道化師少年の日々7
2013.09.20
どうやら僕はいじめられているらしい。
らしいと言うのは決定的な行動に遭遇していないから僕がつよくいじめられていると思っていないからだ。
よくあるいじめのパターンで、いじめの対象の名にニックネームを付けるのがあるだろう?僕にそれが付いてあると発見したのはつい昨日。
口が軽くてお馬鹿ちんの運動しか出来ないお坊ちゃまが言ってしまった。
和良は知らなかったらしい。
そもそもあいつは僕のそばにいるのが多いから。
だから今回の事を知ったあいつは怒り狂っていた。
「後ろから回ってあいつのアキレス腱切りたい。」
「やめろ。良いから。」
今は和良の家の自室にいる。
こいつはベッドの端に座っていた僕に覆いかぶさってきた。
「あの野郎、調子乗ってしーちゃんんいじめるなんて。まぁ、あいつ以外でも関わったやつにもいつかシメに行くけどね」
「気にすんなよ、お前が。僕が気にしていないんだ。だから良いんだ。」
そう。どうでも良いどうでも良い。勝手に話して勝手に攻撃してきて勝手にストレス発散したって。僕も同じようにするだけたし、そもそもやり方が幼稚だ。それで崩れてあげるほど追い詰められていない。
まだ足の踏み場はあるんだ。
「…眠い。ちっと寝るから適当に起こせよ。」
「あ、俺も寝るー!」
「せめーよ!!」
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