GE3うちの子小話。
2020.02.23 Sun 13:30
「あ、この服可愛いな。」
ファッション雑誌のページを見ながら何気なく呟いた言葉に、私は少し笑ってしまった。幸いに私の呟きは小さかったみたいで、同室のクレアもルルも、フィムも気が付いていない。
私はページを閉じて、良い時間なのもありベッドに横になった。期限が差し迫った報告書はないし、緊急のミッションも入ってない。休める時に十分な休息を取るのは、とても大事だ。
「(昔は…ペニーウォートに居た頃には、考えられないよなぁ。)」
こんな言葉、呟ける様になるなんて思ってもみなかった。
あの頃は、生きるのに必死で…必死に前に進んでいかないと、止まった瞬間…もう二度と立ち上がれないのではないかって…考えていて。見た目とか、気にする余裕なんてなかった。そもそもそこまで気に出来る様なモノもなかったし。
そっと髪に触れる。ちゃんと手入れすると、私の髪は思っていたよりキレイになった。肌も、心なしか透明感が出た様に思う。…まぁ、船の女性陣程ではないけど。
水と粉末石鹸で全身洗っていたあの頃が懐かしい。
身綺麗にするのは、マナーとかエチケットとか、そんな意味もあるけど…自分の心も、整えてくれる。温かいお湯と言うのは偉大である。…髪の毛を乾かすのは、少し面倒くさいけど。
ぼんやりと思考の海を揺蕩っていたら、次第に眠気がやって来た。
次の日。少し寝坊してしまって、時間がなくて昔みたいな髪型で出撃したら、同行したユウゴが不思議な顔をしていた。
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一応、ペニーウォート時代より現在の髪は、明るさ?彩度?を少し上げていたりします。私一人だけ楽しい裏設定。()
久し振りに髪型を2から5にしてみたら、随分印象が違ったので…それが書きたくて思わず。昔は鉄錆みたいな雰囲気で、今は炎に近い感じ…だと思いました。(親バカフィルター)
どうでも良いですが、今は上がチタンスタイル、下が魔法院カミグイ【黒魔術局or炎魔術局】になってます。
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