に毒をもっており(ドロップもどくけしそうだった気がする)、逆に眠らせる能力は失っていた。また5では上位互換が一切登場しないのも特徴であろう。マタンゴ等が居なくて、おばけキノコしか出ないというのはシリーズでも5しかないんじゃないだろうか?今作ではアンデッド系最下位のGランクモンスター。キノコだから自然系だろと思いがちだが、アンデッドなので注意が必要だ。主人公が人間界の次に訪れる最初の魔界、覇王城の魔界初級エリアから出現する。確定スキルの『あくしゅう』は正直あまり役に立たないが、サブスキルに『MPアップ1』を持っている個体が多く、これが配合で非常に役に立つ。アンデッドが必要な配合、また上位互換のマタンゴを作る際、そのマタンゴを使って悪魔系Dランクのブチュチュンパを配合する際など、とにかくおばけキノコが役に立つ場面が非常に多いため、できるだけたくさん捕まえておきたい。おばけキノコ自体は戦力としてはほとんどアテにならないので、ためらうことなく配合の素材として使いやすい。捕まえるのも簡単だ。
[11]おばけプレート
どのドラクエで初登場かは知らない。物質系のFランクモンスターで、最初は煉獄峠の魔界初級エリア、岩山の村ガンドラの住人に話しかけると『お見合い』ができる相手が一人だけ居て、この住人が提示してくるおばけキャンドルに対し、こちらがドラキーを出すと『おばけプレート』が生まれるようになっている。ただし、このパターンは特殊配合であり、通常の系統配合では悪魔系は使わず、物質系とアンデッドの組み合わせで、どちらかがFランクならおばけプレートを選ぶことができるようになる。確定スキルに『スリラー』を持ち、つめたい息やヒャダルコなど氷結属性の全体攻撃を覚えていくほか、ボミエ、ルカニ、ザキ、メダパニも覚える。煉獄峠の魔界初級エリアでは物質系Fランクのドラムゴートがいつでも出現するため、こいつに適当なアンデッドを配合してやれば(きりかぶおばけ、メラゴースト等)、何もお見合いでなくとも簡単におばけプレートを作ることができるぞ。ただ、おばけプレートはスキルは呪文中心のくせに能力パラメータが物理型で、正直ちょっと使いづらい。個人的には、かしこさアップ2をつけて(素材のどちらかにかしこさアップ1を持っているモンスターがいれば全振りで、両親がかしこさアップ1持ちなら合計で全振り相当の数値になればいい)かしこさを上げて呪文を使わせる前提で作る。これならついでにMPも上がるし、またドラムゴートがベースであればサブスキルに闇ガード、メラゴーストを使えば火ガードかMPアップ1があり、これらを使ってMPを増やしたり消費を半減させてもいいだろう。見た目はそこそこ可愛げのあるモンスターなので、大きさ50くらいで作ってやれば、それなりにインパクトがありつつ運用しやすい。
[12]がいこつ
ドラクエ1からいる伝統のモンスター。なぜか頭が縦に長く、頭蓋骨にはヒビが入っているのに、しっかり服を着ているという謎のモンスターだ。ドラクエ1では、ザコばかりのフィールドに突然現れ、プレイヤーが油断しているとその高い攻撃力であっという間に殺されてしまうことが多く、ドラクエ1プレイヤーが最初に死を経験する相手であることが多い序盤の強敵。がいこつという、死を連想させる姿のモンスターであるとともに、不気味なアンデッドという存在が強大な力をプレイヤーに示すことで、ドラクエの世界が恐ろしい魔物に満ちているということを知らしめる役割を果たしていると言える。RPGでは定番のモンスターだが、服を着ているくせに、1では武器を持っていない。がいこつが素手で殴ってくるだけで、武装した勇者が死にそうになるのだ。モンスターの恐ろしさ、アンデッドの強さとはそれほど凄まじいものなのか。ともかく、こいつはフィールドをうろついている上に、ダンジョン内でもどこにでも現れる。絶対に避けては通れないモンスターなのだ。がいこつに勝てるようになって初めて、一人前の勇者の端くれになったと言えるだろう。今作ではアンデッド系最下位のGランクモンスターで、全フィールド通算19番目(危険モンスターのサイクロプスを除けば18番目)に登場する野生モンスターであり、主人公が人間界の次に訪れることになる最初の魔界、覇王城の魔界初級エリアで最初に登場するモンスターだ。魔界の不気味な雰囲気に、そこらじゅうをうろつくガイコツというのがぴったりだ。4の頃は確か剣を持ったガイコツは『がいこつけんし』といったが、最近の作品では、ドラクエ1の頃は武器を持っていなかった『がいこつ』も最初から剣を持っているようになった。また、一部配信者に指摘されていたが剣を左手に持っているのも特徴で、生前は左利きであった可能性もある。頭が縦に長く、左きき。さらには左上の歯が一本欠けていて、誰の死体なのか特定できそうなガイコツだが、この世界のがいこつは全部同じ外見なので結局は誰の死体なのかはわからないだろう。がいこつは基本的には物理攻撃を得意とする脳筋寄りのモンスターだが、ボミエ、あまいいき、ザキなども覚えるため、意外と呪文や特殊攻撃でも役に立つモンスターだったりする。さらには、当たりのサブスキルは闇ガード。これもMPが上がったり、全振りで消費MPを半減させられたり、呪文などを使うのに適したスキルだ。アンデッドを使う配合には、きりかぶおばけか、がいこつか、さらには同じ覇王城の魔界初級エリアから登場するおばけキノコを使うのか、迷うところだろう。ここまでに登場するアンデッドモンスターはいずれも優秀だ。がいこつは物理は強いが、やはり単体攻撃だけでは心もとない部分があるので、戦力というよりは配合の素材と考えていいだろう。
[13]かまいたち
まぎらわしいが、技のほうではなくモンスターの名前だ。竜巻のような渦の中から顔と両腕を出しているコミカルな外見の、ふざけたような姿のモンスター。ドラクエ4で初登場した。4コマ漫画では柴田亜美にネタにされている。今作では煉獄峠の魔界初級エリアから登場し、春の間だけフィールドの前半のほうに湧く。段差の上など、わかりにくい場所にいることが多い。自然系のFランクで、大抵のプレイヤーが初めて野生で捕獲できるFランクモンスターになるだろう。Gランクのザコに比べると、やはり最初はちょっとスカウト成功率が低め。だが捕まえておけば配合でできるモンスターのランクが上がるので、ぜひ捕まえたい。見た目はふざけているが、確定スキルに『風の心』を持ち、バギ系の全体攻撃を得意とするほか、全振り(★をつけた上で配合する)で『風の極意』に進化させればより強力なバギ系呪文を覚える。これだけでもかなり有用だ。サブスキルはすばやさアップ1か、風ガード。個人的にはMPが大きく上がり、全振りで消費MP半減がつく風ガードが欲しい。メインもサブも非常に有用で、ぜひ継承したいスキルだ。見た目はふざけているが、戦力としてもそこそこ役立ち、配合ではさらに有能なモンスター。
余談だが個人的に、ドラクエ4はシリーズの中ではあまりハマらなかったほうで、一方ロマサガをめちゃくちゃやりこんだので、かまいたちといえば真っ先に連想するのはアイアンソードをレベル6まで上げると覚える剣技のほうだったりする。さらに昔ではゲゲゲの鬼太郎の妖怪に、やはり変な顔の『かまいたち』という奴がいた。かまいたちはどこでも変な顔に描かれがち。もっといえば、ドラクエと同じチュンソフトでは、ドラクエのかまいたちより『かまいたちの夜』のほうが有名なんじゃないだろうか?むしろ、こいつの姿を見ると『かまいたち』よりも『うずしおキング』のほうを連想して、あっ「うずしおキング」だ!と接触してみたら『かまいたち』だったということがままある。11にも登場し、確か船で新大陸?に渡ってすぐくらいの、麦畑みたいなところのフィールドに居るザコモンスターだったか。4よりそっちの印象のほうが強い。
[14]からくりエッグ
どのドラクエで初登場かは知らない。11には倒すと乗り物として使えるモンスターとしてダンジョンやフィールド等に配置されていた。こいつを使わないと行けない場所なんかもあったりして、ギミックとして大いに活躍したイメージだ。今作では特にそういうのは無くなったが、配合で活躍する。物質系最下位のGランクモンスターで、鉄鋼砦の魔界初級エリアから出現。とにかく、様々な配合で役に立つので、なるべくたくさんスカウトしておきたい。後に中級エリアにも出現する。中級エリアのほうが大きい個体が出やすい。確定スキルは『いしあたま』で、かぶとわりやスクルト、マホトーンなどを覚える。まずまず使えるスキルではあるが、配合で継承するほどかというと正直いらない。どうせ何段階か配合することになるはずなので、他のモンスターの有用なスキルを優先して選んでいけばいい。鉄鋼砦の魔界初級エリアではダンジョン内にたくさん並んでいて、眠っている個体もいるのでそいつを狙ってスカウトするといい。中級エリアでは屋外のフィールド、危険モンスターのよろいのきしが居る辺りの近辺、ロザリーヒルの塔から坂を下りた辺りから出現するので、大きい個体はその辺りに湧きやすい。
[15]ギズモ
グレムリンではない。どちらもGランクだがグレムリンは悪魔系で、ギズモは物質系だ。ドラクエ3から登場した、灰色の雲のような姿をしたモンスター。集団で現れ、メラで攻撃してくる。ノアニール周辺に特に多く出現し、シャンパーニの塔やアッサラーム地方にも引き続き出現する。あまり強くなさそうなモンスターなのだが、メラが確実に当たるため、早めに倒さないと結構ダメージを受けてしまう。『まほうつかい』の群れが4体までなのに対し、ギズモは最大5匹出るから、その凶悪さがわかる。呪文を封じることができれば怖さはなくなるが、SFC版では『まふうじのつえ』があるのに対し、ファミコン版ではないから、やはり手強いモンスターだった。SFC版はムチやブーメランの全体攻撃で一気に片付けることもできたし、ギズモなんて取るに足らない相手になった。今作では物質系最下位のGランクモンスターで、鉄鋼砦の魔界初級エリアから出現。いまだにGランクなんかが出るのかよ。こいつ自体は別に強くないが、配合でとても役立つので、できるだけたくさんスカウトしておこう。同エリアで天気が変わると、フィールド全体に毒霧のような色の「もや」が掛かり、ギズモなどのモンスターがよく出るようになる。こいつも確定スキルは『風の心』で、メタッピーと同じ物質系Gランク。配合のことを考えたらメタッピーよりギズモのほうが遥かに有用だ。というのも、ヒートギズモとフロストギズモがいて、配合でそれらを作ることができ、そいつらが上位のモンスターを作る配合に必要になるのだ。だからその過程で確実に配合するので、風の心を風の極意に変えやすく、メタッピーよりギズモを多く捕まえておいたほうが強いモンスターが多くできる。
[16]キャタピラー
初登場はドラクエ3。最初は呪文を持たず、やや高めのHPと守備力を頼りにひたすら殴ってくるだけの脳筋モンスターだった。単体で現れることが多く、みんなで集中攻撃すれば簡単に倒せた。リメイクのSFC版からはスクルトを使うようになり、こいつと他のモンスターがセットで現れると非常に厄介な存在になった。格闘場でも異常に強い、やたら派手なイモムシ。今作では自然系最下位のGランクモンスターで、人間界のフィールドが再び春になると滝付近の川辺に大発生する。リアルなイモムシっぽい動きが気持ち悪いと女性プレイヤーたちに悲鳴を上げさせた。その点では2D時代より大きく進化したモンスターと言える。スキルも補助系ばかりで地味だが、当たりのサブスキルは闇ガードがつくので、配合に役立つ。戦力としては敵を眠らせるくらいしか役に立たないので、基本は控えで育てて配合の素材にするのが良いだろう。
[17]キャットフライ
ドラクエ3で初登場したモンスター。猫にパン粉の衣をつけて揚げたもの…ではなく、空を飛ぶ猫のモンスターだ。3ではアッサラーム周辺からイシス周辺にかけて出現する。集団で現れ、マホトーンを使ってくるほか、つうこんのいちげきもそれなりの確率で出してくる非常に厄介な難敵。またこちらの攻撃から身をかわす確率も高めに設定されているようだ。とにかくマホトーンが厄介なので、確実に先手を取れるのでなければ呪文に頼るのは危険。一番困るのはピンチになったときにルーラで逃げることができなくなるパターンだ。念のため、一番すばやさが高い仲間にキメラのつばさを持たせておこう。厄介な敵であると同時に、格闘場でもこいつに賭ければ一攫千金が狙えるモンスターでもある。わらいぶくろと対戦が組まれるカードでキャットフライの倍率が30倍くらいに設定されていることがあり、しかしキャットフライなのでつうこんのいちげきが入ればどんな敵でも倒せてしまう。セーブしてから格闘場に向かい、ぜひこのカードに挑戦してみよう。さらに、通常戦闘で撃破した際のドロップがレア防具の『ぬいぐるみ』になっており、装備できる者も多く、序盤ではかなり頼りになる防具だ。これを狙うために狩る価値もあるだろう。リメイクのSFC版からは『あなほり』があるので、出現するフィールドを掘りまくるだけでそのうち『ぬいぐるみ』が手に入る。今作では魔獣系のFランクモンスターで、煉獄峠の魔界初級エリアの洞窟から出現する。ここでは他にベビーマジシャンとランタンこぞうが多数配置されているが、キャットフライばかりが固まって配置されている区間があるので、ここでスカウトするといいだろう。特に、キャットフライのシンボルのうち必ず眠っているものが居るので、これを狙うとスカウトしやすい。動いているものは空中に浮いているので、接触する際にジャンプするなど多少工夫が要る。確定スキルはアンチスペル。マホトーン、マホトラ、マホカンタ等のほか、なぜか『まもりの霧』も覚える。スキルポイント50でまもりの霧が取れるので簡単に覚えられるのも強みだ。サブスキルはすばやさアップ1か休みガード。すばやさアップ1はすばやさだけが上がるわけではなく間にHPアップも挟まるので、それなら守備力も上がる休みガードのほうが有利という気もする。戦力としては補助呪文ばかりであまり役に立たないが、適当な悪魔系と配合することで特殊配合扱いとなり、Eランクの『ねこまどう』ができるので、同じ洞窟でスカウトしたベビーマジシャンと配合してやれば『魔術』持ちのねこまどうができる(ねこまどう自身のスキルは『火の心』なので全体攻撃が『火の息』しかなく、やや火力不足だ)。火の心と魔術で攻撃、サブにMPアップを取れば、キャットフライのスキルは継承しなくてもいい。もちろんまもりの霧やマホトーンが欲しければアンチスペルもありだが。
