1年F科 佐々木 瑞帆
今回の実習は初期の実習に比べて期間も長く、内容もより濃い実践的な期間でした。私は前回の実習の最後に「『自分が客としてどのように接してもらいたいか』という事を念頭に置き、サービスを提供する」と考えていたので、今回はそれを踏まえて実習に臨みました。
今回の実習は相模地区→湘南地区→西東京地区の順でした。相模地区では相模斎場で全員集合し、そこから各位置に配属されました。そこの方たちは掃除の時に何から手をつければいいかわからなかった私に、担当の方は香炉掃除の仕方、看板の張り替え、次の葬儀の準備の仕方などを事細かく丁寧に教えていただきました。また、その日は納棺で綿花を使い経帷子を作って個人様に着せていました。ケアサービスさんの授業で触れただけだったので興味があったのですが、綿花を延ばし組み合わせて経帷子にしていく姿はとても圧巻でした。2日目には会葬者7名のご葬儀が橋本総合ホールであり、そこのサブを行いました。家族葬の中でもごく限られた葬儀のようで、その分場所の配置なども工夫されていたり担当さんも親身に対応していて、全体的に暖かい雰囲気だと感じられました。3日目には大規模な葬儀が大和ホールであり、クロークなどを担当させていただきました。葬儀の途中にサブの方が受付にお茶を出していたので、こんな些細なところからも目配りが感じられました。また、遺骨や位牌はどうするのかという質問にうまく答えられず、個人的に一番悔しい一日でもありました。
湘南地区ではまずサカエヤ・ホールに行き、4階で行われる通夜の準備を行いました。お客様がどれが一番喜んで頂けるか考えながら思い出コーナーを作ったり、水菓子の位置を教えてもらうなどここでも新たな発見がありました。また、通夜の時にすぐ帰られるお客様が来られた際主の人に伝えたり、立ちっぱなしの受付の人に座ってもいい旨を説明するなど色々と気づく事が出来た一日だと思いました。2日目は湘南ホールで実習をしたのですが、祭壇を動かしたり道具をとってきたりと力仕事が多く大変参考になりました。その日の通夜はとても忙しく、またお辞儀の仕方や塩が足りなくなった事でクレームを頂くこともありました。忙しくても効率よくお客様に呼び掛けること、また次にこんな事がないよう気をつけていかなければと思いました。最終日は担当の方が2日目と同じで、葬儀につかせていただき午後は見学会の資料作りを行いました。友前だという事で早めに帰らせていただきましたが、だいたい掃除と明日の準備を行い、午後は事務作業を多く行っている印象を受けました。
最後の週は西東京地区で実習を行いました。初日から遅刻してしまい、準社会人としての自覚がまだ足りないと感じました。また、高倉総合ホールに行ったのですが永野くんがお客様の質問に積極的に答えており、私も見習いたい部分だと感じました。掃除やなどを積極的に行えたので良かったです。2日目も同じ場所でしたが昨日の葬儀と通夜の準備、納棺から後飾りの見学まで内容がかなり濃かったです。後飾りは現場を見るのが初めてでしたが、襖で倒れないように工夫したりご遺族様に細かい所まで注意を加えるなど、お客様の事を心から考えているのだと感じました。3日目・最終日は八王子総合ホールで行いました。3日目は同じ担当の方と付き、返礼品作成や通夜などにつきました。この日は雨が降っており、悪天候の通夜だと普通の通夜より早めに来て傘を置き、待機する事が多いのに気づきました。またコートと同じく傘の取り違えもおきやすいため声掛けが必須だという事が分かりました。最後の日は午前中は通夜や納棺の場につかせていただきました。この日は最後の実習だったので自分たちが分かる範囲で予測し、必要な道具や支度を行い、滞りなく始めることが出来たのでとても嬉しかったです。また、困っているらしいお客様に声をかけ、所望の場所まで案内できました。以前と比べると格段に進歩していると感じることができました。
今回の実習では葬儀社の皆さんがどのようにお客様に気配り・目配りしているのかその一端を伺える事ができました。私もまずは少しずつ真似する所から始め、お客様の目線でサービスを提供することを覚えたので、これからの勉強で慣れてきたら自分だけのスタイル・接し方を作り上げようと考えました。また、今回の実習で学校では学べない貴重な体験をいくつも行うことが出来ました。これを踏まえながら色々なイレギュラーな場面で予測し、どんな時にも柔軟に対応し、どんな時でも最高のご葬儀にしていけたらいいと思いました。ただ、今回は初日から忘れ物や遅刻等至らない点がいくつかあったので、これからの生活の中で改善していかなければと思いました。
今回はお忙しい中私たちを引き取り、色々な事を学ばせていただいたサン・ライフの皆さんには本当に感謝の気持ちでいっぱいです。今回の体験を元にこれからの参考とさせて頂きたいと思います。本当にありがとうございました。


「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
第4回BLove小説漫画コンテスト開催中
リゼ