カゲロウデイズ
 2012.04.21 Sat 21:52
カッとなってやってしまった替え歌。
基本文次郎視点の六年生のお話。
元ネタよりもある意味酷いかも;;;


以下諸注意

!シリアス&死ネタ

!流血表現有り

!卒業後捏造設定

!救済措置無し

!六年生の話と言いつつ不運とフェアリーの出番無し

!文字数が合わないところも普通にあり


何があっても大丈夫な方は↓からどうぞ!


今日もやってきた草木も眠ると言う丑の刻 影に消える
病気になりそうなほど舞い散る血潮の中 慣れたように敵兵を殺めていた

「でもなあ、やはり酷だよなぁ」背後で懐かしい声がふてぶてしく呟いた
嗚呼、振り向いた時にお前が着ていた忍装束は敵軍である色を示してた

バッと投じた手裏剣がお前の喉元突き破る
血飛沫の色 月に照らされいやに鮮明に映った
バレーしようと誘ってる奴の笑顔が霞んでく
学園中をかき回してた暴君も所詮は人だった


再びやってきたこの戦場で夜の帳が今降りる
飛び交う矢羽根と火縄銃が火を吹く中で一人昨夜のことを思い返してた

まさか、凄い偶然だ。昨日殺ったのと同じ色を奴は纏ってた
「おう、数年振りだな」挑発的に笑ったお前は俺に向けて刃を煌めかせた

刹那交えた忍者刀がお前の左胸突き刺さる
零れ出す血と昔の記憶が闇の隙間で空回り
毎日のように張り合ったあの面影が霞んでく
犬猿の仲と呼ばれた相手は最期まで憎たらしかった


どんな戦に参じてもかつての仲間と殺し合う
忍になり早数年 もうとっくに覚悟していたろ
こんな醜い命ならいつかは奪われて死んでいく
その相手がお前なだけだ…

バッと投げられ火が着いた 瞬間燃えていく我が命
血と炎の赤 お前の黒と焼ける躯に乱反射して
相も変わらぬ同室に「また来世でな」と笑ったら
実によくある乱世の一コマ そんな何かが此処で終わった



生を受けたあれから数百年後の世界で私はただ
「また会えなかったな」と一人服を握り絞めていた




―――――――――――――――――――――――

自分でもオチの後味の悪さにビックリしてます(=ω=;)

一応解説しておくと、1番で文次郎が殺したのが小平太、2番で文次郎が殺したのが留三郎、最後のサビで文次郎を殺したのと最後の下りが仙蔵です。

六年生は卒業後はどの学年よりもシリアスになりそうな気がします。
彼らには同じ城に就職して欲しい!(>_<)

何はともあれ、ここまで見て下さってありがとうございました!

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