コネタ(リヴァハン)
 2013.10.04 Fri 19:48
憂う、の別バージョンみたいな
こういうのも書きたかったのです←



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ぼろぼろ、と涙が零れる。
それはいつもの、捕まえた巨人が殺された時に流される激情に飲み込まれて泣き叫ぶものではなく、静かに、ただ淡々と流される。
ほろほろと。
横からの優しい日光がまた彼女を悲しみに染めていく。

「……ハン、ジ…?」

「…り、ヴァ…ぃ?」

涙で霞む視界。
どうしてこんなところに。
近づいてくる、足音が聞こえる。
嫌だ。来ないで。
泣いているのはわかるだろう。
だからといって、これ以上こんなみっともない姿を見せ続ける気はない。

「っ、こ…ないでっ…!リヴァイ、」

「…黙れ」

ああ、折角意地張ったのに。
最後まで意地を張らせてくれたっていいじゃないか。
ふわりとリヴァイがその小さな体躯で自分より大きな身体のハンジを上から包み込むように抱き締めた。

「…全てを一人で抱える必要はない、むしろ抱えるな。お前らしくない」

耳元で優しく囁かれた声にビクリと反応する。そんなに優しくしないでよ。
死んじゃうくせに。
そんなハンジの心を読んだように。
小さく呟いた。

「…俺は死なない。お前を置いて死にはしない。安心しろ」

そんな無根拠の言葉の強さにハンジはただ頷いてその場で泣き崩れるしかなかった。


END

ハンジを泣かせたかったのです←

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