ビッグ 愛は奇跡 第六話
 2012.12.06 Thu 23:42
前回は壁ドンでラストシーンという、とんでもない引きで終わっていますので、たった24時間がとんでもなく長く感じます。
まるで24時間壁ドンされっぱなしのような。
そんなことされたら通報だけど。

なんか今回は話が途中で何分か抜けてんの?という感じでストーリー展開が怒涛というか、構成が雑な気がしますが、かわいいかわいいキチガイストーカーマリたんの出番も多いし、三木眞的見せ場(聴かせ場?)も多いので、やっぱり毎回見ごたえがあります。

ユンジェさん(三木眞)の所持品から美人女医宅の鍵を発見したキル先生が女医宅に突撃しますが、追いかけてきたユンジェさん(中身は高校生)に壁ドン食らって突撃失敗。
でもこの壁ドンがね。
合鍵(見たこともないような超ハイテクな感じの電子キー)で女医宅ドアを開錠し、在宅中の女医が中からドアを5センチくらい開けたタイミングで、駆けつけたユンジェさん(三木眞)が外から壁というか、開きかけのドアをドン!で無理やり閉じてーの流れでダランを壁ドン!!

どいてよー離してよー!と泣くキル先生相手に何をするかと思ったら!!
ユンジェさん(三木眞)はキル先生を肩に担ぎ上げた!!
板チョコ腹筋のみせどころ!!
この際おもしろフェイスはどうでもいいのだ。
肝心なのはシチュエーションと三木眞だけなのだ。
やだ、超萌える。
喋ってるのは主に小清水亜美だけど。

暴れるダランをひとまず屋外に連れ出し、傷つくだけだしキル先生じゃ返り討ちにあってボコボコだ。行くならコレ持って行けとこぶし大の石を渡す。
ドアが開く前にこれで窓割ってやれ。そんで、今度紅茶が飲みたいとか言いやがったら、紅茶が緑茶になるまで殴ってやるって言え!!
やだ、超萌える。なにこの戦闘民族三木眞。

そんな感じでシリアスパートもあり、コメディパートもあり、本当に毎回毎回楽しめます。三木眞的に。

キョンジュンの意識が、次第にキル先生に向いていくのがいいよ。かわいいよ。
やっぱりね、自分のために全力疾走してくれる男は捕まえておいた方がいいのだけど、でもキョンジュンの身体は未だに意識不明だし、ユンジェさん(三木眞)の本心はわからないし、ユンジェさん(三木眞)の中身はキョンジュンだしで、キル先生は結婚写真だけ撮影して結婚は取りやめようという運びになりました。

韓国の結婚写真てすごいのね。
日本でも屋外フォトプランなんてのはあるけど、なんつうか、韓国のセンスはわからん。
緑の芝生で、ってのは日本でもよくあるパターンだけど、なぜか電動自転車に二人乗りとか、鳩めがけて走れとか。
すっごいなこれ。なんの冗談だよ。

ユンジェさん(三木眞)とは結婚しないけど、写真があれば思い出だけは残ると言うキル先生が健気でかわいいです。
そして、これはキョンジュンの思い出だと言うユンジェさん(中身はキョンジュン)
ああ、少女マンガね!!若い子って純情でかわいいわね!!

そしてチュー&告白キター!!
さらに「面倒見てよ」というひどいプロポーズまで。
ひどいので普通にキル先生はスルーでしたが。

結婚が正式に取りやめとなったので、ユンジェさん(三木眞)は面倒を見てもらうためにママンとアメリカへ。
韓国の富豪はみんなアメリカに渡るのか。
第三の女、マリには「お前はここを守れ」と頭ナデナデ。
この脚本家(ホン姉妹という売れっ子らしい)日本文化に精通してる感がものすごいです。少女マンガ的ストーリ展開に壁ドンと頭ナデナデと特盛りです。

そしてユンジェさん渡米して一年後。
出合った時と同じように結婚式場で再会したキル先生とユンジェさん(三木眞)ですが、果たして中身はどうなった?!


毎回気になっているんですが、女性キャストのリップメイク、なんで上唇はライン取ってきっちり塗らないの?
そういうのが流行っているんでしょうか。下唇にはきちんと色ムラなく色が乗っているんですが、何故か上唇は指でこすったとか、何か食べた後みたいにテキトーな処理なんですよね。
わたし自身はほとんど化粧をしないので、流行廃りも技術についても全然わからないのですが、どう見てもなんだか変。
でも「目ヂカラの練習したのに!!」と豪語しているマリのメイクは若いお嬢さんな感じでとてもカワイイです。
声を当てている内田真礼さんに顔立ちが似てるよね。



そして話変わって、昨日のFNS歌謡祭。
見てないけど、華原朋美の復帰がすばらしいというので動画を探して見てみました。
いやまじで!!すばらしいね!!

