返信という名の暴想
 2021.06.27 Sun 18:34


うっす!おら藤丸!
めっちゃ眠たくて簡単なミスを多発してるけど大きなミスや事故はなく元気に過ごしてます。
そう、ただ眠たいのよ。
難しい話は難しい(当たり前)。
睡眠不足が例の症状を悪化させてて、これ以上の薬の処方はしたくないから仕事休めって言われてるけど、休んだら戻れる自信がないから「絶対に無理しない」を約束に仕事がんばってる。
無理してないんだけどな、前に比べたら余裕なんだけどな。

マウスピース今年(去年?)作ったんだけど、もうガタガタなんだよなー。
歯医者さん行かなきゃと思いつつ、歯は健康なので思うだけ。

幼女20巻までいったか!私まだ19巻でとまってる!っていうかとめた方がいいかなみたいな終わりだったから、ここから小説にシフトするかアニメにするか悩んでたところ!
キャラデザ漫画ハマリ過ぎだよね、狂気の幼女最高。
戦闘シーンはアニメの予告版でチラ見しただけでも胸熱だったもんなー。
とりあえずここで様子見だな。
ああでも帯に描いてあった海の見えるビアガーデンが私を呼んでいる。

現実世界のあれやこれは妄想で乗り切ろう!
サイト閉鎖は悲しいけれど、それがたかなさんの心の負担になるなら致し方ない。
多忙かつストレス過多な生活だもの、少しでも楽だったり自分に優しい方を選択して。
pixivの広大な海の中で、また作品たちと出会える日を待ってるよ。
私はたかなさんとのコミュニケーションツールとしてまだしばらくここにいるから安心して(笑)

直近で仕事の悪夢(前の部署)を見て脂汗かきながら起きて、もう同じ夢を見たくないからもう寝ないもんしてた私が言うのもなんだけど…
最近の小説ともラノベとも違う、キャラクター文庫面白いよ!
眠れない日は、ベッドボードにライト置いて徹夜近くまで読んでる!
コバルト文庫も今読んでも面白いものは面白いし!
オススメは現実から遠い内容の本(笑)
現実のあれやこれを忘れられます=脳が休まります。
妄想もいいけど、最近は読んで癒される方が多いかなー。

そういや!へタリアがワールドスターズで復活してたんだね!!
近所の本屋古本屋軒並み売ってなくて、辛うじて1巻3巻5巻(最新刊)だけ持ってる(笑)
お願い、偶数巻入荷して、なんでないの(笑)
変に収集してしまったせいで注文しにくい(笑)
店員さん<何故その巻?になりそう(笑)

最近ロードエルメロイ二世先生の漫画を買って、改めてfateの世界観の面白さとエヴァ的収拾の難しさを察しました。
そんな小ネタが以下です。今回はマスター和子です。
ラストっぽい?
他にもっとライトな妄想もしておりますとも。

現実、ほんとに辛い。


<相棒>


必要な資料の量を考えると、一人で運ぶには限界がある。
ミスタームニエルに頼まれた和子は、デザートと引き換えに一緒に書庫に向かっていた。

「たまには運動しなよ。体に悪いよ?」
「相棒の運動神経がおかしいんだよ。」
「鉱石科の災厄知ってる人にそう言われてもなー。まあこんな生活じゃ低スペは低スペなりにいい加減鈍るからね。」

とかなんとか言っていたら、サーヴァント同士の小競り合いに巻き込まれた。
カルデアの強固な壁はヒビが入るだけで崩れることはなく、たまたま居合わせた人類は紙切れのようだった。
和子は咄嗟に爆炎に対して魔術で障壁を張り、吹き飛ばされた先で最上級のクッションに背中と頭を守られた。

「「さすがだ、相棒。」」

適材適所。
お互い研鑽しあう前から、噴煙を伴って小競り合いが遠退いていく。
そういうのは本当にシミュレーション室でやって欲しい、って今から行くのか。

「はあ〜、やれやれ。」

ミスタームニエルは抱きしめていた和子を離してやり、和子は先に立ち上がって手を差し出した。

「本当に優秀な魔術師だな。」
「だめよ、相棒がそんなこと言っちゃ。私は魔術を手段としてしか用いないから、正しくは魔術使いなのよ。」
「お偉方や重鎮は知らねえが、相棒より役に立たねえ魔術師が貶せるわけねえだろ。」
「ありがとう。ほら、立って。私あまり廊下にいたくないの。」
「オー、イヤー。そうだった、俺としたことが失念していたぜ。」