[18]キラーコーン
どのドラクエで初登場かは知らない。自然系のFランクモンスター。甘味楼の魔界初級エリアのパンケーキ山のダンジョンから出現。しかし、モンじいが最初にくれる相棒モンスターにズッキーニャを選んだプレイヤーは早期に配合で作ることができるため、すでにキラーコーンを連れていることが多い。とはいえ、こいつはFランクモンスターなので、できるだけたくさんスカウトしておきたい。確定スキルの『サポーター』はホイミとベホイミのほか、キアリー、キアリク、バイキルトなどを覚えていき、全振りでMPが24増える。序盤の回復系では、ホイミスライムのHP回復、ドラムゴートのアッパーの二強であるが、このサポーターもそこそこ役立つ。サブスキルは攻撃力アップ1で、当たりの場合は地ガード。もちろん攻撃力より地ガードのほうが呪文使いモンスターには有用だ。どちらにしても攻撃系スキルが無いので、早めに配合してしまったほうがいいだろう。
[19]きりかぶおばけ
ドラクエ4で初登場した、比較的序盤のザコモンスター。今作でも序盤、人間界のフィールドで夏になるとファーラットがいなくなり、こいつが出現する。最初のアンデッドモンスター。見た目は切り株なので自然系かと思ったらアンデッド扱いなので間違えないように。ホイミなどがあるナチュラルというスキルを持っていて、ますます自然系と勘違いしやすい。守備力の高さも特徴だが、木のアンデッドということで火に弱いのが欠点か。最初はスカウトの成功率が低い。おそらく判定に相手の守備力を参照していて、その数値にこちらの攻撃力が劣っていると成功率への加点が減らされてしまうものと思われる。とはいえ、チュートリアルを終える頃には簡単にスカウトできるはず。とりあえずアンデッドが必要な配合にはこいつを使うといい。簡単にスカウトでき、ホイミを引き継ぐことができるので誰でも回復が使えて、またサイズも最初からそこそこなので配合後のモンスターがあまり小さくならない等利点がある。サブスキルも当たりの部類で、かしこさやMPを上げやすい。きりかぶおばけ自身は、回復はあるのだが攻撃スキルがいまひとつ。また弱点の多いアンデッドで、守備力の数値のわりには壁としても心もとない。やはり配合して輝く素材型と見るべきだろう。
[20]くしざしツインズ
どのドラクエで初登場かは知らない。人相の悪い緑色とオレンジ色のピーマンが串に刺さった姿という、なんともネタ枠っぽいモンスター。しかもその姿で二人三脚ではないが、胴体を繋がれた状態で走り回るのだ。誰がどういう発想で考えたのかは不明だが、圧倒的インパクト。能力的にはホイミなどを使うヒーラータイプ。なるほど、野菜は攻撃より回復用か。わからんでもない。自然系最下位のGランクモンスターで、人間界のフィールドが秋になると多数出現する。村から続く最初の細い参道のようなところには居ないが、平原に到達するとたくさんいる。ナスとほぼ出現時期、地域が被っている。ってかピーマンは夏野菜だろ。なんで秋なんだ。ナスに比べてやや捕獲しづらい。おそらく守備力の高さで物理型の仲間モンスターで数値が出にくいのが原因と思われる。かしこさが高く呪文を得意とするモンスター中心でスカウトするといいかもしれない。戦力としては、控えに入れておいて回復要員としての運用が安定する。前衛の主力にするほど強くはない。スライムやドラキーよりは打たれ強いという程度か。自然系を必要とする配合には役に立つが、やはり季節限定ということで確保しづらいのが難点。ナス、ニワトリ、芋虫などと違いホイミなどを手軽に継承できる点では便利かもしれない。
[21]グレムリン
ドラクエ2で初登場。最初はルプガナの町の隅っこで少女を襲っている固定、2で最初の中ボスのような扱いで戦うことになる。すでにパーティーが三人そろっているので、回復担当が二人いる。装備をしっかり揃えているなら取るに足らない相手だ。ザコとしての出現はまだしばらく後になる。今作では悪魔系最下位のGランクモンスター。なぜか甘味楼の魔界初級エリアのパンケーキ山のダンジョンから出現。スイーツとは何も関係なさそうだが…グレムリンの確定スキルは異常回復。従来のドラクエでは特に回復系を使うイメージはなかったが、HP回復はホイミだけ。他にはキアリー、キアリク、キアラル、ザメハ、マホトラ、ザオラル、ひかりのはどうを覚える。確かに状態異常の治療やMP補給などには秀でているものの、やはりHP回復呪文がホイミしかないのがつらい。炎を吐くこともできず、グレムリンである意味がないので、基本的には配合の素材と考えるべきだろう。そして、異常回復自体はスキルのスロットが余っていなければ引き継がなくてもいい。ザオラルも中途半端だし、これならホイミスライムのHP回復のほうが有用だ。
[22]クロコマーチ
どのドラクエで初登場かは知らない。ドラゴン系のFランクモンスターで、なぜか甘味楼の魔界初級エリアのパンケーキ山のダンジョンから出現。スイーツとは何も関係なさそうだが…ともかく初めてのドラゴン系Fランクモンスターなので、できるだけたくさんスカウトしておきたい。確定スキルはアッパーで、同じFランクのドラムゴートと被っているが、ホイミ、ベホイミ、バイシオンがあるのでとても有用なスキル。サブスキルは攻撃力アップ1だが、当たりは爆発ガードで、当然こちらのほうがずっといい。MPを大きく増やしつつ、全振りで消費MP半減を取れる。これを取ってしまえばベホイミも使い放題だ。ただ、やはりせっかくのドラゴン系なのに攻撃スキルがなく、どうせなら攻撃も強化したいので配合の素材にしてしまおう。その際、アッパーと爆発ガードも引き継げばより強力なモンスターができる。
[23]ゴースト
がいこつ、ドラキー同様、ドラクエ1から登場する伝統のモンスター。ロトシリーズには以降登場しなかったが、ドラクエ5のレヌール城でちょうどいいおばけモンスターとして抜擢され奇跡の復活を遂げた。1の頃はドラキーより少し強い序盤のモンスターで、下から数えて四番目の実力。これより上は呪文を使うモンスターが出始めるので、物理しか能がない脳筋ザコは一旦ゴーストまで。ギラを覚えたての勇者は、ちょうどギラ一発でゴーストを倒せることが多いので、高い武器を持っていない段階でギラだけでゴーストを狩りまくるとそこそこ効率よく稼げる。ただしそれはファミコン版だけの話。リメイクでは勇者が強く、ギラの火力も大幅に上がるため、ゴーストなど通常攻撃で簡単に狩ることができ、ギラなど使うのはもったいない。とはいえレベル1ではまず勝ち目のないモンスターで、不慣れな初心者プレイヤーがむやみに遠くへ歩きすぎるとゴーストが出て死ぬということもあり得る。ファミコン版でゴーストと戦うなら最初はギラ、もしくはレベル2以上で、こんぼう以上の武器が必須だ。5ではレヌール城の深部まで進んでから出現するようになり、ほとんど大群で現れるため、いばらのムチやブーメランがないと厳しい。ただ、ゴースト自身は相変わらず特殊攻撃を何も持たない脳筋モンスターなので、ナイトウイプスやおばけキャンドルなどを伴って現れたなら、それらの呪文を使うモンスターを先に倒すべきだろう。今作ではアンデッド系最下位のGランクモンスターとして、主人公が人間界の次に訪れる最初の魔界、覇王城の魔界初級エリアから登場する。ふわふわ浮いていて、高さが結構あるので、相手が気付いて寄ってこないとジャンプが届かず接触できない場合もある。最初は積極的に仕掛けて、早めに捕まえておきたいモンスターだ。同じアンデッドにがいこつ、人間界に出現したきりかぶおばけ、そして同じ覇王城の魔界初級エリアに出るおばけキノコやアニマルゾンビがいるが、ゴーストは当たりのサブスキルに『即死ガード』を持っていることがあるので、これがかなり有用。ゴースト自身は、魔法使いの帽子のような物を被っているくせに、スキルががいこつと同じで呪文攻撃がほとんどできない脳筋モンスターだ。戦力としては頼りないので、配合の素材と考えたほうがいいだろう。
[24]コドラ
ドラクエ4で初登場した、はしりとかげ(の下位互換)モンスター。鳥山明氏がドラゴンボール等漫画作品でもよく描くタイプの、翼がなくて飛べないドラゴンというか、恐竜のような姿をしている。おそらく小型のドラゴンという意味でコドラというネーミングと思われる。ティラノサウルス等のように後ろ脚が発達し、二足歩行を可能にしている。また、一部配信者にも指摘されていたが、正面ではなく、なぜか顔が若干横を向いた状態で構えるのが特徴。気に入った角度があるのか、いつも同じ方向を向いている(向かって左、コドラ自身からは右向きで顔の左半分を見せている状態)。頭頂部にトサカのようなものと、鼻の上にサイのような短いツノがある。今作ではドラゴン系最下位のGランクモンスターで、人間界のフィールドの一番奥に到達すると出現する地上最後のザコモンスター。はなまきドラゴ、いばらドラゴンに続き、三番目に登場するドラゴン系モンスターで、ホイミなど回復呪文を覚えるスキル『ぼうぎょ』を確定で持っているほか、当たりのサブスキルは幻惑ガードで、いずれも有用。序盤の戦力としても頼れる上、配合でも役に立つ素材だ。やいばくだきで敵の攻撃力を下げ、まぶしい光で命中率を下げ、さらにスクルトで味方全員の守備力を上げることもできる。ヒーラーであり守りを固めるスキルも多数持つ、守りの要だ。
[25]こんぺいとう
どのドラクエで初登場かは知らない。スライム系のEランクモンスターで、最初は甘味楼の魔界初級エリア、はちみつ滝の麓の村ハニビルでお見合いを持ちかけてくる住人が提示するスピンスライムに、こちらが同エリアでスカウトしたフォンデュを連れて行くと特殊配合で『こんぺいとう』が生まれる。野生で出現するのは、だいぶ後の流神殿の魔界中級エリアの砂漠で、夜になると『こんぺいとう』が多数出現するようになる。そこでは、ダンジョンのボスを倒した後なら大きいサイズのこんぺいとうも出るので、スカウトするといいだろう。確定スキルは『キューピット』回復はホイミだけ、他はギラ、ベギラマ、シャイニングボウなど攻撃系が充実。スカラ、ハートブレイク、まぶしいひかりも覚える。やいばのボディも持ち、戦力としては頼れる存在だが、サブスキルがHPアップ1だと心もとない。当たりの光ガードを持った個体が理想。こちらであればMPやかしこさを伸ばしつつ全振りで消費MP半減を取れるため、呪文使いとして優秀。もちろん配合の素材として、さらに強力なモンスターを生み出してもいい。
[26]サイクロプス
ドラクエ2で初登場したモンスター。高山の上にあり、地上からは決して近づくことができないロンダルキア台地の雪原のフィールドから出現するザコモンスターだが、一つ目の巨人のような姿をした怪力のモンスターで、とても手強い。呪文などが効きやすいのがせめてもの救い。また、サイクロプス自身も見た目どおりの脳筋モンスターで物理の通常攻撃しか持たず、マヌーサをかけたり、スクルトで守備力を上げたりしてこちらも対処しやすい。ドラクエ11では序盤、主人公たちがナプガーナ密林に到達した時点でフィールドの下段をうろついており、接触こそまだできないが、圧倒的なインパクトを放つ巨体が動き回る様子を見ることができる。ただ、よほど急いでストーリーを進行しないかぎり、実際に接触できる頃には仲間が育ちすぎてしまい、全く強敵ではなくなってしまっているのが残念なところ。何らかの手段で序盤に接触できるようにして、主人公たちに大型モンスターの強さ、脅威を見せつける役割を担ってほしかった(かわりにデルカダールの地下でブラックドラゴンと戦えば充分その役割を果たしてくれるが)。そして、その夢をかなえてくれたのが今作だ。人間界のフィールド、いたずらもぐらがうろつく峡谷のような狭い抜け道の真ん中あたりに、巨大な青い一つ目鬼がいる。それがサイクロプス。人間界のフィールドに出現する18番目のモンスターにして、今作最初に出現する、人間界唯一の危険モンスターだ。大きさ68、レベル35で、だいたい相手のレベルをこちらのパーティーが越えていればスカウトが可能になり、それまでは肉を与えても「おにくにみむきもしなかった」となり効果が無いが、スカウトが可能になると上記の失敗メッセージが出なくなり、肉の効果が通常どおり得られるようになる。エースナンバーの18にふさわしく、その強さはこれまでのザコモンスターたちとは比較にならない。もちろん序盤の低レベルパーティーでは捕獲どころか、全く歯が立たず、みんな一撃でやられてしまう。特に厄介なのが、つうこんのいちげき。まじん斬りを多用するため、これが事故って、かなり高レベルになっても一撃でやられやすい。スカウトに失敗して『いかり』状態になっていれば、より厄介だ。対策としては、まず眠らせること。そして『くさったにく』が有効であれば(つまりスカウトできるレベルなら)、スカウト成功率を上げつつ毒状態にしてHPを削ることもできる。また、敵の攻撃は物理ばかりなので、こちらの守備力を上げたりして対処できるし、敵側も物理は効きにくいが、それ以外の(呪文やブレスなど)攻撃は通りやすく、HPを減らすならそれらの手段が良いだろう。眠らせ、弱らせ、スカウト。これが基本だ。まだスカウトできないレベルでも、倒すことさえできれば、低確率ではあるがランダムで仲間になってくれることがある。根気よく眠らせ、弱らせ、倒し続けるのだ。間違ってもチュートリアルの段階で挑んではいけない。お金がちょうど預けられる金額に達していなければ、800ゴールドや900ゴールド貯まっていても、一気に半減させられてしまう。挑むならお金を預けるか、買い物をして0に近い金額にしておき、極力リスクが無い状態で挑むと良い。そのためにもルーラを修得(つまりチュートリアルを完了)してから挑むべき。ともかく、仲間になれば配合にとても役立つ存在で、スカウトができるレベルなら簡単に何度でも挑めるはずなので、やはりとても便利だ。大きさ51の突然変異のような「ぎりぎり」Lサイズ個体と違って、68という数値のため、ちゃんとしたLサイズモンスターとしてはしばらくサイクロプスのお世話になるはず。ぜひゲットしたい、頼れる存在だ。ちなみにドラクエ2の頃はサイクロプスは武器を持たず素手で、上位互換のギガンテスからは棍棒を持っているグラフィックだったが、11や今作など、比較的最近の作品ではサイクロプスもギガンテスのように棍棒を持つようになった。が、昔のサイクロプスより知能が進化したのかと言えば、そうではない。むしろ今作のAIはファミコンのドラクエ4と同等かそれ以上に頭が悪く、むしろ知能は退化している。なおサイクロプス自体は悪魔系のEランクモンスターで、普通に配合で作ることもできるが、Lサイズに関しては人間界でこの危険モンスターをスカウトしたほうが早い。確定スキルは『巨漢』で、全振りすると全体攻撃の『じひびき』も覚える。ただし、威力はいまひとつ。やはり基本的には物理でゴリ押しの脳筋モンスターだ。サブスキルはハズレがHPアップ1、当たりは光ガード。光ガードならMP上昇や消費MP半減などもつくので継承する価値がある。
