かばち
 2010.02.21 Sun 23:08
かばちの重森×田村です
駄目な人は戻って下さい。
見てやってもいいぜ、てな心の広い方はスクロール!


















飲み屋にて――――

(なんかいつの間にか重森さんとふたりっきりになってる・・・!)
最初は大先生も栄田さんも住吉先生もいたのだが・・・
(いつ帰ったんだろ・・・)

というか気まずい・・・

「あっあの、重森さん」
「あ?」

部屋は座敷でお互い机の端と端に座っている状況
隣いってもいいかな・・・・・
「えっと、あの〜・・・」
(なんかどきどきする、なんで!?)
「となりいいですか・・・?」そっと聞くと、いつもより優しい表情で隣をポンポンと叩いてくれる
「っ!失礼しまぁす・・・」
何故か嬉しくなって先程までの気まずさがなくなる
「飲んでますか?」
「ん?あぁ、結構な」
それでも全然顔色が変わっていない
「重森さん・・・」
「あ?」
反対に自分は結構飲んでるかも・・・でも普段言えないようなこと言っちゃってもいいかな

「おい、お前飲み過ぎなんじゃ」
「しげもりさんっ!」
「っ!な、なんだ」
「しげもりさんは僕のこときらいですか・・・?」
重森さんの裾をぎゅっと掴んで聞いてみる
「はぁ?」
「きらいですか・・・?」
もう1回聞くと、はぁ、と息を吐かれる
(やっぱり嫌われてるのかな、おれ)
いつまでも甘ちゃんで役に立てないから・・・
うだうだと自分で考えて落ち込んでいると、頭を優しく撫でられる
「うぇ!?」
「何を悪い方へ考えてんだ、お前は」
「え、(なんか重森さんが優しい・・・)」
「嫌いじゃねぇぞ、お前のこと」
頭を撫でられながら、穏やかな声で言われる
「っ、じゃあ・・すきですか?」
撫でられてすごく幸せな気持ちになって、ついぽろっと・・・「・・・はっ!いやあの違くて、」
「あぁ、好きだな」
なんとか言い訳しようと焦っていたら、頭を撫でるのを止めてその手を右頬まで滑らせて言われる
「好きだぞ、田村」
「あっ、あの、しげもりさん・・・?」
「好きだ」
じっと見つめられて蕩けるような低音で囁かれる
「お前が可愛いくて可愛いくて仕方がない」
「あ・・・・ぅ・・・・・」

(お、俺、事務所入った時から重森さんのこと好きで、構って欲しくて、喋りたくて、優しくされたくて、でも職場では冷たくて嫌われてるんだと思ってた)




続きます。

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