凝り固まった肩を回しながら書庫へ向かう二人を、霊体化していたサーヴァントがじっと見ていた。

「相棒って時計塔で天体科にいたっけ?」
「いやいやないわー。相棒も知るとおり、最初は鉱石科にいて、災厄二人が入学したことでリアルな命の危機に晒され現代魔術科に移籍して、結局、先生はよかったんだけど周りが色々凄過ぎて投げ出したから、二つだけだね。」
「傭兵とかやってたんだよな。」
「占い師とかもやってたよ。」
「自分ちの魔術刻印は継いだのか?」
「それは秘密。」
「オーライ、詮索が過ぎたな。」

優秀な血を取り込むこと自体が秘術の、和子が受け継ぐ魔術回路に源流など疾うにない。
名残といえば、代々才ある女子が襲名するミドルネーム、どこに嫁ごうとも目的を忘れないよう言い含められる秘密、完成した暁にはロードバリュエに下るという誓約くらいだ。
つまり、色を混ぜてより美しい色を作るように、血を混ぜて混ぜて混ぜまくって魔術回路の闇を表現する、つまり原初の「 」を目指す、家名に囚われない列記とした創造科だ。
吸血鬼もえずく仮定で予想外の色が出た、それが和子だった。
困った母親が相談した相手は恐れ多くも当代バリュエのロードで、云百年も昔に分岐した芸術は爆発どころか暴走した傍系を意外にも忘れずにいてくれたロック派の彼曰く、玉虫って綺麗じゃんとのことだ。
かくして玉虫魔術回路を基盤に取り込み、継承可能とするべくより勉学に励むため時計塔に入学したわけだが、そもそも秘術が故に時計塔で目立つわけにもいかず、とりあえず鉱石科で大人しくしていたのに、もっと目立つ人達が山ほどいたから心配には及ばなかった。
玉虫普通じゃんヘラクレスオオカブトとか2匹いんじゃん、ギラファノコギリクワガタもいんじゃん、玉虫とか継承する価値ありますかとエルメロイ二世先生に聞いてみたら、「Yes」と返って来たので投げ出したのだ。
ちょっと面白いじゃんという老害共の好奇心だけで封印指定される前に適当な血筋数人のフラスコ扱いされかねない危ないところを、うまいこと助けてもらったのでエルメロイ二世先生には今でも感謝しているが、そもそもその力の最大活用方法を見出したのは先生だから慰謝料を請求するくらいでもよかったのかもしれない。
いやいやばかばか、妹のライネス姫が怖いので沈黙は金で間違いない。
今でも見る角度によっては違う色に見えてしまうのは困ったものだが、大人しくしている分には問題ない。
ありがとう、レイシフト適性。
ありがとう、女性所長。
これでも一応女だしモー様曰く乙女だし、フラスコ扱いはまったくもってごめんである。
それに今はサーヴァント持ちだ、それも最優を冠するアルジュナだ。
身の安全は実家よりも確実に保証されているため、常に命がけの立夏には悪いが、和子にとっては生きやすい環境だったりするのだ。

「だからって先生とシミュレーションとか、なんの地獄だよ。」

和子の目の前には諸葛孔明、つまりロードエルメロイ二世が黒のスーツをきっちり着こなし長い黒髪を翻している。
生前の苦労が色濃く老けた印象のある表情の下、顎に手を添えて唸る。

「芸術家の必須能力である主に目と耳の感応力の高さから、宝石に込められた大地の力を読み解き、体に刻まれた魔術回路と照合させ、似た回路と同期させて行使される魔術は、齟齬が大きいほどタイムラグがあり、小さいほど魔術師の魔力量に比例した結果をもたら、」
「先生!魔術は神秘!」
「ああ、そうだった。悪い。で、今はどうやって目と耳を塞いでるんだ?」
「わたくし如きの言葉は雲上のロードのお耳には届かないようで悲しいですわ!」
「よく制御できるようになったな。偉いぞ。」
「うぅ。」

