春の太陽は眩しい。

いや、春の日の今日に限らずいつでもお天道様はこれでもかと輝いておいでだけれど。





「暑い…」





本心のままに呟いた。
隣に、自作中の砂山と並ぶ友人、ロイス・ルッタは無言のまま砂を盛る作業を続けている。
ごめんよルッタ、私今日は暑い暑い言い過ぎだ。ああ暑い。





ガラスの17歳女子2名が何故こんな砂浜で、もう見飽きたはずの景色の中で戯れているのか。


暇だからである。


どこかの国にば学校゙なんて勉学に励むところがあるらしいけれど、生憎このシロップ村にはそんな堅苦しいものはないから仕方ない。




でも、この何もない時間、「暇」が私は嫌いじゃない。





と、思っていたのは数年前の話。





どういうことだと問われれば、スットンキョンな答えが私の中に生まれる。




潮風が向かいの海からやって来た。
ハローハロー世界の潮風ヤロー。
こいつは、世界中を渡ってるんだろうな。




羨ましさか、憧れか。
分からないけれど、その潮風の匂いが心地よかったものだから、つい、スットンキョンなことを私は言う。






「わたし、冒険したい」

「ついに頭をやられたか#なまえ#」





鋭いツッコミをありがとうルッタ。
でも私は至ってまともだよ。











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