八割は適当……! 女「綺麗な星空ね……」 男「ああ、そうだね」 女「東京でこんなに綺麗な星が見られるなんて……」 男「でも、この綺麗な星空も、君に比べたら花の傍らの深山木だよ」 女「……きゅん!」 「花の傍らの深山木」 美しい花の隣に佇む、山奥の木の意味。 つまり、美しすぎるものの隣では、並の美しささえも霞んでしまうということ。 ◇ 〜♪ 〜♪ 女「この歌手って、本当に歌上手いわよねぇ」 男「でも、君だって上手だろう」 女「さすがにプロには敵わないわよ」 男「そうかな。この歌手が鶯の声だとしたら、君の声はさながら御迦陵頻伽のようだよ」 女「そんな……誉めすぎよっ」 「鶯」 春にやってくるお馴染みの鳥。 春告げ鳥とも呼ばれて愛された。 「御迦陵頻伽(おんかりょうびんが)」 極楽に住むと言われる鳥で、美しい声の持ち主。故に、仏の声と例えられる。 「御」はつけない場合も。 古典単語は、用法・用量を守って正しくお使いください。 参考:源氏物語、紅葉賀 |