エレリ
2013.10.13 Sun 18:17
人食表現あり(軽く)
ご注意ください。
*****
ぐちゃぐちゃ。
ヒュ。
リヴァイの息が止まる。
リヴァイは目の前の光景が信じられなかった。
なんだ、これはどういうことだ。
理解、出来ない。
否。
したくない。
ドクンドクン、と考えられないほど早く心臓が収縮する。
目の端から涙が落ちる。
理由はわからない。
むしろなにも考えることができない。
なんだ、これは。
あの、赤とピンクの塊のなかにいるあのくろかみのやつはだれだ。
嘘だろう?
そうだといってくれ。
あれが、エレンなわけがない。
エレンな、わけがー。
「っ!!!」
ガクッ、と膝が折れる。
口を覆っていないと悲鳴が漏れそうだ。
あの、翡翠の瞳。
あれは、エレンだ。
ぼろぼろとこぼれる涙。
早く、逃げなくては。
エレンが口にしている肉塊は、きっと人間だ。
人間だったなにかだ。
食われる。
早く、逃げなくては。
役に立たない足を引きずる。
早く、早く…!
「…あれ。リヴァイ兵長」
ビクンッ、大袈裟なまでに体が跳ねる。
気づかれた。
身体は石像になったかのように動かず。
エレンが近寄る音だけが響く。
四つん這いのリヴァイの上に覆い被さるように乗る。
血の匂いとエレンの熱すぎる体温に身体が震える。
「兵長、見ちゃったんですか?可愛いなぁ、そんなにガクガク震えちゃって…。心配しなくても兵長は食べる気はありませんよ?ただ、味見だけ…」
がぶ。
*
「っは…!?」
どくどく。
ガバッと跳ね起きる。
夢…?
にしては、酷くリアルな…。
だが、あんな事は夢と思う方がいい。
リヴァイはいつも通り兵服を着込む。
首筋の噛み痕に気づかぬまま。
END
カニバリズムエレンとリヴァイってよくないですか…!?
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