アイツの夢を見た。
アイツとは終わったのにアイツの夢を見た。

アイツに抱き締められる夢だ。
しかもアイツは泣いていた。
泣いている理由がさっぱり分からない。


あと謝っていた。
お前、俺になんかしたっけ?と記憶を探っても思い当たるのが一つもない。


あったとしても微妙なやつばっかだ。
とても下らないもの。
3日ぐらいすればすぐに忘れてしまいそうなものばかり。



もう一回記憶を探ってみる。
けどやはりそういう要素はなくて溜め息をつく。

気になれば気になるほど知りたくなる。
アイツが泣いていた理由と俺に謝っていた理由。


それとも俺が知らないところで何かをしたとか?
例えば俺と関係もってたのに浮気しちゃいましたみたいな?
でもそれだったら俺達の関係は終わってんだから今更そんなこと……。



あっ、そうか。
分かった、分かったぞ。


違うかも知れないが思い当たるのが一つあった。


俺達の関係の終わり方だ。

俺達の関係の終わった理由は別れ話をされたからとかじゃない。
自然消滅だった。


(それだったら納得できる。アイツ、なにも言わないで自分のチームへ帰ったし)


アイツがアメリカ代表としてのの役目を終わらせたら自分のチームへ帰るのは知っていた。
だからランディに聞かされた時は別にショックは受けなかった。

でも怒りはあった。
別にアイツが自分のチームへ帰るのは構わない。
ただなにも言わずに行ったのが腹がたった。


そして俺は確信した。
アイツの中では終わってんだなって。



(俺も俺でそう確信したあと終わりにしちまったからなアイツとの関係)



アイツが夢の中で泣いていた理由と謝っていた理由が分かったからモヤモヤした気持ちがなくなって少しスッキリした。


でもスッキリしないのは俺はアイツを、アイツは俺をどう思っているのだろうって事だ。


俺はアイツがまだ好きなのだろうか。
まだ好きだからあんな夢を見たのだろうか。


いや、もうこの話は終わりだ。
アイツとは終わったのだからなにも気にすることはない。

アイツと俺は敵だ。敵なのだ。

(もしアイツと再会をしたとすれば何もなかったかのように接してやる。
困惑すればいいんだ)


近くにあった小さいボールを持って壁におもいっきり投げてやった。
怒りをこめてひたすら投げてやった。




--end--

相変わらず文が下手でごめんなさい;
エーモンドを一回も出さなくてすみません;
これも時間があれば修正します;

あとこの話は私が体験した話をちょこっといれてみました。
夢の内容と自然消滅して関係が終ったこと。
因みに同性の方と付き合ってました。
今は何もなかったかのように友達として付き合ってますが。

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