「無駄なことは何もないよ、悔しさ数えるたび強くなれる♪」
2013年10月19日 (土) 17:32
五日(土)は、関東地区 盲学校 フロアバレーボール大会だった。今年で学生の大会は最後だから、悔いを残さないように全力でやろうと思っていた。朝外に出たら、めちゃめちゃ寒くて、しかも雨まで降っていた。上着を持って行かなかったのが失敗だったな。6時半に横浜駅東口のバス乗り場で集合し、そこからバスに1時間ちょい乗った。移動の時のバディーは二つ下の後輩のハチ公とだった。どうやらバスの座席もバディーで座ることになっていたらしい。ハチ公は、眠かったのか凄く静かだった。隣に座っていても何も話せなかった。話しやすい人の隣に座れれば少しは緊張もほぐれたかもしれないな。しょうがないから、俺はずっと携帯をいじり、夏休みの合宿の時の日記が全然書けていなかったから、ひたすらそれを書いていた。そしたら後ろの席に座っていたよしすけとひでぽいが、「菅野の彼女は携帯だね。」とからかってきて、俺の携帯に真奈美とか勝手に名前を付けやがった。全部書き終わらないうちに四街道に着いてしまった。もうあの日記は諦めた。四街道総合公園体育館の入り口で結構待たされた。着いたのが早くて、建物内は清掃中だったのだ。待っている間は超寒かった。やっと中に入り、着替えて体操し、開会式まで時間があったからひたすら壁打ちをやった。暫くして開会式が始まり、好調の挨拶があった。その後俺らはいきなり、茨城と試合だったからその準備に入った。試合開始11分前になり、俺は相手のチームとじゃんけんをし、相手がサーブ権をとった。コートは相手と交代で全面使うことになっていたから、俺らは後半サーブ練習を少しした。練習が終わり、愈々試合が始まった。会場がうるさいのは分かり切っていたから、集中してボールの音を聞こうとした。学校でラジオを流して、雑音練習もしていたから去年よりはちゃんと聞けていると思った。最初茨城がサーブミスしてくれたから、このまま点差を切り離そうと思ったが、後衛のスパイクがネットして、3打目の処理もできないのが続いて、2 3点相手に取られ、差が開いてしまった。でも粘り続けてすぐに差を縮められたのはよかったかな。俺の大きなミスは、オープンしている時に、後ろからパスが来て、それが見事に俺の腰の下を通り抜けた。やっぱり音が聞こえづらかったのと、少し速いのが急に来たから対応できなかったのだ。勿論構えてはいたよ。これは一番やってはいけなかった。1セット目、途中で何とか追いついたが、最終的に15対13で負けてしまった。2セット目、やっぱり流れに乗っていけず、サーブでクロスを何本か狙われて崩されて、15対8だった。相当悔しかったよ。決して勝てない試合ではなかった筈だ。折角練習してきたことが殆ど出せずに終わった気がする。その後先生に呼び出されて、「今の試合はどうだった?先生は凄く悔しい。もっと感情を出してもいいんじゃないの?」と言われたのだ。やっぱり去年までの顧問とは熱意の種類が全然違う。相当熱い思いで期待していたのだろうが、どうやら先生には俺らの悔しいという気持ちが伝わらなかったようだ。「男子の試合は終わってしまったけど、できることはしっかりやれ!混性の試合をしっかり応援しろよ!」という具合だった。先生の不機嫌さが少し恐ろしかった。本番で力を出せないというのは相当痛いことで、それが今の実力なんだよな。混性の試合を精一杯応援した。なんとしょっぱなから付属とだったのだ。混性は本当運が悪かったなあ。でも結構得点していた。スパイクも何本か決まったからな。1セット目は15対5だったが、2セット目は9点取っていた。付属から9点取ったのは凄いと思う。勿論ミスはあったけど、決まったのもあったからよかったと思う。午後は、横浜の混性対埼玉とだった。俺ら男子はもう試合はなかったから、混性のサポートをしてあげることしかできなかった。アップにもつき合って、打ち合いに参加した。埼玉は、育成リーグの時に勝っているから、絶対勝てると思った。いよいよ試合が始まった。最初は結構調子よかった。1セット目は15対12で勝った。2セット目は残念だったな。最初はこっちが4点差ぐらいで勝っていたのに、ミスが続いて逆転された。11対7で負けている時、時間切れになり途中で終わってしまった。総合計、23対22で、1点差で負けてしまった。惜しかったな。2セット目も1セット目と同じ調子でいってくれればよかったんだけどな。俺らもベンチで必死に応援していた。こっちが見ていて、もったいないミスがあったと思う。ナイスレシーブで、前衛へのパスも凄くよかったのに、前衛がネットしてしまったりとかだ。まああんまり偉そうなことは言えないな。さて、俺らの試合を振り返ると、みんな会場がうるさかったと言っていた。俺的には去年よりはだいぶ音を聴けていたと思う。