[27]さまようよろい
ドラクエ3から登場する、今ではすっかりおなじみのモンスター。攻撃力と守備力が高く、つうこんのいちげきを出し、ホイミスライムを呼ぶなど、ある程度の特徴は共通だが、耐性周りが作品ごとにブレまくるため、常に弱点が変えられ、どれがどれだかわからなくなってしまう。3のときはヒャドがよく効き、それ以外の呪文は効果が薄かった。が、4ではヒャドが効きにくくなっており、前作で「さまようよろいにはヒャドだろ」と覚えていると、ブライにMPを無駄遣いさせて実はヒャドは効かず痛い目に遭うという罠が張られている。スタッフの意地悪さなのか、単に前作の特徴を忘れているだけなのか。3ではロマリア周辺で夜間にのみ出現するのが最初。なので、アリアハンでフィールドを歩き回った後にロマリアへ渡ると夜になることが多く、やっと無事に洞窟を抜けたと思ったら、いきなりさまようよろいに遭遇して死ぬということも珍しくなかった。ロマリアにようやく到達する程度のレベルでは、1体のさまようよろいに四人がかりでも歯が立たないことが多い。仲間に武闘家がいるなら、まず格闘場で所持金を増やし、カザーブまで行き、てつのつめを買って装備した上で戦えば勝ち目はある。魔法使いがいるならヒャドもよく効く。とにかく攻撃力が高く、つうこんのいちげきで仲間がやられやすい上、ホイミスライムを呼ばれるとさらに泥沼化する。今できる限りの最大の攻撃を集中させ、一気に叩き潰すしかない。5では神の塔から出現し、ドロップに『さまようよろい』が設定されているが、レアな防具だと喜んで装備すればたちまち呪われるので要注意。また、相変わらずホイミスライムを呼ぶが、先にさまようよろいを倒してホイミスライムを後で倒すようにすると、ホイミスライムが仲間になることがある。今作ではアンデッド系のFランクモンスター。物質系ではなく、悪魔系でもなく、ドクロ印のアンデッドだ。上位互換のピサロナイトは悪魔系だが、さまようよろいはアンデッドだ。鎧の中身が空っぽで、ただの金属のモンスターだとしても、物質系ではなくアンデッド扱いだ。重要なので覚えておこう。いいか、さまようよろいはアンデッドだ。物質系が必要な配合に、こいつを使おうとしても無駄だ。さまようよろいはアンデッドだ。ピサロナイトは悪魔系だが、さまようよろいはアンデッドだ。鉄鋼砦の魔界初級エリアから出現。特にダンジョンの入口付近と、内部に多く配置されている。確実にスカウトしたいなら、その辺りで繰り返し遭遇するといいだろう。特殊配合で役立つ場面が多いので、なるべくたくさんスカウトしておくといい。さまようよろいはアンデッドだぞ。物質系ではない。確定スキルはアンチブレス。ブレスを使うドラゴン系モンスターが多い私に対して嫌がらせのようなスキルだ。くちをふさぐ、フバーハ、まもりの霧、ぎゃくふう等を覚えていく。攻撃でも回復でもなく、嫌がらせのためのようなスキルだ。サブスキルは守備力アップ1、当たりは闇ガード。私は別にブレス使いへの嫌がらせを考えていないから、闇ガード以外は価値がない。そもそも、ドラゴン系中心のパーティーではブレス攻撃はさほど脅威にならないからそこまでして邪魔する必要がない。ただ相手が使ってきたらものすごく嫌なだけだ(でもうちのパーティーは大抵ブレス系以外の攻撃手段も持っている。デストロイ、ディザスター、皇帝、爆発の極意など)。
[28]シーホース
どのドラクエで初登場かは知らない。ドラゴン系のFランクモンスターで、流神殿の魔界初級エリアから出現する。タツノオトシゴに人間のような手足が生えたモンスター。ドラゴン系とはいうが、ドラゴンには見えない。しかし水中ではなく陸に出現するので、一応ただのタツノオトシゴではないのだろう。何にせよ、ドラゴン系の中ではとても小さく、いかにも弱そうなモンスターだ。それでもFランク扱いなので、なるべくたくさんスカウトしておくと後々助かる。大きさにこだわるなら、このエリアを攻略してからスカウトして大きい個体を捕まえよう。また、配合後のモンスターを小さくしたくないならひとつ前の甘味楼の魔界初級エリアでクロコマーチを捕まえて配合に使い、大きさを気にしないときはこのシーホースを使うなどして使い分けるといいだろう。確定スキルは『みずげい』で、水属性のザバとザバラだけでなく、ホイミとベホイミ、こおりの息、ラリホー、ザメハ、まもりの霧も覚えるほか、全振りで自動MP回復がつく。攻守のバランスがよく、かなり有用なスキルだ。そのまま戦力としても充分役に立つし、配合してこれを継承してもいい。サブスキルは攻撃力アップ1で、当たりは幻惑ガード。攻撃力アップは正直呪文使いには要らないので、できればMPやかしこさが上がる幻惑ガードが欲しい。ただ、全振りが『みずげい』の自動MP回復と被っているので、こちらには全振りする必要はない。見た目は弱そうだが、実力はFランクの中でもトップクラスで頼りになるモンスターだ。
[29]シーメーダ
どのドラクエで初登場かは知らない。一つ目のモンスターがやたら多いドラクエシリーズだが、その中でも特に目が大きいモンスターだ。悪魔系のFランクモンスターで、うろ覚えだが確か流神殿の魔界初級エリアの、エルガムラを抜けた後の古代遺跡群エリアから出現だった気がする。個人的にはそこよりも、流神殿の魔界中級エリアの砂漠に出現するイメージが強い。海でもないのにどうして砂漠にシーメーダが?という違和感は拭えないが、出るのだから仕方がない。レベル的にもそちらでスカウトしたほうがいいような気はするが、しかしそこまで到達しているのなら、タマゴが各地のフィールドに湧くようになっているので、タマゴを取りまくっているとやたらシーメーダが出る。なのでもはやスカウトする必要はないだろう。そもそも、タマゴから出たシーメーダが牧場にたくさん溜まっていると、どんどんスカウト成功率が下がって捕まえられなくなる。ともかく、悪魔系のFランクが必要か、もしくは何でもいいから悪魔系を使うという配合でどんどん使っていかないと、どんどん溜まっていくモンスターだ。確定スキルは『水の心』で、同エリアに出現するパールスライムと被っている。しかしスライム系Gランクというのは滅多に必要になることがなく、配合に使いやすいのはどちらかといえばシーメーダのほうだ。ぜひスキルポイント100を全振りして配合に使い、水の極意を得るといい。シーメーダはそのままで戦力にするには、全体攻撃も無く、回復もホイミしかないので、ちょっと心もとない。やはり配合で役立つ素材と見るべきだろう。
[30]シールドこぞう
緑色の肌をしたナメック星人のようなゴブリン?が、変な顔の大きな円盾と剣で武装した謎のモンスター。こいつも左ききなのか、武器を左手に、右手には盾を持っている。確か、ゼルダの伝説のリンクもそうだったか。どのドラクエから初登場したのかは知らない。シールドこぞうは悪魔系最下位のGランクモンスターで、主人公が人間界の次に訪れる最初の魔界、覇王城の魔界初級エリアから出現する。守備力が非常に高く、スカウトの際は攻撃力(かしこさのほうが高いモンスターはかしこさ)を参照し、相手の守備力より高いことが重要であるため、守備力の高いこいつはスカウト成功率が異常に低い。人間界できりかぶおばけがスカウトしづらいのもそのためだ。最初はスカウトにとても苦戦するだろうが、配合で有用なモンスターなのでぜひ捕まえておきたい。確定スキルにコドラと同じ『ぼうぎょ』を持ち、回復、やいばくだき、まぶしい光、スクルトというコンボで守りのスペシャリスト。特に物理攻撃を得意とするモンスターをほぼ無力化できるだろう。こいつの場合、コドラより自身の守備力も非常に高いため、物理攻撃ではやられにくい。注意すべきは『あくま斬り』だけ、と言いたいところだが、やはり呪文など物理以外の攻撃には弱いのが難点か。また当たりのサブスキルが『封じガード』で、かしこさ、MPの上昇に特化しており、配合すると呪文のスペシャリストが作りやすいのも良い。攻撃呪文やブレスなど全体攻撃を得意とするモンスターに配合するとバランスが良くなる。序盤の戦力としてはコドラの上位互換としてそこそこ頼りになる存在だ。が、彼が仲間になるのは魔界であり、今後はどんどんインフレが起こるため、ずっと戦力としてアテにするのは心もとない。やはり全体攻撃ができるモンスターと配合するのが良いだろう。ちなみに覇王城初級の次に訪れる二番目の魔界、煉獄峠の魔界初級エリアでも春になるとシールドこぞうが多数出現する。レベルが高めの個体を狙うなら、ここで捕まえたほうがいいだろう。なお、私が個人的に大嫌いな『くみひもこぞう』というGランクモンスターの配合にも、こいつが必要になる。なぜ嫌いかというと、Gランクのくせに特殊配合が必要で作るのが面倒くさい上に、ほとんどのモンスターの配合にどこかで『くみひもこぞう』が必要になるためだ。別に強いモンスターでもレアなモンスターでもないくせに、無駄に手間が掛かり、なのにいろんな配合にそいつが必要という、面倒くさくて、何の思い入れもない知らないモンスターだから、あいつが嫌いなんだ。可愛くもカッコよくもないしね。
[31]しましまキャット
どのドラクエで初登場かは知らない。プリズニャンの色違い下位互換モンスター。今作では魔獣系最下位のGランクモンスターで、なぜか甘味楼の魔界初級エリアから出現する。いや、甘味楼関係ないだろこいつ。まあ、中級エリアに行っても相変わらずぐんたいガニが出たりして結局はスイーツ系と何も関係ないようなモンスターは多いが。初級エリアも夜になるとアニマルゾンビが湧いたりするし。いったい何を考えて配置してるんだろうか?確定スキルはダウナーで、デバフ呪文ばかり覚えていく。だがデバフは所詮、味方にかけるバフとは違って失敗することが多いので、戦力としてはちょっとつらい。サブスキルの当たりに『地ガード』がつくことがあるので、これを持った個体なら配合に役立つだろう。それ以外の価値が見当たらない残念なモンスター。
[32]シャドー
おそらく、納得いかない人が結構多かったんじゃないだろうか?いや、こいつは『あやしいかげ』だろ。と。そう、シャドーは昔は青かったんだ。黒い影は別のモンスターだろ。ドラクエ3で初登場し、『あやしいかげ』の色違いとして、サマンオサの洞窟に配置されたのがシャドーだ。ファミコンの頃は背景がなく、黒一色の戦闘画面だから、真っ黒なモンスターでは見えなくなってしまう。なので、ドラクエ1の『かげのきし』等とは違い、シャドーは濃い青の鮮やかな色がつけられ、青いモンスターとして、ヒャド系の呪文を使ってきた。青いからヒャド系で、違和感がなかった。ところが、いつの間にかシャドーが黒い影のモンスターに変えられているではないか。なんでだ。別に青でよかっただろ。もう、捕まえて最初にやったことは言うまでもなく、『あやしいかげ』と名前をつけたよ。だって黒いやつはシャドーじゃないもん。そんなわけで、古いドラクエの思い出が強い人ほど、このシャドーには違和感が半端なかったんじゃないだろうか。なんで黒なんだよ。黒は別のモンスターだろ。というわけでヒャド系が似合わなくなったからか、なんと今作ではヒャド系も使わなくなっている。もう別物じゃん。使う属性呪文はドルマ系の闇属性に変えられていて、氷結攻撃は『つめたい息』だけ。シャドーはアンデッド系のFランクモンスターで、煉獄峠の魔界初級エリアに夏の間だけ出現する。また後に鉄鋼砦の魔界初級エリアにも出現する。確定スキルの『カース』はドルマ系のほか、つめたい息、ルカニ、ヘナトス、メダパニ、ザキなどを覚えていく。敵のシャドーは最初からザキを使ってくる。インチキじゃん。ザキ系はホロゴーストのはずだろ。シャドーはヒャダルコだろ。今作はどうにもこういうちぐはぐな設定が多くて気に食わん。しかも、スカウトしてもザキなんか覚えていない(スキルポイントを85も振らないと覚えない)のが、より敵のシャドーのインチキ感を増している。ズルしてんじゃねえよ。スキルポイント足りてないだろ。ザキなんか使えないはずだろ。敵だけ優遇するなよ。そしてシャドーはザキじゃなくてヒャダルコだろ。ザキ系はホロゴーストだろ。まあ、見た目の違いや敵のインチキ設定はともかく、序盤では貴重なFランクモンスターなのでぜひ捕まえておきたい。洞窟でアルーガを倒した後は、やたら巨大なシャドーも出てくるので、攻略後に捕まえるのがいいだろう。サブスキルは当たりが即死ガード。もう一方もかしこさアップ1なので、どちらも有用だ。MP重視なら即死ガード、かしこさも欲しいならかしこさアップがいい。配合する場合、サブスキルのほうが継承に向いている。
[33]ズッキーニャ
