タイバニ映画見てきたよ
2012.10.06 Sat 00:29
平日の午前の回だったせいか、劇場に七人しかいなかった。どういうこっちゃ。
そして七人中六人がおばさんだ。もちろんわたしも含めて。
ひとりが子ども。
今日はやたらと子どもの姿を見かけたのですが、運動会の代休とか、そんな感じなのでしょうかね。
以下ネタバレあり
ほぼ予備知識を入れないで行ったのですが、まーだいたいのところはテレビの序盤を再編集ってところでしたね。なので「どうしてもこの日のこの回しか行けそうにないけど開始時刻には間に合わないかもしれない」方も、最初の一時間くらいは大丈夫。
でもオープニングにヒーローの私服出てきてホワンちゃんホワーッホワーッなので、頑張って最初から見ましょう。
半ズボン率が高い。しかし細かいところは忘れた。
ホワンちゃんが、いかにも桂正和って感じのワンピース着てたような気がします。きゃわわ。
ほんっとーに!序盤の、1、2話あたりの再編集だか新規だかわかんないけど、とにかくバニー登場とクソスーツ撤退です。
そのバニーがね。
いけすかないツンケン具合がパワーアップしていて、より小憎らしい感じになっていて実にかわいいですよ。
バニーの小憎らしさって可愛さですよ。
まー、クソいけすかないルーキーですわ。下水道に叩き込みたくなる可愛らしさですね。
オジサンは、なんかわからんけどトモエ愛が強調されすぎてトモエまじヒロイン。ヒロインすぎてビックリした。もうね、宇宙的な何かみたいな、宗教的シンボルのような扱い。たぶん第二弾では超巨大化して地球を覆う。そして人類は補完される。きもちわるい。
意外だったのは、オジサンって神前式だと思ってたのに、すんごくメルヘンチックにお花畑で白いタキシードだった。こんな絵葉書送られてきたらやばい。速攻ゴミ箱かもしれない。いや、面白いから壁に飾るわ。
いやー、オジサンは黒紋付で地元の神社で挙式すると思ってたわ。
なにあれ、リゾート婚?
とにかくオジサンのトモエ愛がこれでもかと強調されていて、確かブルーレイ特典のドラマCDで馴れ初めが語られていたらしいけど、そんなの知らないから、あらやだーオジサンったら純愛ー☆
結婚指輪にチューとかしてんの。オジサンのくせに。
そんなことしてんのバレたら、やおい的にバニーが発狂してノマカプ的にブルーローズちゃんが発狂しちゃうわね。でも公式だからどんどんやるべきなのね。
新規部分でヒーロー出撃と変身の模様が描かれていたのは良かったです。牛角さんがカタパルト発射されてるとかね。んもう太麺堂々!!
ファイヤーさんがお尻を触ることに血道を上げていたりとか、牛角さんがテカテカしてるとか、ホワンちゃんがクッキーもぐもぐとか、そういう細かい仕草が非常に萌えます。
折紙先輩がアカデミー時代のバニーを知っているというフォローが入ったり、折紙先輩が壁に向かってソファで正座したり、折紙先輩が地味に手裏剣投げてたり、気が付けば画面の中に折紙先輩を探していたり、イエス高須クーリニック♪だったり。
地味にちまちまと脇キャラを濃ゆく演出してあって、キャラ萌え的にもチョーイイネです。面白いです。
いろいろ考えたこと。
ヒーローってなんだろうと。
タイバニ世界における「ヒーロー」ってのは、第一には職業としての人助けで、自衛隊とか消防士に近いものがあると思うのね。それは全ての市民に対して平等に施される正義というか、保護であって、特定の誰かにとっての特別な存在ではないわけで。
では、ヒーローの本質的なところってなんだろうとしたとき、タイバニで第二に描かれているのは「窮地に陥った子どもを助ける人」なのではないだろうかと。
テレビ序盤の展開なので話の内容を書きますが、ネクスト能力を持ったことで差別され、石像とかを動かしていた少年が出てきます。
アレはオジサンの回想シーンで出てくるレジェンドとの出会いに重なってる。
虎鉄も差別やイジメでつらい幼少期を送っていて、そこから救い出してくれたのがレジェンドだった。
そういう風になりたいと、あの少年に手をさしのべて、自信と尊厳の回復にまで手を貸してやった。
で、救われたこども、がふたり。虎鉄と少年。
