涙サプライズ
2014年02月3日 (月) 23:26
タイトルの意味?これは、友達の誕生日を祝う歌なんだ。今日は、安の誕生日。実は、あいつに誕生日プレゼントを渡そうと思って準備していた。と書くと怪しい感じに聞こえるが、別にそういう意味じゃない。恋心とかそんなつもりじゃなくて、友達思いだよ。とても大切な友達だからな。とはいっても俺は安の好きそうなものが全く見当もつかなかった。そこで、先週1月27日月曜日にハチ公に相談した。まずはその話をさせてもらおう。週の初めにすぐにアクションを起こさなければ、物によっては間に合わないと思った。そこで27日の朝にハチ公に相談したのだ。そしたら、「そうだなあ、女子だからマグネットピアスとかいいんじゃないですか?」と言ってくれた。ハチ公が言った物をそのまま買っても、俺が選んだプレゼントじゃなくて、ハチ公が選んだことになってしまうから意味がない気もしたが、俺には全く見当がつかなかったんだし、今回は人に聞いて、次誰かに渡す時の為に一つ一つ覚えていけばいいかなあと思った。そして、その日の学校帰りに捜し歩いた。「マグネットピアス、マグネットピアス」と心の中で呟いていた。上大岡を下りて、ウイングの中に入ろうとした時通りかかった人に声を掛けられた。そこで俺は、「この近くにアクセサリの売っている店はありませんか?マグネットピアスを買いたいんです。」と言って案内してもらった。そしたらそのおばさんに「彼女へのプレゼント?」と聞かれてどきっとしたが、「いいえ、違います」と否定した。最初にウイングの2階にあるアクセサリのお店を見たら、普通のピアスはあったが、マグネットピアスは取り扱っていなかった。普通のピアスだと耳に穴を開けなければいけないのだ。体に傷をつけるような物は避けたかった。結局ウイングでは見つからず、京急の3階まで連れて行ってもらい、今度はそこの案内係にお願いした。在庫を確認してもらったら、1階にあるらしく、そこまで案内してもらった。店員さんもマグネットピアスをあまりよく知らないらしく、「それってどんな物ですか?」と聞かれて困ってしまった。俺も全然知らなかったのだ。そこで「たぶんマグネットが飾りで付いているピアスだと思います。」と適当なことを言った。とりあえずそれらしい物は何種類かあって、「女性にプレゼントしたいんですが、最近の女性に似合いそうなものはありますか?」と聞いたら、羽がついていてきらきらしている物を勧めてくれた。店員さんが袋に奇麗に包んでくれた。これで無事に買えた。で、驚いたのが、受付の案内係の人が安と同じ誕生日だったのだ。さて、次の日にそのマグネットピアスを学校に持って行き、ロッカーに大事に保管しておいた。袋がしわしわにならないように凄く気を付けていた。そして、今日、安の誕生日。俺の計画では、補習が終わって普1で安の声が聞こえたらすぐに普1の教室にすっ飛んで行き、安をLL教室に連れていき、こっそり渡すというのだった。いつも普1では安のよく通る笑い声が聞こえてくるからすぐにわかると思った。ところが、人生は計画通りにいくものではない。補習が終わって、安が来るのを今か、今かと待っていたが、あの声が聞こえてこない。てか今日は普3がうるさくて外の音なんか聞こえなかった。ひでぽいが普1の教室に行った時、安の話声が少し聞こえたが、生徒会の大事な話し合いをしていたらまずいと思い、行けなかった。そうこうしているうちに40分になってしまった。もう俺の心はそわそわし始めていた。渡したい時に渡せなかったんだからな。後は、現社が終わった後にLLに連れ込んで渡す?でもそれだと先生が見ているかもしれない。その後はあいつは作学があったから無理だった。やばい、どうしよう。渡せないかもしれない。気が気ではなかった。ずっとそわそわしていた。後は放課後に渡すしかない。でも、万が一ひでぽいとかが一緒だったら見られてしまう。まあね、友達にプレゼントを渡すのは特別凄いことじゃないし、知られてまずいことはないんだけど、男子から女子に渡す訳だから、怪しいと思われても無理はない。ひでぽいとかだったら何を突っ込んでくるかわからない。だから、できることなら誰もいないところで渡したかった。そして、6時間目の体育が終わった後、向こうはどう思うかわからないけど、「一緒に帰ろうぜ。」と誘った。掃除が終わった後、玄関に安とリンがいて、みんなで一緒に帰ろうかという話にもなったが、あれを渡すんだから二人きりがよかった。そこで、「他のやつらは今何かやっていたよ。結構時間かかりそうだ。」とか上手いこと言って、俺と安は先に帰った。そうして、大口駅に着いて、渡すことができた。「あのね、実はこれ、誕生日に渡そうと思って買ってきたんだよ。マグネットピアスだから、とても似合うと思うよ。こんなものだけど受け取ってくれよ!」という漢字で渡したのだ。そしたらめちゃめちゃ喜んでいた。「え?選んでくれたの?」という声がとても嬉しそうだった。「ありがとうございます、ありがとうございます」と10回以上は繰り返していた。喜んでもらえて、満足だった。そして、そわそわした感じは奇麗に吹き飛んだ。あのシーンをもう1回見たいぐらいだ。そのうちにリンとみいが来て、見つかりそうになった。大丈夫かなあ。知られていないといいけどね。Happy! Happy birthday, 作戦は大成功。誕生日、覚えてたのさ。今俺はとても満足している。まさに「涙サプライズ」だったからな。次はみいに渡そうかな。やっぱり大切に思う気持ちは一緒だからな。ネックレスとかどうだろう。もう少し考えよう。
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