たぶん11から?個人的には11の序盤でそれなりに戦った印象深いザコモンスターだ。ズッキーニなのに多くのプレイヤーから「きゅうり」と呼ばれてしまう、悲しい野菜モンスター。しかし本人(?)は何を考えているか全くわからない表情をしている。たぶん何も考えていないだろう。だって野菜だし。中身は種と水分と食物繊維だし、脳とかは入ってないだろう。槍を持っているように見えるが、今作ではモンスターに武器と防具は装備できない(アクセサリのみ装備可能で、ぎんのかみかざりは兜ではなくアクセサリ扱いになった等、多少の仕様変更がある)。なので特別物理攻撃が強いといったこともなく、どちらかといえば呪文を使って活躍するモンスターだ。自然系最下位のランクG、開始直後モンじいの質問に答えた結果で手に入る最初の相棒モンスターの1匹。ここで「きゅうり」という名前をつけられてしまうことが多い。ズッキーニだが。一旦きゅうり呼ばわりしたプレイヤーはその後もずっとこいつをきゅうりと呼ぶことが多い。ズッキーニだが。多分、水分が多くて生食に向く、柔らかいのがきゅうりで、身が堅く生食に向かない、加熱料理に向いている、カボチャの一種らしいのがズッキーニだ。食べごろの状態ではきゅうりは細く、曲がりやすいし、手で簡単に折れる。ズッキーニは頑丈で、まっすぐ育ちやすく、きゅうりよりだいぶ大きい状態が食べごろのサイズ。きゅうりがそこまで育ったら、種が大きくなり、風味が落ちる。用途も特徴も全く違う野菜だ。ズッキーニはきゅうりの代わりにはならない。
ともかく、この面白い見た目で、選ぶプレイヤーが意外にも多い。可愛さ重視の人はマンドラ、ネタに走る人はズッキーニャを選びがち。私は結局マンドラを選んだが。自分では選ばなかったものの、見てきたプレイヤーの数が多いから、だいたいの強さはわかる。弱いというほどではないが、他のGランクモンスターを仲間にして同じくらいの早さで成長してきたなら、ズッキーニャはそこまで強くはない印象だ。はなまきドラゴ、ファーラット、はねスライム、フエアリードラゴンといった面々がいたなら、ズッキーニャは二軍落ちの可能性もある。そしてレベル10を越えると、特殊配合でFランクのキラーコーンができるため、さっさと配合されてしまいがち。こうしてズッキーニャはプレイヤーから「きゅうり」と呼ばれたまま、姿を消してしまうのだった。
[34]スノーム
そういえば、こんな奴いたな。完全に忘れてた。どのドラクエで初登場かは知らない。雪だるまみたいな外見だが、スライム系のFランクモンスターだそうだ。捕まえないし、牧場にもいないし、本当に完全に忘れてた。しかも、向かってくるタイプのモンスター。邪魔だからいつも避けていた。甘味楼の魔界初級エリアの屋外フィールドに冬の間だけ出現する。冬に行かないし、かりに行っても冬の間だけこいつを避けていれば当たらずに済むから、接触することがない。見た目も好みじゃないのが、余計に捕まえようと思わない理由だ。でもFランクモンスターで確定スキルに『氷結の心』を持っているから、一応戦力にもなるし、全振りしてから配合に使えば『氷結の極意』を得られる。氷結ブレイクなんかを特性に持つモンスターに継承すれば、かなりの火力を発揮するだろう。よって、そのままでもそこそこ戦えるが、配合の素材にしたほうが圧倒的に役立つモンスターといえる。
[35]スライム
ほぼすべてのドラクエで最弱のモンスター。ドラクエ1からずっといて、序盤の一番最初に遭遇することが多い。2や3、5などでは画面の端までみっちり群れで登場することも増えた。しかし経験値もゴールドも雀の涙ほどしか得られない。さすが最弱モンスターだ。「スラぷる」という喋る個体が、ピサロの母が生きていた時代からピサロの家に棲みついており、喋りはするのだが、戦闘にはついて来てくれない。なので、最初の相棒はスライム以外のモンスターを連れて行くことになる。なんでだ。スライムはスライム系最下位のGランクモンスターで、最初の人間界のフィールドにいつでも出現し、高確率で最初に接触することになる。特に、滝以降のエリアでSサイズ上限の大きさ50のスライムが出ることがあり、こいつを捕獲しておきたいので、すぐ配合に使うのでなければサイズが小さいスライムをむやみに乱獲しないほうがいい(確率が下がるので、いざ欲しい個体が出たときに捕獲に失敗してしまう)。スライム系が必要なだけなら(つまり「スライム」でしかできない特殊配合でなければ)、雨が降ればどこにでも湧く「はねスライム」を使えばいい。スライムはスキル『スラフォース』で回復と攻撃どちらの呪文も覚えるため、育てれば序盤は役に立ってくれる。ただ守備力が低く、ただでさえ打たれ弱い上に今作は『スライムたたき』という低コストでスライム系に絶大なダメージを与える技があるため、油断するとすぐやられてしまう。よっぽどのこだわりがなければ、スライム系を主力に選ぶのは危険だ。ホイミスライムのスキル『HP回復』にザオリクがあるのでそれですぐ蘇生できるようにするか、スライムつむり等のように守備力が高いやつを中心に編成するといいだろう。昔は、ただ捕まえたスライムを育てるだけで最終的にはしゃくねつほのおを吐くことができた。それに比べてずいぶん弱くなったが…まあ、その時代は回復系が使えなかったから、バランスをとった感じなのか。とはいえ、やはりよっぽどのこだわりがなければ、最後までスライムを連れている人は滅多にいないだろう。
[36]スライムカルゴ
どのドラクエで初登場かは知らない。スライムつむりの変種だろうか?普通のスライムと同じ色のスライムが、アンモナイトのような雰囲気ある縦巻きの貝殻を背負っているモンスター。スライム系のFランクモンスターで、流神殿の魔界初級エリアが冬になるとエルガムラの入口側の前半フィールドに多数出現する。同じエリアにいる貝のようなスライム、パールスライムよりもランクが高い。やはり二枚貝と巻き貝の違いなのか、あるいは単に季節限定で見つけにくいため若干優遇されているのか。ともかくスライムカルゴの確定スキルは『てっぺき』で、スクルト、まもりの霧、会心封じなどを覚えていく。サブスキルはすばやさアップ1か、レアの風ガード。やはり全振りで消費MP半減がつく風ガードのほうが継承する価値があると感じる。回復や全体攻撃がなく、戦力としてはやや物足りない。やはり配合の素材と考えていい。
[37]スライムコロネ
どのドラクエで初登場かは知らない。菓子パンのチョココロネのチョコ部分にスライムの顔がついたようなモンスター。スライム系最下位のGランクモンスターで、三番目の魔界、人間界のフィールドを含めて主人公たちが四番目に訪れる甘味楼の魔界初級エリアから出現。すべてのフィールドモンスターで44番目、危険モンスター三種を除くと41番目に遭遇する野生モンスターだ。これまでのスライム系モンスターの中では、はねスライムやバブルスライム以上に大きな個体が出現しやすい。また、ここまで来ると野生でスカウトしたモンスターが最初からレベル10を越えており、スカウトに成功すればすぐに配合ができるようになっている。スライムコロネの確定スキルは『スイート』で、回復はホイミのみ。他にスカラ、あまいいき等を覚えていき、100ポイント全振りで自動MP回復がつく。比較的安いコストで自動MP回復をつけるためにあるようなスキルだ。呪文より物理攻撃を得意とする、スライム系としては珍しいタイプ。だが戦力としては心もとない。やはり配合のための素材と考えるべきだろう。
[38]スライムタワー
どのドラクエで初登場かは知らない。普通のスライムの上に、赤いスライム、緑色のスライムを積み上げて三段重ねにしたようなモンスター。ただそれだけだが、普通のスライムとは別の種族という扱いらしい。スライム系のFランクモンスターで、鉄鋼砦の魔界初級エリアから出現。なぜか確定スキルに『電撃の心』を持ち、全振りしてから配合すると『電撃の極意』を得られるため、ぜひスカウトしてスキルポイントを電撃の心に全振りしてから配合したい。通常、レベル40以上は必要と思われる。とりあえず捕まえて集めまくって、あとは牧場にでも預けておいて忘れた頃にスキルポイントが貯まっていればいい。何しろライデインの修得にスキルポイントが100必要なので、電撃の心だけではしばらくデインしか使えず、ほぼ戦力にならない。スライムタワー自身はかしこさより攻撃力が高い物理型の能力値に設定され、守備力は低く、すばやさも高くない。はっきり言って戦力としては不足だ。ほぼ電撃の極意を作るための素材と考えていい。
[39]スライムナイト
ドラクエ5から登場している、今ではおなじみの人気モンスター。緑色のスライムに、甲冑をつけて剣と盾を持った小人みたいなのが乗っている。5では最速で主人公が子供の頃にビアンカと二人旅の段階で、フィールドの東の端、ラインハット方面の川沿いの辺りを歩いていると遭遇することがある。最初はかなり手強く、装備をしっかり買い揃えていないと勝ち目がない。いばらのムチをビアンカに、ブーメランを主人公に装備させてから挑むといいだろう。ドロップに『せいどうのよろい』が設定されており、この段階ではまだ店で買えないので、入手すればかなり守備力を上げられる。しばらく後まで役立つので、ぜひ入手しておきたい。というわけで、まだ仲間にならない子供時代でも狩りまくる価値がある。大人になってからは、ヘンリーが棺桶に入っていない状態で一度関所を通過し、ラインハット側に渡ればどこにでも出現する。フィールドにもよく出るが、それに輪をかけてラインハット城地下(橋の下から小舟で入る)では大群で出現する。そこは馬車を持ち込めないのでパーティーの入れ替えはできないが、町扱いなので後ろの連中にも経験値が入るのが特徴だ。また、後に神の塔にも出現。そのいずれも倒したときに一定確率で起き上がり仲間になる。仲間になる確率が高く、簡単に三匹そろうモンスターだ。ただでさえ守備力や呪文耐性が高い上に、主人公とほぼ変わらないような重い装備をすることができ、はがねのつるぎ、てつのよろい、てつのたて、てつかぶとをすべて買い揃えれば圧倒的な強さを発揮する。すばやさも高め。ブーメラン等は持てないので物理は単体攻撃のみだが、かわりにイオとイオラを覚えるので複数攻撃がしたければ呪文で。またホイミ系もベホマまで覚える。攻守に活躍する頼もしいモンスターだ。デーモンスピアも装備することができ、終盤まで役に立つだろう。11でも船入手後に渡った先の大陸にたくさんいた記憶がある。今作ではスライム系のFランクモンスターで、鉄鋼砦の魔界初級エリアから出現。特に危険モンスターの巨大なデビルアーマーの周りにスライムナイトがうろついている。デビルアーマーと戦いたくないなら、逃げるよりスライムナイトと接触するほうが早い(付近のザコモンスターと接触すると危険モンスターが消える)。スライム系のFランクはこれまでも複数いたが、スライムナイトは確定スキルが『騎士道』で、ホイミとベホイミがありそれなりに役立つ。配合するならスライムベスよりは有用だろう。サブスキルはHPアップ1で、当たりが地ガード。地ガードはMPも上がり、全振りで消費MP半減を取れるので、こちらのほうが有用だ。できれば地ガードを、無ければ騎士道を継承するといいだろう。
[40]スライムベス
ドラクエ1から登場した伝統のモンスター。とはいえ、2には居ないし、5にも居ないし、たびたびサボっているのでいつも居るモンスターというわけではない。見た目はスライムの色違いにすぎず、これといってスライムと大きく違う部分もない。1ではスライムと出現地域が完全に被っており、言わばゼルダの伝説で赤いオクタロックと青いオクタロックが混ざって出てきて、青いほうが強いみたいな、その逆バージョンだ。スライムの場合は赤いほうが強いらしい。昔のゲーム画面では本当に赤いスライムだったが、近年のスライムベスはオレンジに塗られている。だいぶ赤からは遠くなった。たとえるなら初期のスライムベスがトマトで、今はにんじん。それくらい色が変わっている。1の頃はスライムに毛が生えた程度の能力だったが、それでもレベル1の勇者が素手でスライムを狩り続けることは容易だが、同じレベルで素手でスライムベスに挑むと死ぬ。わずかな能力差が、勇者の生死を分けるくらいの差になっていた。ファミコン版の話だ。リメイク版はヌルゲーになっているので、そこまでの差はない。ゆえに、ファミコン版で『どうのつるぎ』を買うまで金を使わずに素手で戦う私はスライムベスから逃げ回り、「ベスいらない!スライムだけ出ろ!」という感じだけど、リメイク版のプレイヤーは「ベスのほうが経験値やお金がおいしいのでベスのほうがお得」となる。今作では、スライム系のFランクモンスター。な、なんだってー!!こんなのがFランク!?アントベアよりスライムベスのほうが上!?納得いかねー!アントベアは本来、下におおありくいとおばけありくいがいて、系統最強モンスターなんだぞ。スライムベスなんかスライムの色違いで特にこれといって能力もないくせに、なんでこんなのがFランクなんだよ。ともかく、こいつは人間界には出現せず、初めて遭遇するのは次の次、主人公が二番目に訪れる魔界である煉獄峠の魔界初級エリアだ。そこに幾らでも湧く、エリア最弱ザコモンスターがこいつだ。でも、弱いけどFランクだから他のザコより格上扱いだったりする。納得いかねー!そんなわけでスカウト成功率も最初は低い。ザコのくせに。しかし弱くてどこにでも湧くくせに、配合ではFランクモンスターとして扱われるから、ちょっと上のモンスターができてしまう。戦力としてはまるで役に立たない(確定スキルにスラフォースがなく、レッドソードだから、回復要員にすらならない)くせに、配合でだけやたら有用。それが今作でスライムベスに与えられた役割だ。なにその優遇。なので、できるだけたくさん捕まえておくと後々助かる。どうせ戦力としてはほぼ無能だから牧場送りにしてレベルが上がるのを待てばいい。Fランクのくせに守備力がスライムと大差ない紙装甲だから、無理して戦ってもすぐやられるぞ。
[41]テールイーター
