頑なさへの祈り
僕の祈り。
世界があなたの理想に、歩みよってくれますように。
あなたの理想は、きっとどこにもないけど、もうその不条理にあなたが苦しむことがありませんように。
あなたが見るもの聞くものすべてが、醜く歪んでいるのはなぜなのか。
その事にあなたが気づきませんように。
たくさん裏切られ、傷つけられたあなたの心は固く、隅々までひび割れている。
どうか、柔らかな雫でそのひびを満たして。
そして2リットルのワインに頼らなくても得られる、深い眠りを。
あなたは病院にいくべきだ。
僕を抱きしめたいのかい?
そんなことをしても、ひとときの安らぎしかないというのに。
でも、僕はあなたに抱きしめられていると、生まれてからずっとこうしているような気がするよ。
あなたはもう思い残すことはないと言うけど。
ほんとうかな。
どうしてひとつの物ばかり食べるの?
僕はお腹がすくという気持ちがわからなくなったみたい。
眠いから、もう寝るよ。
あなたも、もう泣かないで。
2月、那覇市○○団地で、61歳の女性が遺体で見つかった。女性は死後1カ月たっており、死体は腐乱していた。病死と判定された。女性が大事に抱えていたのは、餓死した猫の死骸だった。
女性は資産家だったが、親戚もなく、精神的に不安定だったためそのつど病院への入退院を繰り返していた。日日やせ衰えていく姿を近所の人たちは心配していたが、異臭に気がついた住民によって無残な姿で発見された。
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