カバンについて本気出して考えてみた
 2012.06.23 Sat 23:36
こんなにもカバンの事を考え続けた日々はあっただろうか。
おそらく今までも、そしてこれからも二度と無いだろう。
カバンーー荷物を運ぶための袋状のもの
突き詰めて考えれば、それはただの道具であるはずだ。だから道具に機能性を求めることに何らおかしな理由はなく、ただひたすらに軽量化だけを追い求めていたわたしは、ようやくそれに気付き、愕然とする。

カバンが重くなるのにも、荷物が嵩張るのにも、しごくまっとうな理由は存在していたのだ。


えー、まーね。ここ数日間、なぜ荷物が大きく重くなるのかを考え続けながら、ほぼノープランに近い方法でバッグインバッグを作っているわけです。
軽量化だけを考えたから、材料はもちろん布だ。
つーか、家庭用ミシンで革なんか縫えないし。
というわけで、表側は前回のトートバッグの残りであるブラックデニム。裏側は奮発してホラグチカヨの綿麻混を買ったよ!
そして金具はできるだけ使わない方向で、さらには自立させるためにホモ絵クリアファイルと、足りない分はエロ絵クリアファイルを仕込む!
サイズは「A4が入るカバンに入れる」ために、A4用紙を型紙に使う。

たったコレだけを決めてガチンコ感漂う裁縫してたんですよ。
そしたらいろんなこと、カバンに数々仕込まれた機能性に気が付きました。
三十ナンボにもなって、ようやく。

カバンの裏地がなぜナイロンやシルクなどの生地なのか。
綿麻でカバンの裏地を作って、ポケットは何を中に入れるかを考慮しながら現物合わせでサイズを決めてたんですよ。
そしたらさー、わたしの持ち物が布製品が多いのもあるけど、とにかくまあ、出し入れがしにくいのなんのって!
布同士の摩擦で、ぜんぜんスルッと出し入れできないのだ。ジーパンの尻ポケットにハンカチを入れるような感じですよ。
そこまでひどくないけど。
つまり、高級な本革カバンの内側にナイロンが貼ってあったとしても、そこは怒る所がではなくて、むしろそこが思いやりであり、高級バッグの機能美なんですよ。
持ち物運搬道具であるところのカバンから、持ち物がスムーズに出し入れできなきゃクズでしょう?
てことで、現在進行形で制作中のバッグインバッグは完成を待たずしてクズ決定と相成ったわけですが、わたしにも意地があるので無理矢理完成させる。

そして第二の懸案事項、なぜ化粧ポーチはクッション材が仕込まれていて、見た目よりも収容量が少なく重量があるのか。
バッグインバッグにも言えることですが、基本的にカバンの中に入れっぱなしの時間が長い、イコールすでに衝撃吸収の役目はカバンが果たしているわけじゃないですか。
え、もしかして世の女性は頻繁に車にはねられたり、毎日バカラのクリスタルでも持ち歩いてるんですか?
スマホでも携帯音楽プレイヤーでもなんでもいいけど、そんなに衝撃に弱いモノを毎日持ち歩いてんの?

持ち歩いてるんですよ。世の多くの女性は!
わたしのたどり着いた結論は、女性はパウダーファンデやアイシャドウを化粧ポーチに入れて持ち歩いている。だからできるだけ化粧ポーチに衝撃を与えたくないのだと。

いっやー、おばちゃんファンデ持ち歩いたことないからわからなかったよー。てゆーかパウダーファンデを使ったことがないわ。リキッド派だわ。リキッドすらここ10年くらい使ってないわ。色付き乳液とか、最近じゃBBクリームだわ。

まあ、だいたいの女性は化粧をするわけで、外出先で化粧直しをすることもあるわけで、そうなるとカバンの中が砕けたファンデで粉まみれよ!!てな事態は避けたいわな。
だからキルト芯的なフカフカで化粧ポーチもでっかくなるわ。
しかしわたしは化粧をほとんどしないし、しないから道具を持ち歩かないし、持ち歩かないからフカフカ化粧ポーチは必要ない。
そういうことで量産し続けている薄型ティッシュ入れ付きポーチなんですけれど、それが布製である限り自作のバッグインバッグとの相性がサイアクになるわけです。
自作ブックカバーもしかり。

布屋に行けばナイロンもビニールコーティング地も売ってますけどね。
でもやっぱり綿のプリント地と比べたら数は少ないし、ナイロンは縫ったこと無いけど多分それ用の道具が必要というか「あった方が便利で作業効率アップ!」みたいな感じで面倒じゃーん!!
見えないからどーでもいいよと、ミシンの糸すら替えずに縫うような、完成品の青写真すら無いまま、いきなり裁断するような適当な人間が新しいことにチャレンジするわけもなく。


うー、今から作り直すなら、小さくて簡単なブックカバーとポーチの方だよな、普通。

そういうことでね、なにかひとつだけを盲目的に追い求めると、とんだ失敗で足元すくわれちゃうわよという教訓。

それから素人作製のカバン類は、面倒でもコバステッチは入れて、できればそれをビシッとキメて、できるだけユルイ感じにならないように慎重に作業すると、当たり前だけど見た目は良くなるなあと。

だから泣きながら完成している表側を解体するよ!!


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