和子は、祭位とはいえロードに頭を撫でられて言葉を飲みこみ、頬を赤らめた。

「もともと大地の力を結晶化した宝石や、地球外から飛来した金や隕石は、今は和子といったか、の魔術回路と相性がよかったが、カルデアでは英霊達が群雄闊歩している。そろそろ一つくらい宝具の再現はできるようになったか?」
「わたくしの代では不可能でしょう。とにかく色々な回路を取込む事が目的でしたから、身体能力は度外視でした。これでも鍛えている方ですが、魔力につられようものなら命がけ、体力や生命力に合わせるなら大した結果をもたらしません。」
「魔術刻印は。」
「この体は母の刻印を拒絶しましたが、…おそらく。」
「それだけでも魔術師冥利に尽きる。まったく、これだから天才は羨ましい。」
「先人のぶっ飛んだ発想とたゆまぬ努力の結果です。わたくしが特別何かしたわけではないと、先生は冷静に分析してくださると思ったのですが。」
「いや、君は天才だ。自分のできうる可能性を見出し、奢らず、学び、鍛え、その身の事実を一代で知り得たことは、大きな功績だ。胸を張りなさい。」
「…ありがとうございます。」

和子の頭は撫でられ過ぎてぐしゃぐしゃだ。

「どうだ。手始めに私の宝具を試してみないか。」
「うぷっ、」
「ああ、すまない。言葉を選ぶべきだった。」

諸葛孔明こと、ロードエルメロイ二世は吐きそうな和子の背中を撫でた。

「この僕が君にフラスコを強要すると思うか?それとも、ティータイムを愛する君にワインのように赤白選ばせて僕のしぼり汁を一気飲みさせるとでも?」
「おえ、いいえ。ですが、」
「宝石魔法と同じ原理だ。例えば、そう。この葉巻を吸ってみてはどうだ?」
「先生の魔術礼装ですね。」
「不出来を演じるには、記憶力が良過ぎるな。」
「煙草も葉巻も苦手なんです。」
「苦手も含めて、君の感応力に身を委ねてみるがいい。」

ロードエルメロイ二世が差し出す葉巻を和子が受け取る前に、アルジュナが取り上げた。

「和子に体に悪いものや嗜好品を与えないでください。」
「過保護だな。美しく見せるためとはいえ、和子はコルセットを嫌っていたが?」
「もう子どもではありません。与えられるだけではなく、自分で選ぶこともできます。」
「さすがは、インドの王子様。自分が選ばれると自信がおありか。」

和子は、頭上で衝突する穏やかな笑顔から放たれるビームの余波を浴びないよう、首を竦めて縮こまった。

「だがしかし、僕ならともかく、和子にマハーバーラタの大英雄の力を再現できるとは思えないがね。」
「和子のサーヴァントは私です。魔術とは一代でなし得ぬもの、午睡を愛する当代でなし得ずともよろしい。」
「潔癖で真面目な和子は愛情なき手あたり次第の子作りからここまで逃げてきたんだろう?魔術の師としては是非当代でその成果を見てみたいものだ。」

ようは、もうそこそこゴールが見えてるから焦ってないんだろうということだ。
和子は粛々と姿勢を正した。

「私亡き後はルヴィアがはぎ取ってくれましょう。どうか、ご容赦ください。」
「和子が母君の刻印を拒絶したように、誰にでも適性があるわけではないのだぞ。」
「構いません。私は与えられる子どもではなく、そこそこ行き詰って選ぶ段階になりましたから。」

和子にちらりと見上げられたアルジュナは、表情は精悍に保ったままだが内心はお祭り騒ぎだ。
ロードエルメロイ二世は苦笑いでため息を吐き、頭をかいた。

「授かりの英雄相手なら、魔術の奇跡と天秤にかけても不足はないか。」
「余るくらいですわ。」

笑顔はジュナスタらしいいたずらっ子のものだが、頬は淡い桃色だ。
ロードエルメロイ二世は改めて頭をかいた。


「ベリル・ガット。私は、わたくしは、あなたを絶対に許しません。」


サーヴァントは戦闘不能、魔力もカツカツの和子如きに何ができると、ベリルは高を括っていた。
和子は露わになった左足を前に出し、血まみれの左手を水平に上げ、人差し指で狙いを定めた。
弓の構えを、ベリルは和子相手に初めて見た。