ナメクジのような、あるいは芋虫のようにも見える、なんとも不気味なモンスター。かわいいと思う人と気持ち悪いと思う人に分かれるが、おおむねキモいと言う意見が多いようだ。どのドラクエから初登場したのかは知らない。自然系最下位のGランクモンスターで、主人公が人間界の次に訪れる最初の魔界、覇王城の魔界初級エリアから出現する。こんな異形のモンスターが自然系というのも微妙に納得いかない。そして見た目どおりヌメヌメしているようで、確定スキルに『ヌメヌメ』を持つ。名前だけでは内容がサッパリわからないスキル名だが、水系攻撃呪文のザバのほか、ボミエ、マホトラ、まぶしいひかり、あまいいき等がそろう。ザバは序盤では強力だが、上位互換を覚えないため、戦力として頼りになるのは最初だけ。しかしサブスキルにMPアップ1を持っている個体が多いので、配合には役立つ存在だ。なるべくたくさん捕まえておき、まずは自然系が必要な配合にハズレのサブスキルを持つ個体(MPアップでないほう、弱体化ガード)を優先的に使うといいだろう。
[42]デビルアーマー
どのドラクエで初登場かは知らない。今作では物質系のEランクモンスターで、鉄鋼砦の魔界初級エリアの危険モンスターとして登場。イエティの村クロワに入り、入口とは別の方向に出られる出口から出ると、高台の下に巨大なデビルアーマーがすぐに見える。甘味楼のメイデンドールと互角くらいに全体攻撃が激しい強敵だ。ただし、はかいのひとみと違ってデビルアーマーの攻撃はパラメータ依存。こちらの守備力を上げたり、敵の攻撃力を下げたりすることで威力を軽減できる。なので先に災厄の迷宮に行き、ミステリドールを狩りまくって『あやしいくすり』を大量に集めておき、これを使いながら戦えば勝機は見えてくる。弱った仲間は入れ替えたり回復しながら慎重に戦おう。何人も倒されてしまうようでは、まだ戦うには早い。最低限、誰も倒れずに戦い続けることができること。それがこいつに勝ち続け、仲間にすることができるレベルの目安だ。ともかく、倒すことさえできれば経験値がたくさん得られるので、そのためにも誰も倒されずに撃破することが重要だ。Lサイズにこだわらないのなら、災厄の迷宮でスカウトできるぼうれい剣士に、何か適当な物質系モンスターの組み合わせの特殊配合でデビルアーマーを作ることができる。こいつも配合に役立つので、ぼうれい剣士をたくさんスカウトしておき、適当な悪魔系との配合を試してみるといい。
[43]毒つぼドラゴン
どのドラクエで初登場かは知らない。ドラゴン系のEランクモンスターで、流神殿の魔界初級エリアのダンジョンの入口がある辺りの、用もないのに寄り道しないと絶対に行かないような場所(橋を渡った先)にいる、このエリアの危険モンスター。まっすぐダンジョンを目指していれば普通はそんなところに行かないから気づかないプレイヤーが多く、てっきりこのエリアには危険モンスターがいないものと思い込んでいた。またドラゴン系かよ。サイクロプスとメイデンドール以外ここまでドラゴン系ばっかりだ。仲間モンスターのレベルを60以上まで上げたのにいまだに「みむきもしなかった」になるということは、それ以上にレベルが高いのか?ともかく仲間にしたことがないのでスキル等がまったくわからない。配合では簡単に作れるが、危険モンスターを仲間にする前に同じ種族を配合で作ってしまうと、仲間になる確率がさらに下がってしまう。よくわからないが毒攻撃をしてくるドラゴンというのはわかる。そして、それ以外は単なる物理攻撃。ロマサガのアディリスのような感じで、ちまちま解毒さえできるなら怖い相手ではない。撃破は楽勝だった。もし自分で作ったなら、毒なんかどうせ使わないから、名前と見た目だけ毒つぼドラゴンで、普通にブレスを吐いたり呪文を使うモンスターになるだろう。だって毒なんて『くさったにく』で充分だし。あの恐ろしいメイデンドールの次の危険モンスターがこんなザコとはね。誰も気づかないような隅っこにひっそりと居て、影も薄いしさ。やっぱ毒なんか使う奴は嫌われ者で他のモンスターたちと馴染めないんだろうか?同エリアのタツノオトシゴに人間の手足が生えたような奴より、ちゃんとドラゴンっぽい見た目で悪くはないんだけどね。
[44]ドラキー
ドラクエ1から登場する伝統のモンスター。スライムと違って皆勤ではないものの、デザインの可愛さ、しっぽがあり小さな翼で飛び回る姿などから根強い人気がある。今作では悪魔系最下位のGランクモンスターで、人間界から魔界まで比較的どこにでも幅広く分布し、ある意味スライムよりありふれたモンスターになった。序盤から人間界のフィールドで遭遇するため、最初に捕獲できる悪魔系モンスターでもある。またサブスキルに高確率でMPアップを持ち、ハズレ(?)でも確か爆発ガードなので、どちらでもMPが上げやすく、悪魔系を使う配合で常に重宝する存在。最初は大きさが小さいためドラキーと配合すると小さくなってしまうが、魔界でボスを倒したりした後はそこのエリアに大きいドラキーも出るようになるので、ある程度進んだら大きいドラキーを捕まえるようにすれば良い。また、確定スキルが闇の心で、すばやさも高く、序盤はパーティーに入れておくと先制ドルマで無双できる。戦力としても素材としても役に立つ頼もしいモンスターだ。ドラクエ5のときは仲間になってもさっぱり弱かったので、ずいぶん出世したと言える。なお、スライムやはなまきドラゴ等は、こちらのレベルが一定以上になるとシンボルがこちらに気づいたら逃げ出すようになるが、ドラキーはこちらのレベルが幾ら高くても寄ってくるタイプで、求めていないときは邪魔になる。色が地味で見た目も小さく目立たないことが多いので、無駄に接触しないように出現エリアでは注意が必要だ。たとえドラキー自身が弱くとも、付近にいる別のモンスターを巻き込んで同時に戦闘に入ることが多く、油断できない。また、配合した直後の低レベルモンスター中心のパーティーや、他の戦闘で弱った状態などのとき、逃走に失敗すると、ドルマで意外な大ダメージを受けてしまう場合もあり、ドラキーだからといって侮ると痛い目に遭うこともある。常に戦う準備ができているのでなければ、接触しないように上手く避けることも重要だ。
[45]ドラゴン
ドラクエ1から登場する伝統のモンスター。ドラゴンクエストというくらいで、かなり上位のモンスターとして比較的終盤に登場することが多い。1では接触だけならかなり早い段階で可能であり、沼地の洞窟の奥の扉を守っている固定、言わば中ボスのような扱いで配置されている。言うまでもなく本来は終盤に出現するザコモンスターなので、沼地の洞窟の周囲のモンスターとは強さが段違い。何の対策もせずレベル10未満の勇者が挑んだならまず勝ち目はないだろう。が、そのレベル10あたりから戦い方を工夫すれば(それと多少の運があれば)一応勝てる可能性が出てくる。この辺りにドラゴンが現れるのはそこだけで、次に遭うのは終盤のザコとして。通常の物理攻撃のほかに炎を吐く攻撃をしてくるので、物理防御(しゅびりょく)だけを上げていても簡単にやられてしまうことがある。ドラクエ初の炎を吐くモンスターでもある。2ではロンダルキアへ続く地獄のような洞窟の深部から出現。3ではルビスの塔最上階からの出現となり、いずれも終盤、群れで出現することが多い。ボス扱いでこそなくなったが、こいつがザコとして初登場したときの脅威は、炎攻撃が全員に当たることから1よりも悪質なのは言うまでもなく、しかもそれが一度に最大4体も出現するのだからたまったものではない。ただリメイク版になると難易度はそこまでなく、特に3のSFC版以降はこちらもムチやブーメラン系の武器で複数攻撃が可能になり、むしろドラゴンくらいならどちらかといえばカモ。ドロップが『スタミナのたね』なので、これを集めるために狩りまくったプレイヤーもいるだろう。なお3では『ごくらくちょう』を呼ぶようになり、こいつがドラゴンのHPを回復してしまう。マホトラが使える素早い仲間がいれば、ベホマラーをかける前にマホトラでMPを奪ってしまうのが一番いい。11では比較的序盤のフィールド上をドラゴンがうろついていたり、遺跡にドラゴンがザコで出現する場所があり、大きくて迫力あるドラゴンの姿を3Dで見られるので、個人的にはちょっと感動した。これに輪をかけたのが今作で、ボスより強い危険モンスターとして煉獄峠の魔界初級エリアで道を塞いでいる。人間界から数えて、フィールドに出現する41番目の野生モンスター。ドラゴン自体はドラゴン系のEランクモンスターで、そのうち配合で簡単に作れるようになるが、野生の危険モンスターのドラゴンはレベル44で大きさ80、最初からスキルポイントが100あって確定スキルの『火炎』にすぐ★をつけることができる。サブスキルは攻撃力アップ、当たりのレアは火ガード。火ガードは全振りで消費MP半減がつくから、できればこちらが欲しいところ。もちろん煉獄峠の魔界初級エリアに初めて到達する時点での普通のパーティーではまず勝ち目がなく、勝てもしないのならスカウトも当然できない。プレッシャー、おたけびの全体スタン効果と、かえんの息の全体攻撃が厄介だが、炎とスタンに耐性さえあれば勝ち目がある。弱点の水属性の強力な攻撃があればさらに良い。強力な水系モンスターを育ててぜひ撃破を目指し、しつこく何度も倒していればそのうち起き上がって仲間になるはずだ。スカウトができない段階では、肉を使っても「みむきもしなかった」となり無駄なのでやめておこう。Lサイズの80であり、スキルも当たりの火ガードがつけば有用、ドラゴン系のEランクというのももちろんだが、それ以上にドラゴンが必要な特殊配合も多いので、必ず配合で役立つ存在になる。戦力としては、こいつが仲間になるような段階では、もはや物足りない。何より攻撃スキルがレベルの割に弱すぎる。一旦配合して、呼吸術やブレスマスターなどのスキルを追加してから戦力として運用するといいだろう。
[46]ドラムゴート
ナメック星人のような緑色の肌をしているが、頭の形や体格はむしろ魔人ブウに似ている、よくわからないモンスターだ。どのドラクエで初登場かは知らないが、11のホムスビ山地?だかいう溶岩と温泉の地域をうろついていたザコモンスターで、上やくそうを盗むことができたので、カミュの『ぬすむ』で大量に集めた記憶がある。ドラムとはいうが、どっちかというと和太鼓みたいに見える。たたかいのドラムのように、攻撃力が上がる効果があるようで、バイキルトなんかを使う。今作では物質系のFランクモンスター。物質ということは、魔人みたいな奴じゃなくて太鼓のほうが本体なのか。煉獄峠の魔界初級エリアから出現し、洞窟の入口付近、フィールドの一番奥の辺りに多く配置されている。岩山の村ガンドラからは、危険モンスターのLサイズドラゴンが道を塞いでいる、その先の道にドラムゴートが複数出現する。季節に関係なくいつでも居るFランクモンスターで、しかも貴重な物質系で、さらには洞窟のアルーガを倒す前なら、確定で大きさ50近辺(48もたまにいる)が出るため、Sサイズぎりぎりで大きさをなるべく上げたいときに役立つ。また、逆にアルーガを倒した後ではLサイズも湧くようになり、どちらを多く集めるかは迷うところ。確定スキルに『アッパー』を持ち、ホイミ、ベホイミ、バイキルト、バイシオンを覚える非常に有用なスキル。これも、ホイミスライムのHP回復とどちらのスキルを優先するか悩む。ザオリクが欲しいならホイミスライム、バイシオンが欲しいならドラムゴートというように使い分けるといいだろう。またサブスキルも当たりで闇ガードが出る。これも非常に有用で、回復にバフなど呪文を使いまくるには最適のMPとかしこさを多く上げられるほか、全振りで消費MPを半減させることができる。ぜひ配合に使い、強力な呪文使いのモンスターを誕生させよう。一方で攻撃スキルが手薄なので、ドラムゴート自身は戦力としては少々物足りない。回復とバフ担当で置いておくのもいいが、やはり強力な攻撃系スキルを持つモンスターに配合するのが定石だろう。
[47]ドロザラー
どのドラクエで初登場かは知らない。土嚢またはセメント袋に似たモンスター。袋に顔があり、大きな口から中身を吐き出している。その様子から密かに「ゲロザラー」と呼んでいるのは内緒。物質系最下位のGランクモンスターで、鉄鋼砦の魔界初級エリアから一応出現するが、正直ほとんど見かけない。個人的に流神殿の魔界初級エリアで『とげジョボー』に一度も遭ったことがなく、そいつを未収録(このリストで飛ばしており記入していない。捕まえたこともない)なのだが、それに次ぐくらい、出るはずなのに全然遭わないモンスターだ。実際に遭遇したいなら中級エリアへ行くと簡単に出現する。しかも、より大きいサイズが獲れる。確定スキルは『地の心』で、レベル依存の全体攻撃『じひびき』がそこそこ使える。が、それ以上に配合で輝くモンスターだ。野生で遭遇する前から配合で作っていたくらい。
[48]どろにんぎょう
昔、パペットマンは青かった。ドラクエ2の頃だ。しかし2より遥かに人気と知名度がありプレイヤーが多かった5で、どろにんぎょうのグラフィックでパペットマンというモンスターが急に現れた。そこでそいつの茶色は木材の色ということになり、木の人形のモンスター、茶色いパペットマンというのが当たり前になってしまった。そいつは仲間になり、バギクロスなんかも覚えて、それなりに強いから最後まで連れて行くこともできる。すばやさの低さだけが欠点だが、重い装備もできたりして、それなりに役に立った。そのパペットマンのせいで、こいつが現れたとき「パペットマンだ」と思ってしまった。しかし、こいつは『どろにんぎょう』だった。ドラクエはいつの間にかどろにんぎょうがパペットマンになり、またいつの間にか、茶色いやつが『どろにんぎょう』に戻っていたのだ。5はこういうのがやたら多く、やまねずみがおおねずみで、いしにんぎょうがうごくせきぞうで、ベビーサタンがミニデーモンで、じごくのつかいがあくましんかんだった。どうなってるんだ。本来一つ前の下位互換のモンスターの色なのに、終盤に出てくる進化体の名前がつけられているエラーコインみたいなモンスターがたくさんいた。スタッフが適当にやってたんだろうか?許せねえよなあ?鳥山先生に許可をとっていたんだろうか?