両親が殺されたのを目の当たりにして、なす術もなかったバニーと、自分が父親を殺すしかなかったルナ先生が救われなかったこども。
救われなかった二人のこども。
バニーの過剰なまでのツンツンとか、その後のこっぱずかしいまでのデレは、なんというか五歳の自分を救ってくれるヒーローを探していたのかなーとか、そう感じました。
バニー自身も、当時の自分を救うヒーローになりたがっていたところもあるし、直接現場で救ってはくれなかったけれど、その後の面倒を見てくれたイボさんへの依存とか、サマンサおばさんへの執着がね、救われたいという強い願望からの行為なんだなーと。
もう一人のこども、楓ちゃんが今後どうなっていくのかは、また別の話になっていくのかもしれないけれど、でもその前にルナ先生に何らかの救済があればいいと思います。
法や正義への強い執着の原点であるトラウマと、ヒーローシステムの穴というか、矛盾を解決して欲しい。
ネクストが犯罪を犯すという前提があってはじめて成り立つビジネスなので、イボさんがテレビ版で投げた「ネクスト差別」という命題と、ヒーローアカデミーでキャッキャウフフとヒーローにあこがれる能天気な能力者との意識の差だとかね。
どうもあの世界ではネクストは生き辛いような描写の方が多いけど、実際のところはどうなんでしょう。
発動時期と発動能力によって個人差が出るんだろうけど、生活していくうえでプラスに働くかマイナスに働くかは、やっぱり能力次第になるのかな。
そんなこんなで、だぶるおー映画よりはよっぽど普通に楽しく見られる映画なので、おススメです。
エンドクレジットもきちんと最後まで見ておきましょう。
で、わたしはクレジットでスタッフとかを確認する派なんですが、右側の窓では本編のシーンがダイジェストで流れていると思ったら、なんか次回の予告?が出てるとか出てないとかいう噂を聞きましたよ。
まーじーでー?
前編が新規作画なのか、テレビ版の再編集に修正を入れたのか良くわからないんですけど、バイクのタイヤの溝が光るエフェクトが入っていて、それはすごくかっこよかったです。
うちのヘッポコテレビはものすごく音声がダメで、斉藤さんのヒソヒソ声は全く聞こえなかったのですが、やはり劇場のサラウンドシステムは違うね!
斉藤さんの声もばっちりキャッチだよ。ちゃんとしゃべっていたんだね斉藤さん!!
斉藤さん斉藤さん!!
あと虎徹の部屋がテレビのときよりも散らかっていた気がする。シャレオツな部屋なのにゴミ散乱。えー、ちょっと困るー。
既婚の男の人が素敵に見えるのは、奥さんが身の回りのことを含む生活のサポートをきちんとしているからで、それを横からいいなと狙うのは、やっぱり人間として間違っているとわたしは思う。
タイガーの奥さんは亡くなっているけれど、タイガーのシャツやズボンにきちんとアイロンがきいているのは、たぶん奥さんがタイガーに身につけさせた習慣なんだ。
それを守り続けるタイガーは、やっぱり今でも奥さんのことを愛していて、つまりタイガーは、独り身ではあるけれど妻帯者と変わらない。
要するに、わたしが彼を好きになって、彼がわたしを好きになったりとか、ならなくても、万が一それなりの関係に陥ったりしたら、わたしは倫理に外れた人間になってしまう。
生まれてはじめての恋が、そんな展開を迎えるなんてまっぴらだし、わたしは人のものを欲しがるような浅ましい人間ではないはずだ。
人はものではないけれど、タイガーの心が今でも奥さんだけに向いているのならば、タイガーは奥さんのものだ。
とか、そんな感じの虎薔薇とか書いてみたいじゃん。オジサンはオジサンだけど、それなりにきちんと独り身を通してもらわないと女子高生は惚れないじゃん。
いやでしょ、汚部屋で亡妻の写真を眺めて暮らすヤモメなんて。きっもーい。
まー、オジサンはえーかっこしーなので、ひーひー言いながらも自分でプレスしたり同じ服を何枚も持っていてクリーニングに宅配と集荷を頼んでいるんでしょうね。
久々にタイバニ熱もキテます。やっぱり面白いよね。
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