スラムドッグ$ミリオネア
 2010.04.15 Thu 23:15

スラムドッグ$ミリオネア[字幕]
原題:Slumdog Millionaire
出演者:デーヴ・パテール、マドゥル・ミッタル、フリーダ・ピントー
監督:ダニー・ボイル
配給:フォックス・サーチライト・ピクチャーズ
上映時間:120分
公開:イギリス、2008年


満足度:★★★★★
一言:観て良かった!
カテゴリー:ヒューマン


※PG-12指定


ストーリー:インドのスラムで生まれ育ったジャマールは無学であるはずなのに、人気クイズ番組に出演し、最後の一問に辿り着く。しかし彼に不正の容疑がかけられ逮捕されてしまう。そこで彼は今まで正解してきた理由を語る。




レビュー:第81回アカデミー賞、数々の名誉ある賞を総なめにしたこの作品。どんなものかと楽しみにしていました。
それと同時に今までインド映画をあまり観てこなかったので、どうなのだろうかと少し疑問に思っていたところもありました。


まず、観終わっての感想は、「観て良かった〜。」というのが第一。
ハートウォーミングという訳では無いのだろうけど、観て価値のあるものだと思います。


良かった理由のひとつは、インドのスラムの状態を知ることが出来たこと。世界には貧しい人々もいる。宗教間の争い。子供を働き手とする大人。日本では想像出来ないけれど、インドでは少し昔、いや今もこのような事があるのだろう。
この映画は、人間の本質のようなものがよく描かれていると思います。



ふたつ目は、ピュアなラブストーリーを観れたこと。これはジャマールの長く切ない恋物語の話でもある。長い間、ジャマールは初恋の子を探す。2人は様々な障害に阻まれながらも、運命で繋がっています。
様々な障害にこちらはとてもやきもきしますが、ヒロイン役の女性がとても美しい。やきもきを軽減してくれます笑)ヒロインのラティカ役のフリーダさんはこの映画公開後、ボンドガールにも抜擢されたビューティフル。もしかして、欧米とインドのハーフ?かと思いましたが、純インド人らしいです。



最後は撮影方法と、ストーリーの組み立て方。ストーリーについては、現在と過去を行き来する、比較的私が嫌なパターンですが、今回に限っては、この方が良い!と思いました。そうした方が、後での爽快感が違う。
次に撮影方法ですが、私がとても印象に残ったのは、ラティカが駅のホームにいるシーン。幾度となく登場しますが、配色、構図までがとても良いのです。
あとは、スラム一体が映し出されるシーン。圧巻。
それと逆再生のシーン。
どうぞチェックしてみて下さい。



インド映画定番のダンスももちろんあります。最後まで見逃さずに。
ちょっとセクシーな感じもするが、爽やかな感じもして、私が以前に観たインド映画とは違うダンスで良かった。



アカデミー賞受賞作品も観るのも良いですね。




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