ともかく、5で発生したその異常はなくなったようで、今作ちゃんとベビーサタンはベビーサタンだし、おおねずみは青いし、このどろにんぎょうもちゃんといる。パペットマンじゃない。どろにんぎょうだ。物質系最下位のGランクモンスターで、開始直後にモンじいの質問に答えた結果で手に入る最初の相棒モンスターの1匹だ。こいつのほかにスライム系のマンドラ、自然系のズッキーニャ、魔獣系のももんじゃがいる。しかし、他の三系統はすべて序盤のフィールドに最初から配置されているのに対し、物質系はいない。煉獄魔界に到達してランタンこぞうが登場して初めて捕獲できるようになるんだ。だから物質系を最初から使いたければ、どろにんぎょうを選ぶしかない。そういう意味では、最初に選ぶ相棒はどろにんぎょうが一番有利になる。何しろ、煉獄魔界まで到達する前に物質系が必要な配合ができるんだから。強いモンスターの配合は、どこかでほとんど物質系モンスターが必要になる。だからランタンこぞうを捕まえるまで、強いモンスターはほとんどできない。しかし、どろにんぎょうがいれば、配合システムが解放された瞬間から物質系を使う配合ができる。まあ、煉獄魔界への到達までならそれほど時間はかからないし、大差ないと言えばそうなんだけど。
ちなみに、このどろにんぎょうは最初に選べる相棒で一番人気がなく、選ぶ人がほとんどいない。わりと可愛い見た目だとは思うけど、やっぱりマンドラには勝てなかったみたいだ。強いかどうかは、使ったことがないから知らない。有利有利と言ってるけど、私が選んだのはマンドラだった。
[49]ナスビナーラ
たまに「ナスビーラ」と読み間違えている人がいる、ナスビナーラだ。どのドラクエで初登場したのかは忘れた。ともかく、踊るナスのモンスターで、ナスとしか言いようがない。自然系最下位のGランクモンスター。人間界と、その次に訪れる覇王城の魔界初級エリアで、秋になると出現する。人間界のほうが配置が多く、わかりやすい。ダンサーは好みが分かれる癖のあるスキルだが、サブスキルにMPアップ1を持っている(ハズレはこんらんガード)ことがあるので、配合で非常に役に立つ。また、序盤は「さそうおどり」が決まりやすく、特にエンドールやエクサアリーナの公式戦で活躍する。意外と有能なナスである。「秋なす」のイメージで秋限定にしたのかもしれないが、ナスは夏野菜でもあり、夏にも出てもよかったんじゃないかと思う。まあ、MPアップが欲しいだけなら夏にははなまきドラゴがいるし、ドラキーも年中いるから、別に困りはしないが。
[50]パールスライム
どのドラクエで初登場かは知らない。二枚貝にスライムが挟まっているような姿のモンスター。スライム系最下位のGランクモンスターで、流神殿の魔界初級エリアから出現。同エリアに二種類いる貝のような姿をしたスライムのうち一種だ(もう一方はスライムカルゴ)。パールスライムは確定スキルに『水の心』を持ち、回復はホイミだけだが、水系攻撃呪文のザバとザバラを覚え、ヘナトスも使える。全振りしてから配合すると『水の極意』に進化するので、ぜひ『水の心』にスキルポイント100使ってから配合したい。そのままでは単体攻撃スキルしかなく、回復もホイミしかないので、ちょっと戦力としては頼りない。やはり配合のための素材と見るべきだろう。
[51]はじけドーラ
40秒で支度させたい、鶏肉が好きなファイヤードレイク…ではなく、巨大なボールのように丸く膨らんだ変なドラゴンのモンスター。いつのドラクエで初登場かは知らない。今作ではドラゴン系最下位のGランクモンスターで、煉獄峠の魔界初級エリアから登場。岩山の村ガンドラに到達し、少し過ぎたあたりの後半のフィールドから、夏にだけ出現する。こいつを狩るとレアドロップの『スキルのたね』を落とすことがあり、それを目当てに狩りまくったプレイヤーもいるだろう。しかし、捕まえてもなかなか有能なモンスターだ。確定スキルに『爆発の心』を持ち、イオ系の全体攻撃を得意とするほか、かぶとわりで敵の守備力を下げたり、バイキルトで味方の攻撃力を上げたりもできる。爆発の心は全振りすることで、配合時に『爆発の極意』に進化し、より強力なイオ系呪文、イオナズンやイオグランデがあるほか、MPが大きく上がる。ぜひ継承させたいスキルだ。ドラゴン系を使う配合で、より攻撃的なモンスターに育てたいなら、はじけドーラを素材に使うといいだろう。もちろんイオ系が効く敵が相手なら戦力としても役立つ。Gランクにしては、かなり有能だ。ただ、フィールドでの見た目が大きく見えても、捕まえると実はそうでもなかったりするので、Lサイズを探すのが難しいモンスターでもある。後に鉄鋼砦の魔界中級エリアにも出現する。捕まえたいだけなら、そっちを狙ったほうが当然レベルが高いぞ。
[52]はなまきドラゴ
岩手県出身かどうかは知らないが、人間界のフィールドにいる飛べないドラゴン。どちらかというと太ったエリマキトカゲのような感じだろうか。名前のとおりドラゴン系最下位のGランクモンスター。夏になるとツタをロープがわりに崖の上へ登ることができ、そこにいつもいる。簡単にスカウトできるので早い段階で何匹でも仲間にできる最初のドラゴン系。しかもMPアップをサブスキルで持っている(ハズレはねむりガード)ことが多く、メインスキルも光の心なので最初からギラを使えるため戦力としても序盤で頼りになる存在。見た目の可愛さから人気もあり、多くのプレイヤーが序盤のパーティーに入れている。ちなみに夏以外の季節では上から崖に飛び降りることができるポイントがあり、そこでスカウトすることも可能。しばらく進めば広い草原を普通に歩いていたりもする。また、春は大きな花に乗って川を下った先のエリアにもいる。ドラゴン系を使う配合のためにたくさん捕まえておきたい。
[53]はねスライム
特に人間界のフィールドで、雨が降るとどこにでも湧く不気味なモンスター。どのドラクエから居るのかは知らない。ホイミスライムに似た細い触手がクラゲのように生えているのだが、体の一部のような翼があり、もっさりした動きで音もなく迫ってくるのが非常に不気味。こちらのレベルが多少高くなっても、こいつは逃げずに寄ってくるから余計に不気味。覇王城の魔界初級エリアでもしつこく雨が降ると湧く。とはいえ、バブルスライムほど多くはないから、魔界ではそれほど多く見かけることはないだろう。とにかく人間界のフィールドに目当てのモンスターを探しに行くと、雨が降ってしまい、目当てのモンスターが消えてこいつが大量に湧くことが多いので、本当に邪魔なハズレのモンスターという印象が強い。スライム系最下位のGランクモンスターで、スライムは大きさが小さく、また電撃ガードをつけたいモンスターのために残したい、あるいは特殊配合でスライム「系」ではなく『スライム』自体が必要ということが結構あるので、スライムを使いたくない場合に、Gランクのスライム系といえばこいつが(雨さえ降れば)いつでも獲れるから使いやすい。タマゴから出ることもある。ハズレ感がやばい。能力的には、序盤の戦力としてバギが使えるので普通に有能ではあるが、見た目に反して回復系が使えないのが拍子抜け。パラメータ自体も高くはないので、バギを使わせるだけなら別にこいつである必要もない。捕まえやすいので数合わせになるという程度だ。基本的にはGランクのスライム系が必要な配合のための素材と考えるべきだろう。大きさを気にしないなら(あるいは運よく大きいサイズが手に入ったなら)スライムか、バブルスライムのほうが上位互換の素材だ。
[54]バブルスライム
ドラクエ2で初登場した、スライムの変種にあたる毒をもったモンスター。とにかく毒が厄介な上、やたら大群で現れることが多い。ドラクエ2から敵もパーティーで現れることを最大限に生かした嫌なモンスターだ。2でも邪魔くさいが、3ではさらに顕著になる。3ではキアリーを覚えるのが遅く、あまつさえヒーラーを勇者に頼っていて僧侶を連れていない場合などは、キアリーを覚えることがないため、どくけしそうをずっと持ち歩かなくてはならなくなる。だから本当にバブルスライムが邪魔。その上、とてつもない数の大群で現れるようになり、画面の端から端までみっちりバブルスライムが詰まったパーティーという悪質なものも設定されている。魔法使いのギラがあれば一掃できるが、大抵バブルスライムが出現するところを歩いているときはまだギラを覚えるようなレベルではないから、ほぼまとめて倒すようなことはできない。だから余計に厄介なのだ。が、リメイクのSFC版ドラクエ3からはムチやブーメランなどで複数攻撃が可能になり、だいぶ対処が楽になった。今作ではスライム系最下位のGランクモンスターで、主人公が人間界の次に訪れる最初の魔界、覇王城の魔界から出現する。人間界の雨天では『はねスライム』ばかりが大量に湧いて不気味だったが、覇王城の魔界初級エリアでは、はねスライムに加えて、このバブルスライムが雨天になると大量に湧き、地面にへばりついて目立たないため、うっかりぶつかって接触することが多く、本当に邪魔。もちろんスカウトしておけばそこそこ有用なモンスターではあるのだが、こいつの悪質なところは、スライムよりも大型の個体が出現しやすく、当然スカウトするなら大きい個体のほうがいいから、むやみに小さいバブルスライムを捕まえていると、いざ大きな個体と遭遇したときスカウト成功率が大きく下がってしまう。なので普段湧くどうでもいい小さいバブルスライムは、見えにくくて当たりやすくて邪魔なだけで利点がほぼ何もない。その上、ちょっとフィールドを歩き回っているとすぐ天気が崩れてこいつが大発生するから、いつも邪魔で、いつも要らないから避けたい、本当にただの厄介者になっている。おまけにハズレのサブスキルはHPアップで、はっきり言って価値なし。バブルスライムを捕まえるなら、できるだけ大きい個体を狙い、できればLサイズが欲しいところだ。とにかく覇王城の魔界はただでさえ地形がわかりにくく、歩けるところが少なくて、どうすれば行けるのかわからない場所が多すぎ、さらに危険モンスターのフォレストドラゴも邪魔なところに陣取っているし、すぐ雨が降ってきてバブルスライムも邪魔になる。探索がしづらくて面倒くさい魔界ナンバーワンだ。用が済んだなら、できれば二度と行きたくない。
[55]ビッグハット
どのドラクエで初登場かは知らないが、11の比較的序盤のフィールドにザコモンスターとして出現した記憶はある。まだカミュと二人旅の段階だったか。名前のとおり大きな帽子を被った、小さなイノシシのモンスター。体は小さいが、鼻だけがやたら大きい。よく見ると牙もある。今作では魔獣系最下位のGランクモンスター。主人公たちが訪れる四番目の魔界にして、人間界のフィールドから通算五番目に訪れるエリアとなる流神殿の魔界初級エリアから出現。同じエリアに同じ魔獣系Gランクのベビーパンサーがいるが、見た目はベビーパンサーのほうが好みで人気もありそうだが、スキルでいえばこのブタのほうが当たり。確定スキルに『息吹』を持っているので、全振りすれば配合時に『ブレスマスター』のスキルを得ることができる。火力が一気に上がるので、ぜひ『息吹』にスキルポイントを全振りしてから配合に使おう。もちろんそのままで戦力にもなるが、とにかく配合後がめちゃくちゃ強くなるので、配合したほうが圧倒的有利だ。どんどん強いモンスターを作るため、このビッグハットをたくさんスカウトしておくと良い。
[56]ファーラット
人間界の春のフィールドに配置される、黄緑色の毛玉みたいなやつ。魔獣系最下位のGランクモンスターで、ゲーム開始直後、最初にフィールドに出るときは春なので、大抵すぐそこにいる。簡単にスカウトできるし、バギを覚えるから序盤の戦力として頼りになるが、守備力が低く、けもの斬りでクリティカルを食らうため、ちょっと敵が強くなるとつらくなってくる。基本的には、いっかくうさぎと並び魔獣系が必要な配合の素材と考えていい。いっかくうさぎは、ろくなスキルがなく配合後の引き継ぎに困るが、このファーラットなら呪文が使えるスキルがあるので、引き継ぎもやりやすい。即戦力になる上に、通用しなくなったら配合で役立つ、実は結構優秀なモンスターだ。そのぶん出現する季節が限られて、いざ欲しいというときに手に入りにくいリスクがある。季節システムって必要だったか?見た目やギミックは面白いけど、モンスターを季節限定にするのはやり過ぎた感がある。何でも必要なときにすぐ手に入らないのは面倒くさいだけで、手に入らないなら配合で作ればいいんだから、季節限定にした意味がなくなってしまう。個人的には季節も天候も無くてよかった(季節や天候が邪魔なのではなく、そこに限定モンスターを設定するのが邪魔くさいのだ。低ランクのザコが、特に「おおがらすが吹雪のときしか現れない」というのは意味不明すぎる。同じドラクエ3のザコ組なのに、どうしていっかくうさぎはいつもいて、おおがらすはたまにしか出ないのか。変な格差をつけないでほしい)と思う。
[57]フエアリードラゴン
ドラクエ4で初登場した、名前が長くて面倒くさいモンスター。蝶のような翅をもつトカゲのような体をした、鳥のようなクチバシがある、キメラよりもキメラっぽいいろいろな生物の特徴をごちゃ混ぜにしたようなモンスターだ。ドラゴンとはいうが、ちっともドラゴンっぽくない。また、本来フェアリードラゴンなのだろうが、ファミコンの時代は小さいァィゥェォが使えなかったため、名前は「フエアリードラゴン」であった。同様に、『フエイスボール』や『イエテイ』なども居た。敵の名前が9文字まで使えるようになったことを生かして文字数上限まで入れたモンスターでもある。スライムベホマズン等と同じだ。今作では晴れて『フェアリードラゴン』と、ちゃんと小さいェを使った名前で登場するが、今度はモンスターにつける名前が8文字までしか入らないため、デフォルトで『フェアリードラゴ』となっており、また不完全な名前になってしまうというオチまでついた。ドラゴン系最下位のGランクモンスターで、いばらドラゴンのように空中に浮いており、いばらドラゴンより素早く動き回って襲いかかってくる。また、いばらドラゴンより大きさのばらつきが大きく、やたらでかいやつ、異常に小さいやつなどいろいろな大きさの個体が混じって現れることも多い。確定スキルに『妖精』を持ち、ホイミとギラを立て続けに覚えるほか、全振りすると『いやしの雨』を覚えるなど優秀。おまけに当たりのサブスキルがスライムと同じ電撃ガードで、かしこさとMPアップに特化している上、全振りで消費MP半減まで覚える。呪文のスペシャリストになれる逸材だ。そのままでも序盤の戦力として頼もしい上、配合でも非常に役に立つ存在。ぜひたくさん捕まえておきたい。
[58]フォレストドラゴ
リゼなのにフォレストとは、これいかに。覇王城の魔界初級エリアで初登場するモンスター11番目にして、通算29番目の野生モンスター。同エリアの危険モンスターである。複数箇所で湧くサイクロプスと違い、フォレストドラゴはほぼ同じ位置に陣取っている。アグルカの研究所がある高台から見下ろす位置をうろついているので、すぐにわかるはずだ。背後を取れるときに崖から飛び降りて戦闘に入るといいだろう。とはいえ、強さはサイクロプスの比ではなく、ジバリカ、じひびき等厄介な全体技を連発してきて、あっという間に全滅させられる。序盤の弱いパーティーでは絶対に勝ち目がないので触らないほうがいい。もちろんこちらのレベルが大きく劣っていると『おにくにみむきもしなかった』になり、決してスカウトはできない。レベル40で大きさ77。フォレストドラゴ自体はドラゴン系のEランクモンスターで、普通に配合で作ることもできるが、普通の個体は強くないので作る価値はほとんど無い。やはり基本的にはレベルを上げて覇王城の魔界でスカウトするのが良いだろう。大きさが非常に高いLサイズなので配合でとても役に立つ存在だ。確定スキルはナチュラルで、これまでのザコモンスターでも持っている者が多く、特段役に立つスキルではない。サブスキルは当たりがMP吸収ガード。配合時に継承するならこれがいい。倒すことができるレベルになっても、しつこい全体攻撃が激しいので、油断すると負けることもあるだろう。オートセーブをオフにして、必ず事前にセーブして挑むようにするといい。所詮相手はEランクモンスターなので、状態異常などが効くこともあり、工夫していればいつかは勝てるはずだ。