後衛の指示が聞こえていなくてあまり動けていないこともあったのかもしれないが、去年よりはずっとましだ。それから、前衛をセンターブロックに固定したのがいけないという風にも言っている人がいたが、俺はそうは思わない。クロスを狙われたのは2 3本だ。というか全体的にレシーブは凄くよかった。後衛もよく止めていたしな。去年は本当守りからしてひどかった。そんなことよりも、もっとスパイクで点を取れたと思う。後衛が特にネットが多く、いつものスパイクが全然打てていなかった。前衛も、ノーマークのうちに打てばもっと決まったのに、相手に追いつかれて、取られて、ブロックの間を何本も抜かれたのだ。やっぱりどのスポーツも攻撃が大事だ。俺らは、茨城と付属の決勝戦を見た。ということは、俺らが茨城に勝っていれば、決勝に出れたということなのだ。この試合、両チームとも凄く格好良かった。付属が余裕勝ちするのかと思ったら、15対13でとてもいい試合だった。付属のキャプテンが本当格好良かった。2打目でスパイクを奇麗に打てるのだ。やっぱこれができてキャプテンだよな。俺は今年、キャプテンとして何もできなかったかもしれない。見習わないとな。2セット目は差を付けて付属が勝った。流石だな。前衛が特に凄い。ブロックがとにかく速いし、滑り込むようにしてボールを止めている。ちゃんと連携がとれているのだ。うちらは一人一人やり方が違って、チームの中でもめ事が起きたりして、未だに共通理解ができていないところがある。ああいうチームは、仲間を信頼できているのがよくわかる。強いチーム同士の対決を見ると、色々と勉強になるな。俺らのチームと比較すると、付属は、大事な場面でしっかりと決められるが、俺らは特にこの日は2打目のネットが多かった。前衛の場合は、打つ時にしっかり体重移動すれば奇麗に入ると社会人に聞いたが、後衛の場合は、別のやり方がある筈だ。後衛がスパイクを奇麗に打つ乞が絶対にある筈だから、社会人の上手い人に聞く日があってもいいのかなという気もする。試合が終わった後俺らはとちもっちい先生の所に集まった。「先生は、腸が煮えくり返るぐらい悔しい。もっと悔しいという気持ちを表してもいいんじゃないか?閉会式に出て、大いに悔しがりなさい。」と言われたのだ。俺は凄く悔しかった。俺だけじゃなく、みんなそうだと思う。それでも先生に伝わらないなら、これ以上どう感情を出すというんだ?会場で、ぎゃーぎゃー泣けと言うのか?さて、閉会式で、優勝は男子も混性も付属だった。男子は毎年付属が優勝だから、そろそろ他校がそこを敗ってもいいよな。閉会式も終わり、帰る準備をして、出発した。相変わらずの天気だったが、朝程はひどくなかったかな。バスに乗り、朝と同じでハチ公の隣の席に座った。バスの中で、その日の日記も済ませてしまいたかったが、電池がなくなってしまった。そういえば今朝、満タンな状態にできていなかったんだったな。心を落ち着ける物がなくなってしまったから、ウォークマンで音楽を聴いていた。そしたら、眠くなって寝てしまった。バスの中はめちゃくちゃ寒かった。あんな寒い日に冷房なんか入れるか?どうかしているよ。そう思っているうちに横浜駅東口に着いた。バスを降りたところで、先生から今後の練習予定の説明があった。バスの中でみんながべらべらはなしていたもんで、「おまえらなあ、遠足じゃねえんだよ。もっとバレーに集中しろよ!悔しがって泣く奴はいないのか?負けて悔しいのになぜ楽しそうに話していられるんだ?」と怒られていた。俺の近くの人は静かだった。混性の人たちが特にうるさかったと思う。そう考えると、バスの座席はあそこでよかったかもな。もし安の隣に座っていたら、二人でぺちゃくちゃずっと話していただろう。さて、俺ら3年生はこの大会をもって、暫くは部活をお休みする。1月ぐらいには又戻って来られたらいいなあと思う。でも、キャプテンの役目はこれで終わったのだ。今度のキャプテンはよしすけがやることになっていた。頑張れよ。さて、帰りは王家菜館で食事をして帰ることになっていたが、携帯の電池がなくなっていたから親に連絡ができなくて困った。公衆電話を探そうとぶらぶらしているうちに親が駅に着いたみたいで、後ろから声を掛けられた。その時俺はもう、バスの冷房のせいで体調があまりよくなかった。冷え切っていたからな。さて、大変だったのがその後だ。俺の父ちゃんが、ぱいちゅうというアルコールの高い中国酒を飲みまくって、酔っぱらって、ふらふらになり、連れて帰るのがめちゃめちゃ大変だった。そのままひっくり返り、携帯をズボンに入れたまま洗濯してしまったからな。ばっかだなあ。何だかその日は、何が何だかわからない1日だった。
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