窓のない部屋にいる少女

 
※図書館にあった写真集を見て思い付いたもの
※思い付いた後に「なんかマギっぽい」とか思ったけどつっこみは無しでお願いします
※なんか…幽霊の仕業……?
※実際にはありえん設定です



物心ついたときには窓のない部屋にいた少女。その部屋には天井が見えなく、壁一面を覆う本棚と、その本棚に限りなく入っている本があった。窓もなく、照明もないはずなのに明るい。
「トイレに行きたい」と思うと扉が1つ出現、扉を開くとトイレに繋がっている。お風呂や歯磨きも同じ。眠たくなると瞬き一つでベッドの上にいる。至れり尽くせりな状態。
「ご飯が食べたい」と思うとご飯が乗った机と椅子が出現。飲み物も何でも出てくる。
服や靴はベッドの横に置いてある。
「外に出たい」「友達が欲しい」「親に会いたい」等と思っても扉は出ない。
成長すると「料理をしたい」と思うようになる。毎日料理本と睨めっこしていたおかげで料理はプロ級。


最初は3歳ぐらい。たくさんの本棚の中には簡単なマナーの本や絵本が入っている。マナーの本はいただきますやごちそうさま、おはよう、こんにちは、こんばんは、ありがとう、ごめんなさい、といったもの。トイレの仕方や手を洗う、お風呂の入り方なども本を参考にした。本が母親がわりを努めている。

大きくなるに連れて本に漢字が多くなる。5歳ぐらいから字の練習も入る。小さい頃から何故か字は読める。

13歳ぐらいになると、“世界の創り”という本がある。それにはサブタイトルが付き、“テルカ・リュミレースの場合”“オールドラントの場合”“グラニデの場合”“セレスティアの場合”“テセアラの場合”などがある。(パッと出てきたものがテイルズばかりですみません…ほかのものもあります)
詳しいこと、歴史、国家の成り立ち、詳しい裏事情などものっており、すべて読破する。

あらかた読み終わったのが20歳の頃。毎日行っている「外に出たい」と念じ、祈る。いつもは何も出ないのにある日突然たくさんの扉が出没する。そこには“オールドラントの扉”“テルカ・リュミレースの扉”と一つ一つの扉に名前が書いてあり、窓のようなところからは夢主より年下の男の子たちが剣を奮っていたり、苦しんでいたりしていた。すべての扉の窓を見終わり、夢主は一つの扉を開ける。

カチャリ、と音をたてたドアノブに驚いて夢主は手を離した。押してもいないのに勝手にドアはゆっくりと開いていく。
半分ほど開いたところで扉は光を発した。暫くの間、白に塗り潰された空間。その光が収まったときには、一つの本が落ちていただけだった…。


“    の場合”






ってな話を書きたいです。
夢主さんはほとんど動かない毎日だったから体力がないし、喋る必要がなかったから暫く声が出ないし、ひ弱です。

20130924



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