怖い夢を見た(グロとか病みとか、かもしれない)
 2009.09.21 Mon 12:57
今起きました。
一度も起きなかった。逆にすげえ。

とりあえずものすごく怖かったです。


ある日、普通に学校で授業を受けていると(ななかわが普通に通っている学校。クラスメイトも一緒)、隣町らしき人々が乗り込んできたという情報が入ります。
みんながビックリして教室のドアを開けると、なんと廊下が続いているはずのその場所にはゲームの世界みたいな英国風の町並みが広がっているのです。
つまり学校といっても、私たちのクラスオンリーの話だったと言うわけでした。(でも、他クラスの仲のいい友達や愛読しているWEB漫画のキャラクターもなぜか居ました。?)
皆クラスの人は最初はそれに驚くのですが、この後の展開にそれどころではなくなっていきます。というか誰も気にしなくなっていきます。

どうやら隣町らしき人々は、昔から私たちのクラスに因縁があるようで(しかも物凄く重々しい)、今日からお互いのグループを殺しあおうと言うのです。
期限はどちらかのグループの人が一人たりともいなくなるまで、そして何の獲物を使ってもいい、どこで殺してもいいというルール。
隣町の人は英国風の町の東端に流れる(そこを超えたら隣町)川の横に即席隣町集会場とアジトを建て、そこを拠点とすると言います。
それを説明してくれたのが、シルクハットにタキシードのややメタボ体型のダンディな隣町の町長さんらしき人で、隣には小さな女の子が控えていました。レイニーちゃんというらしかったです。

始まった殺戮競争。誰もその殺し合いという明らかに狂った競争に異議を唱えず、むしろ意気揚々と準備を始めます。
ちなみに私もその準備を始めた一人でした。
私たちの拠点は学校。そしてなぜか学校には薄暗い大きなコンビ二が併設されています。
町中で殺し合いがあります。中学二年生と隣町全員、という不利な状況の中、わがクラスは楽しそうに隣町の人を次々に殺していくのでした。

そして昼も夜も関係なく死んでいく人々。
しかしここで私はある異変に気が付きます。
何人殺っても、隣町の人がなかなか減らないのです。
そこで私は、人を殺した後、隣町の集会場に行きます。
そこには規則正しく隣町の人の人数分、まるで卒業式の時の列のごとく膨大な量の椅子が並んでいます。何度も目にした光景です。
なんと、私が殺した人が椅子に座って知り合いであろう人と談笑しているのです。
これはおかしい。そう思いましたが、よくよく考えてみると、街中で死体になったわがクラスの人を何人も見たのに、もう学校に来ずにいる人は二人程度しかいないのです。
何人かの人と相談して統計を取ってみたところ、実は私たちに某赤緑配管工兄弟のゲームのようにライフが10あるらしく、その10のライフが無くなるとやっと死亡になるらしいのです。
しかし、殺したものは殺したもので、人を一時間に何人殺したかでスコアが入ります。(このスコアがなんなのかはよく分かりませんでした。本当にゲームの世界なのかと勘違いしてしまうほどわけの分からない世界。まあ夢ですけど)このスコアは、人を殺した人数に応じた基本点に、タイムボーナスや無傷ボーナス、連続殺傷ボーナスや危険度ボーナスなどさまざまなボーナスがついて計上されます。
しかし特に何の意味もありません。というか私には何の意味も無いように見えました。
私はそれよりも、人が死んでも10回は生き返るということに心底恐怖を抱きました。

私が起こした一番大きい事件(つまりベストスコア)は、単身アジト襲撃でした。
乗り込むと、アジト内にいた数十人の人たちを、手にした鉄パイプ的な鈍器で殴り殺して行きます。
そのときの私の顔には笑みさえも浮かんでいたと思われます。
何を考えるでもなく、ただただ殺していく。返り血やら何やらが体に付いても何事もなかったかのように。
そしてアジト内にいる隣町の人が全員死に、私はアジトを出ました。
もちろんまた生き返って同じように仲間と談笑している人ばかりでしたが、もうそこには存在せず確かに本当に"死亡した"と思われる人もいました。
私が殺したのです。

そして変なことがたくさん起こります。
私のクラスにはいないはずなのにいる、(これは本当に元ネタが分からない)双子の女の子たちが隣町の女の子を十人くらい電車ごっこのようにして引きつれ町中を行進するのです。
そのときちょうど一緒にいた友達に聞くと、その双子はなぜか同性をひきつけるカリスマを持っているらしく、惹きつけられた女の子たちはまるで宗教を崇めるように双子の二人を妄信してしまうらしいのでした。
私たちの拠点、学校にあるコンビ二でも事件がありました。
私と友人、そして隣町の小学生らしき子がコンビ二にいます。そしてなぜかコンビ二アイスの置かれているところは大きく周りが空いていて大変動きやすかったです。
隣町の小学生らしき子は、何か叫んで私たちに包丁で切りかかってきます。多分叫んでいた内容はアイスに関してです。(本当に意味わかんない)
私たちとその子は戦闘を繰り広げ、なんとか倒した彼女を急に哀れに思ってアイスの冷凍庫の中に入れてしまいます。これで腐らないとでも思ったのでしょうか。
スコアはたくさん入ったので、多分隣町でも運動神経の高い将来有望な子だったのかもしれません。







始まってから一ヶ月くらいたった、ある朝。
偵察に向かったクラスの子が息を切らして、学校に集まっていた私たちにとりあえず外に出ろ、といいます。
なんだか並々ならぬその子の迫力に、何が起こったのかと私たちは急いで外に出ます。

なんと、隣町の人々が集会場とアジトを片付けて、きた時と同じように綺麗に整列し、例のタキシードの町長さんが驚く私たちにこう話します。

私たちは過ちに気が付いた。そして最初からおかしいことに気づいていたあなた方に多大な負債を負わせてしまった。
もうこれ以上私たちはあなた方を一切傷つけない。
本当に悪いことをしてしまった。
私たちはすぐにここを去り、元の町に帰る。

…ということでした。
早く気づけよ、とかそんな思いもありましたが、隣町の人々が綺麗に整列した中にポツポツと空いた空席が、私たちの殺した人たちだと分かってみんな罪悪感を感じます。(まあ殺されてる人がいるのはこっちも同じですが)

そして川に掛かった橋を渡り、帰っていく隣町の人々。
「さようなら」「さようなら」という声が飛び交い、涙ながらにこの殺し合いは終わりを告げたのでした。




そして次の日の朝。
学校に向かおうと家を出ると、いつもの私たちの町が目の前に開けます。
ほかのクラスも普通にあって、昨日までのことなどうそであったかのように。

わがクラスには空席がありました。
それが、確かに昨日までの死亡者であることに気づくのは速かったです。
そして、時折みんなが見せるあの殺戮のなかでの残酷さを、

みんなは何事もなかったかのように受け流すのです。

たとえそれが、自分に危害が加えられたとしても、

風でも吹き去ったかのように。

そして、その狂気を一時的にもった人も、すぐにいつもどおりに戻って友達の返り血が付いていようがその友達と談笑をするのです。




家に帰った私は新聞のテレビ欄を見ます。
しかしその新聞は昨日のものだと分かりますが、もう一度目を通します。

そこには、
昨日まで私たちが行っていた殺戮競争が、
ドラマの最終回として放映されていたのです。









そこで目が覚めました。

まるでドラマのような話でした。

本当に、怖い話でした。

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