長い間、僕は眠っていたらしい。
何ヵ月も訪れていなかったからか、足の動きもおぼつかなく、歩くも歩くも度々つっかえた。
こんなになるまで、僕は何をしていたのだろう?
何ヵ月も空けたその場は、全く変わってはいない。だからか余計に僕には自分の今の状態がまだ曖昧にしか理解できなかった。
昨年の八月から僕は突然姿を消した。
長い間僅かな繋がりだけを遺して、自分がいた世界から自分を消去して。
忘れられることも、覚悟していた。何故ならあまりに唐突で、あまりに私用だったものたから。
それなのに扉を開けかけたときに、僕は見慣れた姿の人たちがその奥で談笑する姿を見たものだから、
思わず僕はえっ、と小さく声を発した。
あまりに嬉しくて、懐かしくて、うずうずするったらない。
だが久々に帰ってきた僕を、彼らは受け入れてくれるだろうか。
それだけが不安要素として頭の中で渦巻く。
しかし、僕はもう決めていた。
帰って来ると言ったのだから、まずは自己満足であろうと、ここに帰って来るべきだ、と。
またゆっくり、自分の世界で楽しく創っていきたいものが、あるから。
帰ってきても、いいですか