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♪拍手お礼文♪リヴァエレ
「……は…」
エレンは何とか息を整えようと口を開くが、それさえ許さずリヴァイはその呼吸さえも奪うように口づけた。
酸素がほとんど吸えず、段々思考に白い靄がかかり体の力が抜けていく。
エレンは体を壁に押し付けられ逃げ場はない。
完全にリヴァイに支配されている。
何だ
どうしてこんなことになった
自分はリヴァイの執務室に書類を届けにきて
それで
「…オイ…エレン」
「…っはっ……ぁ…へい、ちょ」
もはや働かない頭の中、何とかこうなった原因を考えていたが、それは突如リヴァイの呼びかけにより中断された。
視点の合わない顔をぐいと顎からつかまれると、そのグレーの瞳がエレンの目の前にあった。
全てを見透かすような瞳に目を離せない。
「…へい、ちょ…」
「エレン…」
「……な、に……んっ…」
何だ、と言う前にエレンの言葉はリヴァイによって飲み込まれた。
まるで喰われているかのような激しい口づけ。
角度を変えられ、顎をつかまれ息をつく暇もない。
あまりの苦しさにせめて体勢を変えたいが、エレンの両手はリヴァイによりがっちり壁に縫い留められているため適わない。
握りしめていた手から力が抜け、耐え切れなくなり書類が床にバラバラと落ちた。
それすら全く気にとめず、リヴァイはさらに口づけを深くしていく。
頭の中がぼう、としてもうエレンにはもう何が何だかわからない。
ただ、目の前にいるのはリヴァイで。
誰よりも愛しい変えがたい存在で。
大好きな人で。
そんな人が自分を求めてくれている。
それだけはわかって。
それが…嬉しくて。
自分もどれだけ、彼を思っているか。
伝えたくて。
堪らなくなって。
エレンは何とか、口を開いた。
「……はぁ………っ…へ、…ちょ…っっ…」
息苦しさの中、何とかその名を口にする。
その必死な様子にリヴァイも一旦、唇を解放し縫いとめていた両手も放した。
「……何だ」
「……っ…へい、ちょ……」
エレンは崩れそうになる体を必死に堪えた。
お互い、荒い息遣いの中…視線が交差する。
その、瞳……
吸い込まれそうな瞳に……
エレンは胸がいっぱいになり、言葉が出てこなかった。
こんなにも、伝えたいのに…
一体どうすればいい…
この思いを
伝えたいのに……!
「…………ふ……っ…」
「…!……エレン」
リヴァイがエレンの瞳からこぼれた涙をそっと唇で拭った。
そのことにさらにエレンの瞳から、ぽろぽろ涙がつきつぎに溢れてはこぼれて頬を濡らしていく。
伝えたい思いがいっぱいになり過ぎて、まるで言葉の代わりに溢れてくるかのように…
幾重にも透明の筋をつくっていく。
「………エレン、どうした……嫌だったか」
「…!!」
思ってもいない言葉にエレンは激しく首を左右に振る。
どうしたらいいのか
伝えたいのに、言葉を上手くつむげない……!
そう思った次の瞬間、エレンはリヴァイの頬に手を添えていた。
思いがけないエレンの行動にリヴァイは目を見開いた。
そんなリヴァイに顔を近づけると、エレンは自らその唇に優しく…そっと触れるように口づけた。
リヴァイが小さく息を飲んだのが分かる。
エレンからキスをすることなど稀なため、驚いたのだろう。
それを感じながら、エレンはゆっくり…やわらかく、啄むように口づけをした。
この思いが少しでも伝わるように…。
言葉の変わりに、ゆっくりと何度も。
エレンはリヴァイの頬から伝って、その背中に腕を回す。
リヴァイもエレンの背中に腕を回し、お互いこれ以上ない位に強く抱きしめ合う。
二人の体温が重なったと同時に心も繋がった気がした。
―ねぇ…兵長
―おなじ…?
―兵長も………
―俺の…気持ちと……
―おなじ、ですか……?
エレンの涙がリヴァイの顔を伝って、ぽたっと床にこぼれた。
何で、急に…こんなこと…
なんて………
理由なんて、ない。
ただ、すきだから。
end