たったひとつの
 2009.08.31

今日まで頑張ってきました
嘘も沢山吐きました
虚勢をはって生きてきました

何もないのに膨らませた自分
膨らみすぎて破裂しました
割れた中から出てきたのは

怯えて凍えて想いだけが募って
白い紙に書き殴った叫びは
今でも何処かにあるのですか?

星空の下ではあまりにも小さくて
見失ってしまう言葉
吐き続ける息白く夜風に溶けて
消え入りそうな声だけを辿って
深くにもぐり込んだあの日を

白い紙が足りなくなるくらい
書き続けるたった一言
いつまで叫べば気付いてもらえますか?

見えない星を懸命に探しながら
消え入りそうな声だけにすがって
君の優しい嘘を理解していながら信じる
いつまで言ってくれますか?
いつまで隠してくれるのですか?

いつまでも嘘を吐き続けてはくれませんか?



[*前へ]  [#次へ]



戻る
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
第4回BLove小説漫画コンテスト開催中
リゼ