体力テスト
2011.01.08
予選通過を決めて数日後、監督から下された命令。それは、イナズマジャパンに衝撃をもたらせた。
「お前逹。…体力テストを実施する。」
まったくもって意味不明である。
超次元体力テスト
「ええっ!!体力テストォー!?」
円堂が叫んだのが最初だっただろうか。あまりに突拍子な命令に、無論メンバー全員が驚愕した。予選通過を決めたからといっても、それはいくらなんでも…失礼だが…はしゃぎすぎというか。とにかく本選に向けて一刻も早く練習を開始したいところなのに、指示をあおった結果がこれだ。
「何を今更驚くんだ。お前逹はまだ中学生なんだ。しかも、今は各自学校から課題を貰っていると思うが、体育の授業だけはどうしようもないだろう」
体育といっても、いつも体を動かしているのに変な話だ。第一、世界大会に出場という時点で学校側が配慮してくれているはずだ。
だが、なぜかイキイキとしている久遠監督とそれをまるで父親のように見守る響監督を見ると、反論できそうになかった。
「それに体力を数値化する体力テストを行えば闘争心が生まれ、互いに競い合って結果的に体力アップへ繋げることができる。いわゆる、切磋琢磨ということですか」
「その通りだ」
待ってましたと言わんばかりに、監督は鬼道の発言に頷く。なんと微笑さえ窺えた。
「それに、ちょっとした気分転換にもなるだろう。まずは屋外で行う競技を測定する。15分後にグラウンド集合とする」
とりあえずこの場は解散となった。
「それにしても監督、いつもからじゃ考えられないほどノリノリだったなー。サッカーの時もあんぐらいノリノリでやってくれねーかなー」
更衣室で着替えをしていると、綱海がそんなことをぼやいた。
「それは無理だと思いますよ…」
まったくだ、と全員が立向居に賛同した。
着替えを済ませ早足にグラウンドへ向かうと、久遠監督は仁王立ちで待ち構えていた。いつにもまして迫力がある。
「全員揃ったか。それでは、まず最初に測定する競技を発表する」
なぜ代表発表の時のような重々しい雰囲気なのか。そんな疑問を個々が抱くか抱かないうちに、
「…ハンドボール投げだ」
と、言い放たれた。
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とても続けられる気がしなかった(^o^)
ネタはあるのに…
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