[59]フォンデュ
どのドラクエで初登場かは知らない。チーズが溶けたような姿をしたモンスター。物質系最下位のGランクモンスターで、甘味楼の魔界初級エリアから出現。比較的大きい個体も湧きやすい。村でお見合いができる住人のところへ連れて行くと相手がスピンスライムを出し、Eランクの『こんぺいとう』が生まれる。フォンデュの確定スキルはイエローソード。ジバリア、ジバリカ、閃光斬などを覚えていく。当たりのサブスキルはMP吸収ガード。かしこさが高く呪文攻撃を得意とするが、イエローソードの最強技が閃光斬なのでせっかくの能力が生かされない。何か強力な呪文を含むスキルをつければ戦力になるだろうが、所詮Gランクなので配合の素材にしてしまったほうがいい。
[60]プチアーノン
なんとなく『プチダノン』を連想する名前だ。子供の頃はよく食べたな。そして今は『紫桃あのん』を連想して、なんだか高カロリーの料理が食べたくなる。イカといえば、配信でペスカトーレを作ってたっけな。それはともかく、いつのドラクエが初登場だったかは知らんが、11の海辺とかでよく見かけたザコモンスターだ。そう、あの頃はちゃんと海辺とかに出現してたんだ。イカだから。しかし今作では、まず人間界が冬になると、秋にナスやピーマンが出ていたあたりにイカが湧くようになる。陸だろうと、水が凍っていようと、関係なく歩き回る異常なイカだ。自然系最下位のGランクモンスターで、なぜか様々な呪文を使う意外な能力を持っている。確定スキルは『みずげい』でホイミとベホイミ、攻撃は水属性のザバ系と氷結の『こおりの息』、他にラリホーや『まもりの霧』、全振りすれば『自動MP回復』までつく、まさに万能スキルだ。攻撃、回復、防御、敵の足止めまで何でもこなす上、当たりのサブスキルでは『MP吸収ガード』まで得られる。これはすばやさを上げて呪文を先制で使いやすくしつつ、MPも大きく上がり、さらに敵からのMP吸収を防ぐ。全振りのMP自動回復が『みずげい』と被っているが、こちらだけを配合時に継承させるという手もある。序盤の戦力としても頼りになる存在だし、配合しても役に立つ有能なモンスターだ。ぜひたくさん捕まえておきたい。
[61]フロッガー
A級ヘビーメタル『アトール』の武装ではない。絶対いるだろ、アトールがカエルを振り回してるイラストを描いた奴。それはともかく、ドラクエ3で初登場したカエルのモンスターだ。どう見てもただのカエルだ。しかし、序盤のモンスターの中では、かなりタフな奴。HPも15くらいあって、メラでは一撃で落ちない。ただのカエルだから呪文なんか使えないし、物理攻撃だけだが、レベル1とか2のうちは苦戦するだろう。しかも大抵、他のモンスターと混成の群れで出てくるのが厄介。11でも序盤に登場し、ちょっと珍しいアイテムを持っているので、つい狩りたくなるザコモンスターだ。ぴょんぴょん跳ねて向かってくることで、よりカエル感が増した。いや、そうでなくてもどう見てもただのカエルだが。今作では自然系最下位のGランクモンスター。煉獄峠の魔界初級エリアから登場する。この煉獄峠では季節ごとに出てくる限定モンスターが設定されているのだが、他のはFランクばかりなのに、こいつはGランク。やはりただのカエルだからか。春はかまいたち、夏はシャドー、冬はあばれこまいぬが出て、どれもFランクの強力なモンスターなのに、なぜか秋だけGランクのザコで、ただのカエルだ。なんでだ。フロッガーの確定スキルは『水の心』で、昔のドラクエとは違って呪文を得意とするモンスターに変わっている。水系のザバなどで攻撃しつつ、ホイミやヘナトスなども覚える。なかなか有能だ。しかしやはり全体攻撃がなく、戦力として期待するにはちょっと物足りない。回復系もホイミまでしかなく、中途半端だ。やはり配合の素材として見るべきだろう。サブスキルは攻撃力アップ1、当たりは『どくガード』がつく。どくガードであればMPも大きく上げることができ、なかなか有用だ。配合に活用するため、Gランクとバカにしないでたくさん捕まえておこう。ただのカエルだが。
[62]ベビーパンサー
ドラクエ5で初登場。主人公が子供の頃のアルカパ〜レヌール城周辺のフィールドに出現するほか、アルカパで1匹だけが必ず仲間になる(かしこさが上がりにくく設定され、命令を聞かず、特技を一つも覚えない)。後のキラーパンサーと同じ系統の武器や防具を装備できる。ドラクエでは珍しいケースだが、ベビーパンサーが成体に育ったものがキラーパンサーという設定であるようだ。いずれも敵としての出現では物理攻撃のみ。盾など重い防具を装備できないせいもあるが、守備力は低めで、すばやさが高く、物理攻撃を得意とする。また、ベビーパンサーのときから真っ赤なたてがみがあるのも特徴。今作では魔獣系最下位のGランクモンスターで、主人公たちが訪れる四番目の魔界にして、人間界のフィールドから通算五番目のエリアにあたる流神殿の魔界初級エリアから出現。ここまで来てもいまだにGランクが出るのだ。確定スキルは『けもの道』で、サブスキルは『すばやさアップ1』と、実に平凡。可愛いから連れて行きたいというプレイヤーは多いだろうが、それならもっとマシなスキルをつけて配合でわざわざベビーパンサーを生み出してやるべき。ドラクエ5の頃は特技が何もなかったとはいえ、あちらは武器や防具を装備できたからそれでも通用したと言える。今作で戦力として期待するなら全体攻撃か、せめてサポートに回れるよう回復呪文などが欲しい。スキルポイントを85もつぎ込んで、最強技が命中率の悪い『まじん斬り』では肝心なときに頼りにならない。ちなみに配合の素材としてなら、同エリアで簡単にスカウトできるのでたくさん捕まえておいてもいいだろう。
[63]ベビーマジシャン
ドラクエ4で初登場した、とんがり帽子にローブ、杖を装備した顔色の悪い一つ目小僧のようなモンスター。ベビーとはいうが、自立歩行どころか宙に浮いており、すでにキッズくらいの年齢なんじゃないかと思う。今作では悪魔系最下位のGランクモンスターで、煉獄峠の魔界初級エリアの洞窟から出現する。確定スキルは『魔術』で、サブスキルはMPアップ1。『魔術』は回復はホイミだけだが、攻撃はメラ、ヒャド、ギラ、バギ、ザバラ、イオラと6系統もの攻撃呪文を覚えていき、さらにマホトラ、ルカニ、バイキルトも覚える。器用貧乏とも言えるが、まずはギラを覚えさせ、最終的にはイオラでアタッカーとしての運用が主になるだろう。しかしスキルポイントを150貯めるのは容易ではなく、結局はどこかで配合してしまったほうが効率がいい。特にドラキーと配合するだけで特殊配合でFランクのベビーサタンができるので、どちらもMPアップ1のサブスキルを持っていればすぐMPアップ2ができるし、かなり頼もしい呪文使いモンスターになるはず。なお、ストーリーを進めてフィールドにモンスターのタマゴが発生するようになると、タマゴから出ることもある。大きさはダンジョンでスカウトするより大きいこともあるが、そのかわり肝心なサブスキルのMPアップがついてないこともあるので、それではちょっと心もとない。その場合は配合相手のドラキーのMPアップ1を全振りしておき、どのみちMPアップ2がつくようにして配合するといいだろう。
[64]ホイップゴースト
どのドラクエで初登場かは知らない。アンデッド系最下位のGランクモンスターで、甘味楼の魔界初級エリアから出現する。ホイップクリームのような姿なのでぴったりのモンスターだ。確定スキルはキューピット(キューピッドではなくキューピッ「ト」なのが特徴)。回復はホイミだけで、ギラ、ベギラマ、シャイニングボウなど攻撃系が充実する。他にはスカラ、ハートブレイク、まぶしいひかりを覚える。ベギラマがスキルポイント50で取れるので早期に全体攻撃を強化でき、かなり戦力になるモンスターだ。ただ、サブスキルがハズレの場合HPアップ1であるため火力を上げられず、やや残念な感じになりがち。できればかしこさアップやMPアップなどをつけたいが、所詮Gランクなのでそれなら配合の素材にしてしまったほうがいい。
[65]ホイミスライム
ドラクエ2で初登場した、スライムの変種のひとつ。クラゲのような触手が多数生えて、宙に浮いている謎のスライムだ。普通のスライムより青色が濃く、スライムが水色に近いのに対し、ホイミスライムは完全な青。スライムが昔の西武ライオンズなら、ホイミスライムは中日ドラゴンズという感じだ。2でも3でも通常攻撃をほとんどせず、また攻撃しても威力はなく、ほとんどの行動がホイミで、MPは無限であることが多い。単体なら集中攻撃してさっさと片付けてしまえばいいが、他のモンスターを伴って現れると回復してしまうので厄介。場合によってはホイミスライムを先に倒すくらいでいい。3からは、さまようよろいがホイミスライムを呼ぶといったケースも出てくる。今作ではスライム系最下位のGランクモンスター。マジかよ。スライムベスのほうがホイミスライムより上なのかよ。なんでだ?絶対こいつのほうが有能だろベスなんかより。ザオリクまで覚えるんだぞ。はねスライムとメーダをわざわざ配合して作るのにGランクなのかよ。なんでだ?よくわからないが、ともかくスライムベスと同じく煉獄峠の魔界初級エリアから出現する。崖の上とか、段差のあるところにいることが多く、空中に浮いているシンボルでやや高さがあり、主人公のジャンプが届かないことがある。特に、こちらのレベルが上がりすぎると、こちらに気付くと逃げ出してしまい、飛んでいるので接触ができなくなり、捕まえるのが困難になってしまう。そんなときに役立つのが特殊配合だ。はねスライムとメーダをたくさん捕まえておけば、奴らを配合してホイミスライムを作り出すことができる。はねスライムはホイミスライムと違ってこちらに気付くと向かってくるし、雨が降ればどこにでも湧くから確保しやすい。メーダも確か似た性質のはずだ。煉獄峠の魔界にもいるし、覇王城の魔界でも獲れるから、困ることはないだろう。スカウトの場合、ホイミスライムはホイミを使うので、せっかく弱らせてもHPを回復してしまうことがある。なので成功率が安定しないのが難点だ。できればスカウトで捕まえたいが、面倒なら配合で作ってしまっていい。ホイミスライムは確定スキルに『HP回復』を持っている。これによりホイミ、ベホイミ、全振りでザオリクまで覚える。かしこさが充分高いモンスターならベホイミだけで回復は充分だし、ザオリクも助かる。『神秘』のスキルを得られるようになるまでは、この『HP回復』だけで充分やっていけるはずだ。サブスキルは守備力アップか、こんらんガード。どちらも似たような内容になる。そちらは正直あまり有用ではないが、メインスキルのHP回復のほうを継承していくといいだろう。戦力というか、控えに入れておいて回復で役立つ存在だ。もちろん配合で他のモンスターにHP回復を継承しても役立つので、基本的には配合前提で考えていいだろう。ちなみに流神殿の魔界中級エリアの砂漠にもホイミスライムが湧く。そちらはあまり数が多くなく、また周りに邪魔なモンスターが多すぎるので、野良を捕まえるならやはり煉獄峠の魔界初級エリアがいい。どうしてもレベルが少し高めの状態でホイミスライムが欲しいときは砂漠に行くくらいか。
[66]マンドラ
昔の南アフリカ共和国大統領(マンデラ)ではない。見た目のとおりスライム系モンスターで、ゲーム開始直後にモンじいの質問に答えた結果で与えられる、相棒モンスターのうちの1匹。呪文を得意とするタイプで、ホイミとギラで攻守両方で頼りになる存在。序盤のGランクモンスターでは圧倒的に有利だ。その後もスカラ、バーハ、ラリホーなど有用な呪文を覚えていくが、これらはすべて単体用。全体にかからないので効率が悪く、配合しないとだんだんつらくなっていく。配合のことを考えるとマンドラ自体はあまり便利な素材ではなく、あくまでマンドラ単体のスペックが他の子より有利なだけなので注意が必要だ。ただし、マンドラ自体はしばらく野生出現はしないので(他の初期相棒Gランクモンスターも同様)、可愛いから連れて行きたいという人は、しばらく配合に使わないほうがいいかもしれない(スキルを増やすために他のモンスターと配合してまたマンドラにするのはあり)。やはり見た目の可愛さで選ぶプレイヤーが一番多く、私もマンドラを選んだ。なお配合素材には使わず、今も高レベルで牧場にいる。
[67]ミノーン
ドラクエ4で初登場した、ミノムシのような姿のモンスター。守備力が高いこと以外これといって取り柄のないザコモンスターだったが、ドラクエ4コマ漫画では中身の正体が不明であることをネタにされていた。ドラキーのような顔だが、鋭い爪の生えた手のようなものがあり、ドラキーでないことはわかる。いったい中身はどんな姿をしているのか…今作では自然系のFランクモンスターで、甘味楼の魔界初級エリアの後半のフィールドで木にぶら下がっていて、見落としやすいモンスターだ。しかし、この段階でのFランクモンスターはまだ貴重なので、できるだけたくさんスカウトしておきたい。一応、ひとつ前の煉獄峠の魔界初級エリアで同じ自然系Fランクの『かまいたち』はいるが、春限定なので捕まえ損ねることもあるだろう。その場合はここでミノーンを捕まえておくといい。確定スキルは『ぼうぎょ』で、ホイミとベホイミを覚えてヒーラーとして役立つほか、やいばくだき、まぶしいひかり、スクルト等を覚えていくのでパーティーの守りの要になる。サブスキルはこんらんガードで、こちらも守備力を強化できる。ただ、これといって攻撃手段を持たず、戦力というよりスタンバイに入れておいて回復を担当させたり、ボス戦で回復と防御呪文を使わせる担当になりがち。どうせなら攻撃もできたほうがいいので、配合の素材にしたほうがいいだろう。
[68]みみとびねずみ
ドラクエ4で初登場した、見た目は耳が異常に大きいだけのネズミのモンスター。だが、この巨大な耳を翼のように羽ばたかせて空を飛ぶのだ。古いドラクエでは特に意味はなかったが、3Dのシンボルエンカウントになると実際に飛び回っていて、やたら邪魔なモンスターになった。今作では魔獣系最下位のGランクモンスターで、なぜか甘味楼の魔界初級エリアから出現。まあ、食品はネズミにかじられやすいということでスイーツを狙ってネズミが湧くとすれば無関係でもないのか。そしてそのネズミを狙ってしましまキャットが湧くとしたら奴らも無関係ではないのかもしれないが、いっかくうさぎはさすがに関係ないだろう。ともかく、みみとびねずみの確定スキルは『つむじ風』で、バギ、かまいたち、しんくうは等風系攻撃を覚えていくほか、すなけむり、ピオリム、フバーハ、ぎゃくふう等も覚える。まずまず戦力になるモンスターだ。サブスキルも当たりは『どくガード』がつくので、これでMPを大きく伸ばすこともできる。これを継承して配合しても役に立つだろう。
[69]メイデンドール
どのドラクエで初登場かは知らない。11か?鳥かごのような本体に女の姿をしたゾンビが生えているような不気味なモンスターだ。今作ではアンデッド系のEランクモンスターで、ある程度素材がそろえば簡単に作ることができる。物理、呪文ともに強力なモンスター。野生では甘味楼の魔界初級エリアで初登場する、このエリアの危険モンスター。ロザリーヒルの塔から出てすぐに姿を現すが、同じ位置から全く動かず、こちらからわざわざ接触しなければ戦わずにスルーできる。しかし、実力はこれまでの三種の危険モンスターとは比較にならないほど恐ろしく、これまでの三種はなんやかんやこちらが逃走する隙を充分に与えられるくらい攻撃がヌルかったが、こいつはガチでやばい。『はかいのひとみ』を撃ってきたら、この甘味楼の魔界初級エリアにようやく到達したレベルのパーティーでは一瞬で全滅必至。それが無くても攻撃が激しいので、次々と仲間がやられていくだろう。当然、戦力としても充分通用するモンスターだが、この危険モンスターを仲間にするのは難しく、メイデンドールなら自力で作ったほうが早い。よほどレベルを上げまくらないとスカウトなど当然不可能だし、倒すだけでも最低レベル40はないときつい。火耐性がないようなので、火ブレイク持ちのモンスターにしゃくねつほのお、煉獄火炎などを使わせて、とにかく『はかいのひとみ』を撃たれる前に無理やり倒すしかない。また、ぎりぎり倒せる程度のレベルでは何度倒してもなかなか起き上がらず、やはり仲間にするのは困難だ。自ら配合で生み出し、自分好みのスキルをつけたメイデンドールを作るほうが得策だ。何しろ、こいつを仲間にできるくらいのレベルなら、もうEランクモンスターでは物足りない。