もともと、別に取り立てて歌が上手いわけではなくて、売れた理由はあの時代のカラオケブームとか意味もなくCDが爆売れしていたからだ、とも言えるのだうけれど、「華原朋美」という物語が売れたんだよね。
いま思えば陳腐でどうしようもないんだけど、あの時代に若者だったわたしたちの世代は「パッとしないB級アイドルが大ヒットメーカーに見出され、歌手としてスターダムを駆け上がる」という物語を追いかけていたのだとと思う。
だけど、わたしたちの世代はTMネットワーク時代からの小室を知っているので、あー小室に拾われた女がロクな末路を辿るわけネーじゃん、と朋ちゃんを応援しながらも転落は想定の範囲内だったわけですよ。

案の定、ちょっと変な報道がなされれば、到底朋ちゃんには歌えるわけがない難易度の高い(クソ曲だけど)曲を書かれて歌番組で赤っ恥をかかされたりとか、ヨソのカップルさんの揉め事をテレビでがんがん流されるという誰得な状態になったりもしました。
普通に考えれば、歌が下手なのは歌手自身の問題であるはずなのに、小室は男としてはクソ、という世代の共通認識みたいなもので「朋ちゃんは悪くない」みたいな考え方に傾きはするのだけど、いかんせん朋ちゃんも歌が下手すぎた。
もともとが高いレベルではないのに、どんどん下手になっていった。
そりゃファンも見放すわ。小室だって飽きるわ。
あの二人が本当に恋愛関係にあったのかだって、一般人には知る由もないことだし。

そしてコロッと転落していったね。明菜もビックリだよね。やきそば作ってたらガス中毒って、明らかに頭おかしいよね。
うつろな目付きで乗馬で復帰!とか、その企画も頭おかしいよね。もう実家に帰って花嫁修業でもすればいいじゃんって感じだったよね。

幾度かの飲酒や薬物トラブルの報道は、ありゃ予想より転落したなと思ったけど、それ以上に小室が大転落してしまったので、これはもう復帰の目は無いだろと大半の人は思っていたと思う。
応援していた同世代だってアラフォーですから、いまさら華原朋美に期待することなんて何もないよ、つーか忘れた。というのが大勢を占めていたと思う。

だけどあの時代、わたしたちが追いかけていたのは歌じゃなかったはずだ。
高音の伸びが、なんておだてられてはいたけれど、一回だって原曲キーが生放送で出たか?
追いかけていたのは、パッとしない女の子がシンデレラストーリーのヒロインになるという物語だったのだから、ヒロインが酒浸りでラリリっぱなしじゃ物語は終わらないのよ!!

華原朋美をリアルタイムで応援していた多くの世代は30代、40代になり人生の様々な機微を知った。
億万長者だった小室哲哉が日々の生活費にも困窮し、詐欺を働いて逮捕されるなんて、あの頃の誰が想像しただろう。

I'm proudは、若い女の子の自分探しの歌だったけれど、中年に片足を突っ込んでから聴くと、ものすごく中年女ソングなのね。
若い頃のような、ものすごい激しい感情や出来事がなくなって、今までとか、これからどうやって生きていけばいいんだろうという漠然とした不安が歌われているよね。
住む家や寝る場所は確保できてる。あのころ「手の届かないイチゴみたいな甘く切ないもの」と思っていたものだって、たぶん手に入れた。
だけどそれが、あの頃欲しかったものだと断言できなくなっている。
若い、かわいいって、誰からも言われなくなって「大人が誘いの手を引く」こともなくなった。

「あなたに会えた」として、その「あなた」なる人物が永久に変わらず自分にとって価値のある人間である保障なんてどこにもない。
そして自分だって、誰かにとっての価値のある人間であり続けられる保障もない。
だったら、どうやって生きていくのかといえば、他人を依拠しない、自分自身に誇りを持つということが大切だったのだなとね。

芸能界で華原朋美がのしていくためには、小室哲哉という後ろ盾が欠かせないものだった。
だけどソイツは長期にわたって信頼の置ける人間ではなかった。(華原朋美にとっては)
小室に依存しすぎていた朋ちゃんは、そこで一度つまづいて転落してしまったけれど、どんな手を使ったのかは知らないが、あの頃よりもはるかに安定した歌唱力と表現力で、38歳で復帰した。

ここまでやって、ようやく物語が完結したんですよ。
よかったね、朋ちゃん。
あんまり人には言わなかったけど、実は結構ファンでした。アルバムも買ったしカラオケでたくさん歌ってたし服装もマネしてました。

でも、なんだかこのままだと「過去のヒット曲ひとつで何年も紅白に出続けるババア」みたいな存在になりかねないので、名曲カバーとかすればいいんじゃないかな。
明菜を歌え、明菜を!!
それか「愛・おぼえていますか」
転落歌手の復帰を飾るのに一番ふさわしいよ!!





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