GEうちの子小話。(※閲覧注意)
 2018.05.23 Wed 05:32

※アラガミ化ネタ。
※色々とご想像にお任せします。すみません。




しくじった…その自嘲の言葉は唇を動かす事もなく、音にもならなかった。そんな気力すら、残っていなかった。

全く力の入らない体から、耳障りな不協和音が響く。激痛を伴うその音が大きくなるにつれて、自然と頬に涙が伝った。

痛みからくる生理的な涙だけではない。

今まで抑えていたモノが自我を喰らっていく。大事に縋り付いていた『殻』を破り産声を上げようともがいていて、『枷』が外れた事を喜んでいる。外で暴れたいと叫んでいる。…それが、ありありと分かってしまったからだ。

今まで守っていたモノを壊してしまう存在になる事が、ただただ悲しくて。

そして、底抜けに、最早暴力的なまでに、お腹が空いて。



深淵を覗く時、深淵もまたこちらを覗いている。

切れ切れになる意識で、いつか本で見た一文がふと脳裏を掠めた。


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久し振りに暗くてすみません…でも楽しんで書きました。(ニッコリ)←

うちの子がアラガミ堕ちしたらビジュアルどんなのになるかなぁって想像しますが、設定詰めると何か迷走するので、最近はあんまり決めてません。




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