道化師少年の日々8
 2013.09.30


今日はまちの話をしよう。
気付いたらまちと話ていた。
小学校のときから一緒で、最初身長高いなって思った。
他の女子よりは確実に頭一個出てたし、男子でも裏の方に混ざってる高さだった。
もちろん、僕は小さかった。それはそれは男として恥ずかしいほど。
そんな凸凹な僕らは共感した。共鳴した。以心伝心した。



『生きるのに希望なんてない』


泣いていた。僕より小さく膝を曲げて泣いていた。
黒髪サラサラで静かに泣いていた。
あぁ、こんなものだよな。なんて。
だから僕は言ったんだ。
救いようもない、ただただ子供じみた言葉を。



「友達になろう。」



なってから気づいたのは空気を読む。僕がいちばんと考えること。そして最高の無口だってこと。
無駄に話さない、疲れない。最高だ。とにかく僕はまちがとてつもなさすぎて困ってしまうほど好きなんだ。好きで好きで好き。





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