「は、なんだ。おまえさんは刀使いだろ?最愛のサーヴァントを失って気でも狂ったか?」

和子が大切そうに上向けた右手の平の上に、青白い光が灯る。
ベリルが気がつけば、上下左右真っ白な空間、和子の固有結界の中にいた。

「心象領域拡大、空間固定。わたくしの怒りと祈りを捧げ、あなたの死は確定いたしました。」
「まさか、」
「散華なさい。」

和子の右手が頭上まで押し上げられ、青い光の玉が中空に浮いてさらに光を増した。

「破壊神の手翳(パーシュパタ)!」
「さすが、あの超聖人様のお気に入りだわ。」

魔力の供給も絶たれ、霊基を保てなくなったアルジュナの体が、徐々に座に還って行く。
最後の一辺が消えてなくなるまで、魔力と生命力の全てを振り絞り冷たくなった和子に膝枕を提供し、涙ひとつ見せることなく、むしろ誇らしげに微笑み、労った。



その後、再召喚されたアルジュナが和子を探してもどこにもいなかった。
その代わり、酒瓶ぶら下げて「可愛い子はいねえが」と大きな包丁を振り回して子どもを追い駆ける、ナマハゲというちょっと変わったバーサーカーが召喚されていた。
可愛い子の範疇にアストルフォや蘭隆王やモードレッドが含まれる辺り、誰かを彷彿とさせるし、騒がしさを嫌う虞美人が呆れて見守るだけなので、また一歩確信に近づくのだが、如何せんこのナマハゲ、大きく分厚い青の仮面をかぶっているし、黒の皮手袋をしているし、黒のパンツスーツの上に長い蓑を羽織っているため、体格も声も性別もわからない。
今日も元気に賑やかな子ども達を追い駆け回している。
速いしさすがバーサーカー、体力が底なしである。

「あの!」

アルジュナが勇気を出して声をかけても、大人に興味のないナマハゲはとまってくれず、途方に暮れていたときだった。
ナマハゲの方がアルジュナに声をかけた。

「藁、一本あげる。」
「藁、ですか。」
「幸運のお守り。元気ないから、編んで腕につけてあげる。いざというときは縋るといい。」

それは最近子ども達の間で流行っているものだ。
マスターである藤丸立夏の腕にもついている。

「あの、あなたは一体何者ですか?」
「ババナマハゲ。」
「ああ、女性だったんですか。」
「違う。ナマハゲは神様が宿った男だ。ジジナマハゲは赤い仮面をかぶってる。」
「へえ。」
「我々は神様の使いで、悪を挫き邪を払い、福を与え幸を授ける。授かりの英雄には無用の長物かもしれないけど、あなたはこういうものを喜ぶいい子。」
「ありがとうございます。大切にします。」

仮面の下でナマハゲが笑った気がしたアルジュナは、ナマハゲの手を取った。
触ればわかる、女性の手だ。

「あなたの神様とは?」
「わからない。探しているけど、それ以上に役目を果たすことが重要。」

アルジュナがその役目を尋ねようとしたとき、遠くから新選組が現れた。

「マハさん。剣のお稽古しましょう。」
「勤勉はよいこと。断る理由がない。」

沖田に呼ばれ、ナマハゲは名残も余韻も残さず、藁をガサガサと揺らして走っていった。
沖田の呼びかけは偶然ではあるまい、アルジュナはナマハゲの真名を確信し、怠惰の代名詞がなんちゅうもんの依り代になったんだと、凛々しい口元を微妙な形に噤んでしまった。


【蛇足】
アルジュナを解してシヴァの加護の一端を受けた和子を、シヴァの妻の一面であるカーリーが母性を刺激され、加護をくれたおかげで依り代になったってお話です。
シヴァ(旦那)の加護を受けるアルジュナと仲良くしてねというつもりだったけど、和子のレベルが低くて自我がいまいち安定しなくてガッカリしてる(アルジュナ含むカルデア勢)。
立夏レベリングがんば。
生首や髑髏の代わりに、仮面を首から下げた状態が真名解放または再臨かな。
最終奥義「地団駄」でシヴァ神(緩衝材ぷちぷち)の代わりにアルジュナを召喚できます。




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