死霊2
2012/03/07 Wed 22:26
続き
相変わらず酷い。
黒いレムレス
後悔はしている
反省はしてn
*
「……、ぁ、れ?」
パチ、と目を覚ますとそこは知らない部屋だった。声もカスカスで思うように喋れない。
あと体がめちゃくちゃ重い。何だこれ。
ゆっくりと腕を持ち上げると上にかけてある布が重力に従って下へと落ちて行った。まだ脚は動かせない。腕に少しずつ力を入れて上半を起こす。ミシミシと体が悲鳴をあげているようだった。
あれ、服着てない?
いや、その前に。
「ぃ…こ、こ」
部屋一面真っ黒に塗られた壁に大きな魔方陣が四方に白で荒荒と書かれている。その部屋の中心にベットで寝かされるように自分が、いた。
先ほど言った通り、服は着てない。それに、肌が白くなっている気がする。まるで凍結していたように。青白い。体も重いままだし、少し体が細く、なったような。骨が薄らと…いや、そうじゃない。なんでこんな恰好しているのに寒くないんだ。部屋が暑いわけでもない。いや、だからそうじゃなくて。
なんで僕、生きてるの?
ゾクリ、と背筋に走る悪寒。感情に流されるままにベッドから落ちる。ドサリと大きな音を立てるが、痛みはない。急かされるままに両腕だけで前に進む。脚はまだ思うようにいかない。ズルズルと音を立てて、壁までやってきた。這うようにその壁に体重をかけ、無理矢理立つ。ガクガクと揺れる脚で壁に添いながら扉へと行こうとする。引きずってしまう足。コンクリートで出来た壁、床。こんなに酷く体を扱っているのに手も足も腕も全部、何で、全然痛みを感じないの…?
やっとの思いで辿り着いた扉の先は薄暗い部屋だった。
机といす。蝋燭がもうすぐで消えてしまいそうなぐらいまで溶けかかっている。
机の上には一枚の紙とお菓子が置いてあった。
紙にはぎっしりと言葉が書かれていた。
"貴方がこれを手にしたという事は私の実験は成功した、ということでしょう。おはよう。愛おしの君。目覚めはよろしいでしょうか。その前にわけが分からない、と言いたいかもしれませんね。先に言っておくとここは貴方がいた時の時代のうんと先。貴方の友達も家族もすべていません。でも、安心して下さい。私は貴方の味方です。貴方だけの味方です。貴方のために私は全てを犠牲にしてきました。私は貴方が死んでから、とても悲しかった。生きるのがつらかった。生きていく価値が見出せなかった。だから、貴方の復活を心から望んだ。愛してる。ただそれだけのために。私は貴方を復活させたかった。でも私の限られた人生ではそのすべを持つには時間と力が足りなかった。だから悪魔に売った。永久の命と引き換えに。神をこの手で討った。貴方を奪った罰と生き返らせる力を手に入れるために。そしてやっと、貴方を生き返らせる事ができた。安心して下さい。悪魔は私が殺したの。だから存分に生きて下さい。私は大丈夫。貴方になれる。なれたのです。今貴方の胸で動く心臓は私の命。私が今まで生きていた命。他は生前、貴方が生きていたころそのままのもの。嗚呼。私は貴方の中で生きている。それだけで幸せ。それだけでこの何百年生きていたかいがあったものかと。愛してる。私だけが貴方の味方。愛してる。貴方だけ。貴方だけを愛してる。嗚呼。愛おしい君。私だけの君。嗚呼。嗚呼。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。貴方は覚えているかしら。私と貴方がぶつかった日。初めて貴方と接点が持てたあの日。貴方は急いでいてすぐ何処かに行ってしまったけど。私、それだけで嬉しかった。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。貴方が好きなお菓子を置いておくわ。久しぶりに作ったから上手くいかなかった。でも優しい貴方なら全部食べてくれると信じてる。嗚呼。嗚呼。愛してる。愛してる。愛してる。ただそれだけ。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。"
紙はここで終わっている。
「な、ぃ…こ、ぇ…」
気持ち悪い。
僕は気持ち悪くなってその場で吐いた。
胃液とも言えない物が体内から出てきた。
気持ち、悪い。
*
「また来たのか。」
「その言葉を聞いたのは酷く懐かしい気がするね。」
「久しぶりだからな。」
「…君は変わらないね。」
「お前は変わったな。」
「そうかな?」
「嗚呼。」
変わらざる得なかったのかもね。
あれからどれくらい経っただろうか。
人としてこの舞台に立てたのはかなりの時間を必要とした。
自分が自分として保つまで沢山の時間を費やした。
精神的にも。身体的にも。
幸か不幸か僕の体は腐らない。
悪魔に売ったとかなんだとか言っていた事のせいか人に倍は生きた。
もうあの闇を体験する事はないのだろう。
僕はすでに死んでいて、所謂生きた屍となった。望まずに。
神のように称えられることもなく、魔王のように畏れられる事もなく。
ただただ忌み嫌われる存在になった。
人が生み出し、人に嫌われる存在に。
だから、自身を人と偽った。
あえて人に好ましくあるようにふるまった。
その皮をいつか剥いでみせるためだけに。
僕を屍として生かした悪魔(ヒト)を嗤うように。
悲しい事に僕は人として完全ではない。
太陽の光に直接当たればあたるほど体力は消耗するし、基本自身を保つには何か甘いものが必要。
熱さはおろか寒さ、痛みなどは感じないから、年中厚着をしていればまだなんとかやっていける。
甘いものもお菓子を常日頃持っていればやっていける。
不足はないが、人としての違和感は拭いきれない。
でも、これが僕に与えられたものであるならば、活かしてみせようじゃないか。
己のために。
「昔より可愛げがなくなった。」
「そんなこと言っていいの?君がこうしていられるのも全部僕が仕向けた事なんだよ?」
「…。」
「君の半身をそっちに向かわせたのも。裏で僕が、やってあげたのに。」
「…わかっている、−−。」
「もう、その名前は捨てたんだ。」
「…捨てた?」
「今僕はレムレスって名のっているんだ。…改めてよろしくね、"魔物"さん?」
「自らを死霊と言うか。」
「だれも分かりはしないよ。この体も、僕も。……全て欺いて見せる。」
「お前は変わったな。」
「…君は変わらないね。」
変わらないで、いてね。
死霊
(生きる屍となった少年)
「そうだ!あやしいクルールって言われてるから、今度からあやちゃんって呼ぶね!」
「ちょっと待て!」
「それでね−。聞いてよあやちゃん。最近現れた白髪のヘンタイさんがいるんだけどね。すっごい面白いんだよねー。あれ良い感じに陥れられないかなぁ。」
「話聞け!!」
*
レムレスは好きです。嫌いなわけがないんです。言い訳でもないです。
すみませんでしたぁぁあああああ
どうも妄想が爆発してしmmmmmm
前々からレムレスって言葉に引っかかってしたのがすべての元凶でした。
SEGAさん、どういう意味なんですか。どうして嫁をレムレスってつけたんですか!
意味深過ぎて妄想しかできないんですけど!
あ、いつもか★
酷い設定ですみませんでした。
矛盾も沢山あると思います。
ただ、あややとレムは裏で繋がってそうだよね!
ところどころ黒いレムも大好きだよ!
むしろどんなレムも大好きだよ!!
お粗末さまでした!
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