[70]メーダ
ドラクエ1から登場する伝統のモンスター。といっても、登場していない時期が長く、比較的近年になってからドラクエに復帰したモンスターという印象だ。1ではダンジョン内にのみ出現し、屋外のフィールドには居なかった。まずプレイヤーが沼地の洞窟を通ってリムルダール島へ向かう際、途中で遭遇するか、岩山の洞窟の存在に気付いたプレイヤーが洞窟に入ると初めて遭遇するモンスターになりがち。フィールドに現れるおおさそりより若干強く、やっと洞窟に到達できたくらいの実力の勇者では死ぬ可能性もある。とはいえ、同じエリアに現れるがいこつに比べると若干実力は劣り、がいこつと渡り合える実力があれば恐るるに足らない相手。見た目の不気味さ、正体不明なところは圧倒的であるが、その割に強さはそれほどでもないザコモンスターだ。上位互換のメーダロードも、ロードという割にはそこまで強いモンスターではなく、この種族はいずれも中途半端な実力のモンスターという印象。フィールドに出現せず、また以降の作品にほとんど出ていないことから、見た目のインパクトの割には影の薄いモンスターになってしまっている。今作ではメーダは悪魔系最下位のGランクモンスターで、主人公が人間界の次に訪れる最初の魔界、覇王城の魔界初級エリアから出現する。ゴースト同様、空中にふわふわ浮いており、やや高さがあるが、ゴーストと違って消えたりはしないため、若干接触しやすい。動きのパターンは雨天に現れる『はねスライム』に近いと言っていいだろう。同じ悪魔系のドラキーやモーモンとは違い、闇ではなく氷結属性の攻撃を得意とする。そのため、つめたい息やヒャダルコといった全体攻撃も覚えるので、序盤の戦力としてより頼りになる存在。しかもハズレのサブスキルでも『かしこさアップ1』を持っており、かしこさやMPを上げやすいから、さらに呪文攻撃が強くなる。魔界からはドルマが効きにくい敵も多くなってくるので、ドラキーやモーモンよりメーダを育てたほうが結果的に楽な場面が多い。積極的に接触して早めに捕まえたい優秀なモンスターだ。もちろん配合でも役に立ち、特に雨天ではどこにでも湧く『はねスライム』とメーダを配合することでホイミスライムができる。早い段階で便利な回復スキル『HP回復』を得ることができるため、非常に心強い。両親からスキルを引き継げば、メーダの氷結、はねスライムの風属性の攻撃とホイミスライムの回復呪文を両立することもでき、かしこさも上がりやすく万能の呪文使いモンスターになる。序盤の戦力としては理想的な存在だ。できるかぎりたくさん捕まえておきたい。
[71]メタッピー
どのドラクエで初登場かは知らないが、11の序盤にダンジョンのザコとして出現したことは覚えている。確かカミュと二人旅の段階だったか。鳥のような姿をしたロボット?のモンスター。今作では物質系最下位のGランクモンスターで、鉄鋼砦の魔界初級エリアから出現。同エリアにたくさんいて、こちらに気づくと向かってくるのでとても邪魔。もうここまで来るとGランクなんて要らないから、ひたすら邪魔。確定スキルに『風の心』を持ち、一応全振りして配合すれば『風の極意』になるのでアタッカーとしてはとても強いモンスターができるが、別に風の心を持ったモンスターはこいつだけではないし、無理してスカウトする必要があるかというと微妙なところ。記憶に残っているモンスターではあるけど、そのときも守備力が高くて邪魔くさいザコだなと思っていただけだし、どうも機械のモンスターというのは好きになれない。ドラクエ5のメタルドラゴンくらいなら、所持品がものすごくレア物だったからそれ目当てで狩りまくって、ちょっと思い入れのあるモンスターではあるけど。で、こいつはイエティの村クロワの道具屋の店員にもなっているんだが、「○○ッピー」とかいうどこかで聞いたような語尾、具体的にはEテレのアニメで「ヒヨコじゃないッピー!」という黄色いやつが思い出される。なので捕まえて最初にしたことは、名前を「ヒヨコじゃないP」とつけたことだった。
[72]メラゴースト
ドラクエ4で初登場した、独特の姿をした謎のモンスターだ。メラを使ってくるのは名前のとおりで、炎みたいな姿をしているしわかりやすいんだが、なんと通常攻撃をすると分裂することがある。「おっと!」とかいって攻撃を避けられ、どんどん増えていく様子にイライラさせられたプレイヤーも多いだろう。これとマネマネのほかに、さまようたましいとかいうマイナーな色違いモンスターもいたはずだが、今作では無かったことにされたか?ともかく、こいつは2章あたりからフィールドのザコモンスターとして配置され、経験値稼ぎにはなるものの、その特異な性質としつこいメラ攻撃でパーティーを消耗させる厄介な存在だった。こいつに比べたら5のメラリザードやおばけキャンドルなんて、ただメラを使うだけのぬるいザコだ。今作ではアンデッド系最下位のGランクモンスターで、人間界には出現せず、主人公たちが二番目に訪れる魔界である煉獄峠の魔界初級エリアから出現する。雨が降ると、煉獄峠では火の粉が降っているような状態になり、このとき周囲のザコモンスターの大半がメラゴーストに変わる。言わば、晴れているときのザコモンスターがスライムベスで、雨天のザコモンスターがこのメラゴーストというわけだ。しかし、こいつはサブスキルにMPアップ1を持っていることがあるので、配合ではとても有用な存在。できるだけたくさん捕まえておきたい。戦闘ではメラでちまちまHPを削られるのが面倒だが、そこまで脅威になるような相手でもない。ただ、配合直後のレベル1モンスターなどを連れている場合はやられないように注意が必要。はねスライムや、覇王城の魔界初級エリアに湧くバブルスライムほど邪魔な存在というわけでもない。避けるのは簡単だし、浮いているから目立つし、大きくもないから場所を取らない。また分裂したり「おっと!」とかいって攻撃を避けることもなくなった。時を経て丸くなっちまったな。メラゴーストも。
[73]モーモン
一見可愛い外見だが、攻撃時などに本性を見せるタイプの悪魔系モンスター。いつのドラクエから初登場かは知らない。悪魔系最下位のGランクモンスターで、ドラキーと若干能力系統が被っている。こいつは人間界のフィールドが冬になると出現する。季節限定なのでドラキーより若干捕まえにくく、その点でドラキーのほうが選ばれやすい。が、一応モーモンが必要な特殊配合もあるので捕まえておいたほうが良い。当たりのサブスキルは即死ガードで、これもドラキーのMPアップと好みが分かれるところだ。消費MPの多い特技を使いまくりたいなら、ドラキーを使ったほうが後々助かるだろう。しかし、即死ガードもMPが上がるのでそこそこ有用なスキルだ。序盤の戦力としてもドルマがあるのでしばらくは頼りになるだろう。魔界あたりからドルマの効きにくい敵が増えるとだんだんつらくなってくる。複数攻撃技のあるモンスターに配合していくといいだろう。
[74]もみじこぞう
どのドラクエで初登場かは知らない。もみじ饅頭に一つ目と口がついた(鼻のない)顔があるモンスター。自然系のFランクモンスターで、流神殿の魔界初級エリアから出現する。フィールド上で眠っている個体がいるため、最初はそいつを狙ってスカウトするといいだろう。確定スキルはレッドソードで、火炎の息と灼熱斬を覚えるため、攻撃ではそこそこ頼りになる。サブスキルは守備力アップ1と、当たりは光ガード。光ガードは全振りすれば消費MP半減を取れるので、よりアタッカーとしての運用がしやすくなる。もちろん配合してこれらのスキルを継承してもいい。
[75]ももんじゃ
ドラクエ4で初登場し、ドラクエ4コマ漫画などで人気になった、あのももんじゃ。ブサカワ系というか、長いしっぽにフサフサの体、ちょっと間抜けな顔で、それなりに人気がある。魔獣系最下位のGランクモンスターで、開始直後モンじいの質問に答えた結果で手に入る、最初の相棒モンスターの1匹だ。最初に選ぶプレイヤーも、多くはないけどそれなりにいる。ただ、見た目の可愛さで選ぶ人はほとんどマンドラを取るので、結果ももんじゃが選ばれる確率は大きく下がる。けものっぽいのが好きな人のみ、ももんじゃを選ぶ感じだ。魔獣系は、序盤のフィールドですぐにいっかくうさぎが出るから、けもの好きな人もそっちが気に入ってしまう。
ももんじゃが光るのは、特殊配合のケース。居ない場合は、わざわざももんじゃを作る。ピッキーとモーモンでももんじゃ、ももんじゃとスカルガルーでダックスビル、ダックスビルとおおきづちでブラウニー、ブラウニーとドラキーでオーガー、オーガーとアントベアでグリズリーができて、グリズリーとドラゴンキッズでドラゴンができる。私はどうしても最初はドラゴンが作りたかった(ドラゴン系ではなく、初代からずっといるあの緑色で翼がないドラゴンだ)から、真っ先にももんじゃを作る羽目になった。いや、正しくはピッキーを先に作らないといけないけど。そう、こいつはGランクのくせに特殊配合でしか作れないんだ。今作はこういう、Gランクのくせに特殊配合限定という面倒くさい設定がやたら多い。いったい誰が、何のためにこんな面倒くさい設定にしたんだろうか。最初にマンドラを選ばなければよかったとまでは言わないが(どうせ物質系も必要になるから、どろにんぎょうとももんじゃどちらを選んでも足りないモンスターがいることになる)。
なお、ももんじゃ自体が強いのかどうかは選ばなかったので知らない。配合のためにレベル10まで上げるのに連れているだけだし、大抵ほかのモンスターが全体攻撃をバンバン撃って、ももんじゃが動く前に戦闘は終わる。
[76]やみしばり
やみしばりの時間だよ(違う)。どのドラクエで初登場かは知らない。拘束された罪人のような、正体不明のモンスターだ。アンデッド系のFランクモンスターで、鉄鋼砦の魔界初級エリアから出現。天気が変わり、毒霧のような「もや」がフィールド全体にかかっているときギズモと共に出現する。配合に有用なので、できるだけたくさんスカウトしておくといい。確定スキルは闇の心で、ドルマなどを覚えるが、単体攻撃のみ。サブスキルもすばやさアップ1かこんらんガードで、あまり有用とは言えない。あくまで特殊配合か、アンデッドのFランクが必要なときなど配合で役立つ素材という感じ。
[77]ランタンこぞう
どのドラクエで初登場かは知らないが、11では序盤デルカダール城の地下でブラックドラゴンから逃げる際、その途中の道にたくさんいて、主人公たちと同様にブラックドラゴンにびびって逃げ出す様子が印象的だった、あのランタンこぞうだ。今作では物質系最下位のGランクモンスターで、最初にモンじいがくれる相棒モンスターに『どろにんぎょう』を選ばなかったプレイヤーにとっては、初めての物質系モンスターだ。物質系モンスターは人間界と、覇王城の魔界初級エリアには出ないので、三番目のフィールドとなる煉獄峠の魔界初級エリアで初めて捕獲が可能になる。その煉獄峠の魔界初級エリアの後半、岩山の村ガンドラに到達したあたりから、このランタンこぞうが湧き始める。言わば後半のザコモンスターがこいつだ。どの季節、天候でも関係なくいつもいるのがランタンこぞう。最初はスカウト成功率もいまいちだが、それでもGランクなのでそこまで難しくはないはず。物質系は配合に絶対に必要な素材なので、ぜひたくさん集めておきたい。メラゴースト同様、メラを使うモンスターだが、自身が特別火に強いというわけではない。また、水系のザバはよく効くが、氷結のヒャド等はあまり効かない等、幾つか独特の性質を持っている。そして貴重な物質系なのですぐにでも配合したいところだが、ここでスカウトした場合レベルは9で、少し経験値を稼がないと配合に使えない。ここでは夏になると『はじけドーラ』が大発生するので、それを狩りまくって経験値を稼ぐといいだろう。はじけドーラのレアドロップに『スキルのたね』があるので、これを得るために狩りまくっていれば、自然に経験値が貯まってレベルアップできるし、またお金も貯まって肉を買えればスカウトもやりやすくなる。ランタンこぞうの確定スキルは『火の心』で、全振りすれば火の極意に進化するが、全体技が乏しく単体攻撃中心のため、他の極意スキルに比べて使いにくい。最初は火の息だけでもそこそこ戦えるが、後々のことを考えるとあまり有用なスキルではない。サブスキルはすばやさアップと、当たりが『どくガード』。どくガードはMPがたくさん増えるのが最大の利点だ。全振りする必要はないが、最大MP+16を三つ取っておきたいので、120までは振るといい。これがあると、頻繁に使うことになる物質系が必要な配合でも、より強いモンスターができる。なるべく『どくガード』を持つ個体をたくさん集めたいところだ。
[78]ランドセーラー
ランドセーラーとはいうが、ランドセルを背負っているわけではなく、一応セーラー服みたいなものは着ているようだ。どのドラクエで初登場かは知らない。戦国時代の大砲(おおづつ)のようなものに乗っている小人のようなモンスター。一つ目鬼ではなく、顔の上半分を布みたいな物で覆っていて、そこに一つ目のような不気味な模様が描かれている。まるで魚沼宇水を連想させるようなモンスターだ。あるいは悠久幻想曲のシャドウとか。どうせこいつも物質系だろと思ったら、なんと悪魔系のFランク。これで悪魔なのかよ。鉄鋼砦の魔界初級エリアから出現。先に流神殿の魔界初級エリアでシーメーダを捕まえていれば、特に必要ないかもしれないが、別に流神殿のほうに先に行かなければならないわけじゃないから、先に鉄鋼砦に来たならこいつをたくさん捕まえておくのもいいだろう。もっと言えば、先に災厄の迷宮下層へ行ってくらやみハーピーを捕まえるほうが、Fランク悪魔系を確保する手段としては楽だ。あちらは配置が固定で、敵の種類も少なく、フィールドに障害物も少なく、狙った相手とだけエンカウントしやすい。ともかく、ランドセーラーの確定スキルは『爆発の心』で、全振りしてから配合すれば『爆発の極意』を得られる。メタッピーの風の心より、個人的にはこちらのほうが好みだ。バギは何が悪いかというと、バギムーチョというネーミングがダサい。だからイオグランデのほうがいい。それだけ。ともかくイオ系だけでなく『かぶとわり』もあるし、バイキルトも使えたりして、なかなか有能だ。中級エリアにも出るから、スキルポイントを最初から多めに欲しいならそっちでスカウトしてもいい。
[79]リップス
その昔、ラジオ番組欄で文化放送の深夜枠を見るとほぼいつも『リップス』という謎の番組があった時期がある。もちろんRIP SLYMEとは関係なく、何ならRIP SLYMEより先にそっちがあったんじゃないかと思う(いまひとつ記憶は曖昧だが)。ドラクエのリップスは、どのドラクエから初登場したのかは知らないが、とにかく不気味な外見、不気味な動きで悪名高いモンスターだ。やはりどこかナメクジ系のヌメっとした印象の外見で、ズリズリと這って移動するのが何とも不気味。そして名前の由来にもなっていると思われる異常に巨大なたらこ唇がキモい。今作では悪魔系最下位のGランクモンスターで、主人公が人間界の次に訪れる最初の魔界、覇王城の魔界初級エリアから出現する。魔界ではそこらじゅうを這いずり回っていて、その不気味なたらこ唇で迫ってくる。キモい。できれば仲間にしたくないモンスターだが、実は配合で非常に有用。こいつを配合に使うことで『ブチュチュンパ』という色違いの上位互換モンスターを作れるのだが、こいつがなんとDランク。一気にランクが上がり、序盤でも強いモンスターを作れるから、あまり本編を進めないうちに強いモンスターを作りたい場合、配合で何度もリップスを使うことになる。仲間にするのは簡単なので、たくさん捕まえておくと後々助かる。やはりキモいが。戦力としては、ザバはあるけどやはり上位互換を覚えないので、頼りになるのは最初だけ。基本的には配合の素材と考えるべきだろう。
Switch版ドラゴンクエストモンスターズ3にて、仲間にした、配合で生み出したそれぞれのモンスターについて個人的雑感を書いておく