実話
 2009.09.12 Sat 13:25
眠い。瞼が重い。

イヌカシの所でつい犬を洗う作業に没頭していたから身体の節々も痛い。

ベッドにのめり込みくぐもった呻きを漏らす。

「起きろ」

「…眠い」

「起きろと言っている」

「うぅ…やだ」

「…紫苑!」

「…わ!」

「おはようございます陛下。もう日が傾いているけどな」

「え…?」


よたよたと寝惚け眼で立ち上がり慣れ親しんだ扉を開けると陽は既に西だった。


「ずっと寝てたんだ…」


「おれが出たのも気付かなかったんだろ?」


「…うん」


愁いを帯びた表情。


「夢を、見たんだ」























「心臓発作の病にかかる夢」

「…へぇ」

「しかも隔離病棟で暗室の部屋に寝かされた」

「………」





―――

すげー怖かったっすよ…隣りの年配の方の形相や、雰囲気が…夢で良かった



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